日産自動車が琴平町(香川県)と電気自動車を活用した連携協定を締結。地域の強靭化に向けて強力タッグ

日産自動車および香川日産自動車、日産プリンス香川販売は2月16日、琴平町(香川県)と、電気自動車を活用した連携協定を締結した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフ等のEVを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては208件目の取り組み

日産自動車および香川日産自動車、日産プリンス香川販売は2月16日、琴平町(香川県)と、電気自動車を活用した連携協定を締結した。

この協定は「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)の普及や脱炭素化の推進と同時に、琴平町で災害による大規模停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する「日産リーフ」等のEVから電力供給を行うもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては208件目の取り組みとなる。また、この活動に関するEVを活用した連携協定締結は、香川県内では初めて。

琴平町は、環境対策や防災対策に取り組んでいるほか、持続可能で強靱なまちづくりを目指し、SDGs推進にも積極的だ。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」、そして琴平町が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。EVを活用した連携協定の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
・琴平町および日産自動車、香川日産自動車、日産プリンス香川販売は、平常時もEVの普及促進を行うほか、町のイベントで使用する電力をEVから供給することで、EVの「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
・琴平町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している「日産リーフ」等のEVを無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命および身体の安全を守る。

「日産リーフ」を活用した脱炭素化、強靱化イメージ図

琴平町は、公用車として軽EV「日産サクラ」やEVから電気を取り出す可搬型給電器を導入しているほか、今後V2H(Vehicle to Home)も導入し、脱炭素と地域の強靭化に積極的に取り組んでいく。

琴平町と日産自動車は同協定締結を機に、EVを活用した、環境に配慮し災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素社会実現、SDGs達成に向けて、さらに連携を強化していく方針だ。

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