BMWは今後、わずか数か月後の間に第8世代となるBMW 5シリーズ・セダンをデビューさせることを発表した。この新型モデルこれまで以上にダイナミックで快適なものとなり、その特徴であるエレガントでスポーティなデザインに新たな解釈が加えられているという。車両装備には、カーブド・ディスプレイを備えたBMWオペレーティング・システム8.5、革新的なデジタル・サービス、そしてBMW i5という形で初めて純電気駆動システムも搭載されることが誇示されている。なお、オールエレクトリックのモデルは2024年春に登場するとされている。
新型5シリーズ・セダンには、BMWの柔軟なパワートレインアーキテクチャにより、オールエレクトリックおよびプラグインハイブリッドのバリエーションに加え、48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジーを採用した高効率のガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンが搭載される。グループ年次総会においてBMW AGの取締役会会長であるオリバー・ジプセ氏は、BMW M GmbHの完全電動パフォーマンス・モデルも、ニューBMW 5シリーズ・セダンのラインアップに含まれる予定だと話している。
新型BMW 5シリーズ・セダンは、BMWグループ・プラント・ディンゴルフィンクでのみ生産される。ニーダー・バイエルン州にあるこの施設は、BMWにとってヨーロッパ最大の製造拠点である。ニューBMW 5シリーズの生産は、同工場がBMWモデルの製造開始から50年を迎えるのと同じ年に開始される。1973年以来、ディンゴルフィングの生産ラインからBMWの車が生まれ、現在ではBMW 7シリーズ、8シリーズの高級モデルや電気自動車BMW iXなどがラインナップされている。BMWグループ工場ディンゴルフィングは、電気駆動システム製造のコンピテンス・センターでもあり、BMW i5用の電気モーターと高電圧バッテリーの両方を工場内で直接製造するなどの業務を行っている。