日産が北海道檜山振興局でソーラーカーポート発電による再生可能エネルギーを活用した「NISSAN e-シェアモビ」ステーションを開設

日産自動車はこのほど、北海道檜山振興局(北海道檜山郡江差町)にカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」のステーションを新設し、3月22日より稼働を開始した。今回新設したステーションでは、「NISSAN e-シェアモビ」として初めて、ステーション内に設置したソーラーカーポートで太陽光発電を行い、その再生可能エネルギーを電気自動車(EV)2台の充電に利用するとともに、庁舎建屋の電力源としても一部活用。北海道における脱炭素の取り組みに貢献する。

EVとEV用充放電器を同時に導入し、カーシェアリングと組み合わせて運用するのは日産として初の取り組み

「NISSAN e-シェアモビ」は、電動車両のみを対象とするカーシェアリングサービスで、日産車ならではの電動化技術と運転支援技術が体感できるもの。このサービスは、個人はもちろん、企業や自治体との連携により、平日は社用車/公用車として、また土日・祝日は地域住民や観光客にシェアを行う「利用者共存サービスモデル」としても、幅広く利用されている。

今回新設された「NISSAN e-シェアモビ」ステーションは、日産と檜山振興局が連携して、配備するEVを「利用者共存サービスモデル」にて運用し、江差町周辺の環境に配慮した交通手段として利用を促進する。また、ソーラーカーポートによる太陽光発電の電力を、EVの充電や庁舎建屋の電力源の一部として活用することでCO2削減を図る。さらに、大規模災害等による停電時には、EVが「走る蓄電池」として、防災拠点となる檜山振興局の非常用電源としての役割も担い、地域のレジリエンス強化に貢献する。

この取り組みは、環境省による「再エネ×電動車の同時導入による脱炭素型カーシェア・防災拠点化促進事業」補助金の交付を受けて行う事業。なお、再生可能エネルギー発電設備と、発電電力量の需給調整として蓄電機能を持つEV、そしてEV用の充放電器を同時に導入し、カーシェアリングと組み合わせて運用するのは、日産として初の取り組みとなる。

日産は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、EVの普及に加え、その活用により地域課題の解決を図る日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動を推進している。日産は、EVの活用を通じて持続可能な社会を実現すべく、今後も様々なパートナーと連携して取り組みを加速させていく方針だ。

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