物質の原子は原子核と電子で構成され、その原子核はプラスの電荷を持ち電子はマイナスの電荷を持っている。物質と物質が摩擦によってこすれあい、その2つの物質の一方からもう一方に電子が移動することで、電気的な性質が偏ると静電気が発生する。
そのため空気中を走るクルマのボディと空気が摩擦によって静電気を帯び、ボディの表面にごくわずかな抵抗を生んでしまっている。この抵抗を取り除けば、クルマの性能は高まるというわけだ。
汚れを防いで燃費やハンドリング性能もアップ!? 新感覚のコーティング
トヨタがアルミテープを使ってテストしたことで話題を呼んだボディの除電技術。この発想はボディ周辺の空気をスムーズに流すことで省燃費性能や直進安定性を高めるというもの。しっかりと化学的、物理学的に検証されている技術なのである。
そんな静電気をコーティングの力で取り除くのがイグニスである。そのラインアップのひとつでもある静電気防止系コンディショナーは、洗車とともにボディを帯電防止コートするというもの。
もちろんコンディショナーはツヤ出し効果も十分。また、ホコリなど静電気によって付着する汚れもシャットアウトしてくれるため、防汚効果も期待できる。
実際に施工してみると、コーティングによるツヤ感のアップや撥水性などは期待通り。燃費などに関しては、残念ながら体感レベルの劇的変化は見られないものの、砂埃などの付着量は確実に軽減しているのがわかるほど。除電効果は確実に効いていると思われるだけに、長く使うことで“チリツモ”的なガソリン代節約に貢献してくれることが期待できるだろう。