北米ホンダ、画期的なエアバッグ技術を開発した安全技術担当エンジニアが米国政府から最高位の「Safety Engineering Excellence Award」を受賞。

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ホンダの安全エンジニアであるエリック・ハイトカンプ氏は、画期的な助手席エアバッグの設計を主導した功績により、横浜で開催された2023年ESV(Enhanced Safety of Vehicles)会議において、米国政府賞(U.S. Government Award for Safety Engineering Excellence)を受賞した。重篤な脳損傷の可能性を低減するために設計された新しい助手席フロントエアバッグ技術は、現在、アキュラMDX、アキュラTLX、ホンダ・パイロットに標準装備されている。

ホンダの新しいエアバッグ技術

ホンダの安全技術エンジニア、エリック・ハイトカンプ氏

米国政府安全工学優秀賞は、自動車安全工学の分野で卓越した科学的貢献をした個人、および自動車愛好家への卓越した奉仕をした個人を表彰するものである。今回の受賞は、米国に拠点を置く北米ホンダのエンジニアによる2年連続の優秀賞受賞となり、前回この賞が授与された2019年のESVカンファレンスでは、コネクテッドビークル技術における業界をリードする取り組みでスー・バイ氏が表彰されている。


ホンダの新しい助手席エアバッグ技術は、乗員の頭部が高速で激しく回転して従来のエアバッグから滑り落ち、重傷を負う可能性が高くなる横方向の衝突力をより適切に管理するように設計されている。ハイトカンプ氏は、米国運輸省の科学者が主導した脳損傷の画期的な研究など、自動車衝突時の脳損傷を測定する新しい研究を活用して、新しいエアバッグの開発をリードした。

新型エアバッグは、従来の助手席用エアバッグのように膨張室が1つではなく、野球のキャッチャーミットのように、膨張していないパネルが乗員の頭部を受け止めて減速させ、2つの膨張室の間で頭部を包み込むように保護する仕組みになっている。具体的には、センターチャンバーと外側に突出した2つのサイドチャンバーからなる3つの膨張室がダッシュを横切る広い裾野を作り、2つのサイドチャンバーの間に伸びる膨らまない「セイルパネル」の4つの主要部品が使用されている。

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