改良を受けたメルセデスAMGの「A35 4MATIC」「A45 S 4MATIC+」が上陸! A35はマイルドハイブリッド仕様に

メルセデスAMG A45 S 4MATIC+
メルセデス・ベンツ日本はこのほど、改良を受けたメルセデスのスポーツコンパクトモデル「Aクラス」のラインナップに、ハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG A35 4MATIC」と「メルセデスAMG A45 S 4MATIC+」を設定するとともに、「Aクラスセダン」に「メルセデスAMG A35 4MATICセダン」を設定し、4月26日に発売した。税込車両価格は「A35 4MATIC」が754万円、「A35 4MATICセダン」が761万円、「A45 S 4MATIC+」が922万円。

内外装をブラッシュアップして、よりスポーティで洗練されたデザインに。最新世代の「MBUX」を標準装備

写真左からA35 4MATICセダン、A35 4MATIC

Aクラスは、ロー&ワイドのプロポーションとアグレッシブで若々しいスタイリングに、メルセデス・ベンツの先進技術を注ぎ込むことで高い快適性を持つスポーツコンパクトモデルだ。一方Aクラスセダンは、Aクラスや Bクラスなどに用いている最新の前輪駆動シャシーをベースにしたプレミアムコンパクトセダン。セダンのフォーマルさと、Aクラスの持つ若々しいイメージを融合させており、狭い街中でも持て余すことのない、コンパクトなボディサイズが特長だ。両モデルとも、対話型インフォテインメントシステム「 MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)」や充実した安全運転支援システムを採用するなど多くの機能が取り入れられている。

A35 4MATICセダン

新型「A35 4MATIC(以下A35)」および「A45 S 4MATIC+(以下A45 S)」は、内外装のデザインを刷新するとともに、ナビゲーションシステムをSクラス等に採用している最新世代にアップデート。MBUX ARナビゲーションやアドバンスドサウンドシステム等を標準装備する。さらに、A35 4MATICには 48V電気システムと BSG(ベルトドリブン・スタータージェネレーター)を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。

A35 4MATIC

エクステリアデザインは、よりスポーティになった。フロントマスクでは、縦ルーバーを用いたAMG専用フロントグリルをはじめ、新デザインのボンネットエンブレムや、サメの尖った鼻先をイメージさせる前傾したフロントエンド、水平基調のヘッドライトが特徴的。

新デザインのボンネットエンブレム

リヤビューでは、新デザインのディフューザーのほか、LEDリヤコンビネーションランプのデザインを水平基調とすることで、よりシャープな印象となった。

ホイールのデザインも刷新された。A35には18インチのAMG10スポークアルミホイールを、A45 Sには19インチのAMG5ツインスポークアルミホイールを装着する。

A35 4MATIC

インテリアでは、3本のツインスポークによって近未来的なスポーティさを演出する新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有している。従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上している。

また、センターコンソールに設置していたタッチパッドは廃止され、すっきりとしたインテリアデザインになった点も新しい。さらに、A35ではオプションのアドバンスドパッケージを選択すると、シックで高級感のあるインテリアを演出する本革ブラックを選ぶことが可能となった。

A35 4MATIC

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が最新世代版になった点も見どころだ。ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応している。また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作が可能で、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることができる。

また、メルセデス・ベンツの最新世代のナビゲーションシステムと、 MBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションも採用された。従来、目的地を設定して行先案内する場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型ではそれに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。

A45 S 4MATIC+

パワートレインでは、A35がマイルドハイブリッド仕様になった点がニュースだ。エンジンは306ps/400Nmを発する2.0ℓ直列4気筒ガソリンターボ「M260」。今回の改良版では、これにベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG」と「48V電気システム」を採用した。回生ブレーキ等により発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギヤシフトなどの必要に応じて、最大トルク160Nm(クランクシャフトに作用)の動力補助を行い、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる。また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、さらに効率化されている。

A45 S 4MATIC+

一方、A 45 Sには、421ps/500Nmを引き出す2.0ℓ直列4気筒ガソリンターボエンジンの「M139」を搭載。最大トルクを5000〜5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブは自然吸気エンジンに近い特性を実現し、エモーショナルな加速感を味わえる。レスポンスや吹け上がりの改善も行われ、レブリミットも7200rpmと高めに設定されるなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。

A45 S 4MATIC+

トランスミッションは、両機種ともに8速のAMGスピードシフトDCTを組み合わせる。全速度域でのきわめて自然な加速性能を演出するほか、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギヤのつながりが得られるようにセッティング。俊敏、かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現している。

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