17年乗ったレガシィB4からBRZへ買い換え【SUBARU BRZ長期レポート】

レガシィB4からSUBARU BRZへ 4駆ターボマニアの僕が買い換えたワケ

19万km以上付き合ったSUBARU レガシィ B4
2023年1月。唐突に新車を買おうと思い立った。その理由は現在乗っている2006年式SUBARU BL5 レガシィB4 2.0GT spec B(6MT)が、今年の5月で丸17年、8回目の車検を迎え、走行距離も19万km近かったからだ(現在は19万2000km)。
TEXT & PHOTO:松沼 猛(MATSUNUMA Takeru)

17年乗ったレガシィB4からSUBARU BRZへ買い換え

最近ではこれぐらいの年式、走行距離のクルマに乗っている人も少なくはないだろう。しかしB4に電装系のトラブルが見受けられるようになった。地元の東京SUBARU杉並店に持ち込んで調べてもらったところ、電装系以外にも要修理箇所があり、次の車検ではかなり大がかりなメンテナンスが必要で費用もかかりそうだとのこと。このまま乗り続けるかどうか考えたが、これも何かのきっかけだろうということで買い換えを決意した。

と、言ったものの、今まで買い換えなかったのには理由がある。それは「4ドアセダンの2.0Lターボ4WDのMT車」という条件に合う国産車がラインアップから消えていたからだ。

実はレガシィB4に乗る前は三菱ランサーエボリューションⅡ、ランサーエボリューションⅤを乗り継いでいて、2.0Lターボ4WDセダンのMT車に、29年間も乗ってきた。

元々グループAベース車が好きだったのでランエボを乗り継いだのだが、2.0Lターボ4WDのゆとりと安定性は、当時自動車雑誌出版社に在職して取材で長距離移動をする自分にはピッタリだった。

ランエボに乗っている間に子供がふたり生まれ、ここで4ドアセダンの有用性も実感。しかし、ランサーエボリューションⅩの製造が終了し、SUBARU WRX STIもどんどん価格が高くなって、挙げ句の果てに国内から姿を消してしまい、ここまでレガシィB4に乗り続けてきた。

しかし、子供たちが大人になってファミリードライブをするために4ドアセダンにこだわる必要もなくなり、乗り換えてもいいかなと思った次第だ。

なぜBRZにしたのか? 運転は楽しい方がいい

次期愛車として選んだSUBARU BRZ S

で、どんな車種にしようかと考えた。最初は頭金200万円あたりで実用的な車種を選択することも考えたのだが、久しぶりに買うクルマだし、少しぐらいは自分の嗜好は入れておきたい。一応なんとなく頭に浮かんだのは、4WDターボ&WRC指向でトヨタ・GRヤリス。学生時代にハチロクトレノに乗っていたので、FRライトスポーツとしてトヨタGR86とスバルBRZあたり。それからかつてセカンドカーとして三菱パジェロミニに乗っていたこともあるのでスズキ・ジムニーといった感じだ。

でも1980~1990年代のスポーツカー全盛期を経験した者としてはクルマの形にはこだわりたい。そうなると自分の嗜好に合うのはGR86かBRZとなる。普段1~2人で乗るなら4ドアセダンにこだわる必要はないし、ましてやワゴンやミニバンなど必要なし。2.0Lターボ4WDのゆとりや安心感も、そもそも歳をとった身には余り重要なファクターではなくなった。でも、運転は楽しい方がいい。

選んだ決め手はこのSTIドライカーボンリヤスポイラー

さらに調べていくとBRZにはGTウイングみたいなSTIドライカーボンリヤスポイラーがオプション設定されていることを発見した。実は大型リヤスポイラー好きで、学生時代はR32GT-Rに強い憧れを持っていて、その後ランエボⅡ・Ⅴを買ったという経緯がある。そしてこのSTIドライカーボンリヤスポイラーを選べるという理由でBRZを買うことにした。

東京SUBARU杉並店でBRZを買うことに

BRZと決めてすぐ、2月5日に東京SUBARU杉並店に出向いた。相手をしてくれたN氏によると、この時期なら決算期になるので多少値引きができるとのことで、また、納期も2~3カ月で、レガシィの車検切れに間に合いそうだ。ということであっさりとSUBARU BRZを買うことに決めてしまった。

グレードは18インチタイヤ&ホイールが標準となるSを選択。カラーはスーパーGTをイメージして、というかSUBARUのモータースポーツカラーであるWRブルー・パールを選択。

トランスミッションは6MTにした。やっぱりBRZはMTでしょう。唯一残念なのはBRZのMT車にSUBARUご自慢のアイサイトが設定されていないこと。歴代SUBARU車の試乗で、アイサイトの能力は知っているし、大好きなのだが、付けられないのだから仕方ない。

とりあえずオプションは満載 総額はいくら?

商談と言えないほどあっさりと契約してしまった

新車購入にどうしようか迷うのがナビやETC車載器、ドラレコなど。レガシィではナビはメーカーオプションで、ETC車載器、ドラレコ、レーダー探知機は後付けしていた。今回は納車時に必要なものをできるだけ揃えておきたかったので、アルパイン製カーナビとHDMIケーブル、テレビコントロール、パナソニック製ETC車載器キット、リヤビューカメラ、ドライブレコーダーを注文。もちろん絶対に外せなかったSTIドライカーボンリヤスポイラーもオーダーした。あとは納車後にレーダー探知機を付けるぐらいで済みそうだ。

支払総額と支払いプランを整理しよう。

BRZ S 6MT車の車両本体価格は297万円。値引き額は12万1547円だったので、差し引き284万8453円。オプションも12万円ぐらい値引きをしてもらえたので、66万852円となり、合わせて350万9305円。車両本体とオプション、諸費用、消費税を加えた合計金額は424万3150円となった。

17年間、19万km以上乗った、いや乗り潰したとも言えるレガシィB4は5万円で引き取ってくれることになった。レガシィのリサイクル預託金相当額1万3150円を加えた6万3150円を差し引くと支払総額は418万円となった。

支払いは残価設定プランも考えたが、結局60回払いのローンに決めた。頭金は150万円。月々の支払額じゃ4万9200円ほどとなった。クルマをローンで買うのもずいぶんとご無沙汰である。

気になる納車の時期は5月20日となりそうだとのこと。レガシィB4の車検が5月26日までなので、ジャストタイミングで乗り換えることになる。納車まであと1カ月弱。久しぶりにワクワクする日々を過ごしている。

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著者プロフィール

松沼 猛 近影

松沼 猛

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる…