結局、新型クラウン、どういう順番で何が登場するんだっけ? 整理してみる

2022年にクロスオーバーから登場したトヨタ・クラウン。スポーツ/エステート/セダンも予告されているから4車型で構成されるクラウン。HEVありPHEVありFCEVあり、4WDありFRありといろいろ複雑。整理してみよう。

クラウンクロスオーバーは売れているか?

クラウンクロスオーバー

新型クラウンクロスオーバーの販売台数は
2023年1月:4498台
2月:3581台
3月:5303台
4月:3119台
と好調だ。これがクロスオーバーだけの数字なのだから、4車型が揃ったら、かなりのボリュームになることが予想される。

クロスオーバーの次に登場するのは、クラウンスポーツだ。

どういう順番で登場するか?

登場順に並べてみよう。
クラウンクロスオーバー:登場済み
クラウンスポーツHEV:2023年秋頃
クラウンセダンHEV:2023年秋頃
クラウンセダンFCEV:2023年秋頃
クラウンスポーツPHEV:2023年冬頃
クラウンエステートHEV:2024年
クラウンエステートPHEV:2024年
となっている。

ボディサイズはスポーツ<クロスオーバー=エステート<セダン

上からクラウンスポーツ/クロスオーバー/エステート/セダンの順。リヤのホイールセンターで合わせて配置した。

新型クラウンシリーズは、同じ「クラウン」の名前を冠してはいるが、ホイールベースが3種類あるのだ。

2770mm:クラウンスポーツ
2850mm:クラウンクロスオーバー/クラウンエステート
3000mm:クラウンセダン

となっている。このセダン以外はフロントエンジン横置きでリヤにモーターを搭載するFFベースの電気式4WDだ。セダンはフロントにエンジンを縦置きする(HEVの場合)後輪駆動(つまりFR)である。つまり、セダンのベースはGA-Lプラットフォームを使うはずだ。

GA-Kプラットフォームは[2690mm/2825mm/2850mm/2870mm/3070mm]というバリエーションが存在する。新型クラウンスポーツは、2770mmだ。新型クラウンのセダン以外は、GA-Kプラットフォームのフロント周りを利用しながら、リヤを新設計したものといえそうだ。リヤサスペンションの形式も、ハリアーなどはダブルウィッシュボーンだが、クラウンクロスオーバーはマルチリンクだ。しかも、クラウンクロスオーバーは全グレードでDRS(後輪操舵システム)を前提としたリヤ周りとなっている。

パワートレーンは?

クラウンスポーツ

クラウンエステート

クラウンセダン

パワートレーンは、HEV/PHEV/FCEVが用意される。すでに販売されているクロスオーバーは2.4L直4ターボ+デュアルブーストハイブリッドと2.5L直4+シリーズパラレルハイブリッドの2種類のハイブリッドパワートレーンを擁する。

同じホイールベースのエステートは、ホイールサイズからすると
クラウンエステート(予想)
2.4L直4ターボ+デュアルブーストハイブリッド
2.5L直4+PHEV

クラウンスポーツ(予想)
2.4L直4ターボ+デュアルブーストハイブリッド
2.5L直4+PHEV

クラウンセダン(予想)
FCEV
3.5L・V6+ハイブリッド(または2.5L直4+THSⅡ)
となるのではないか? FCEVはMIRAIのアップデート版、HEVはレクサスLS搭載の3.5LV6ハイブリッドを搭載するのではないだろうか? セダンは、公官庁や企業向け、ショーファードリブンとしてのサイズやパワートレーンが求められる。全長5m超えの堂々たる純セダンとして登場するはずだ。

いずれにせよ、2024年まで続くクラウンシリーズの波状攻勢、楽しみである。

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