プレミアムでカッコいいのは? レクサスLBX vs 国産コンパクト 日産オーラ/マツダCX-3/そしてヤリスクロス

日本でも今秋以降に発売予定のプレミアム・コンパクトクロスオーバー、レクサスLBX。全長4190mmというサイズで、プレミアムな世界をどう構築するのか? 同じコンパクト、特に国産勢と比べてみよう。

レクサスLBX どんなクルマ?

レクサスLBX
プラットフォームはレクサス専用GA-Bを使う
ホイールベースは2580mm

レクサスLBXの車名の由来は、『Lexus Breakthrough X(cross)-over』にある。「これまでの高級車の概念を変え、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指し開発した」という。

プラットフォームは、TNGAのGA-Bを使うが、「レクサス専用」のGA-Bだろいう。軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元のさらなる最適化を追求。ドライバーの着座位置を下げることで、重心高と全高を下げつつも十分な室内空間を確保。さらにトレッドを拡大することで、ロー&ワイドなスタンスを実現したという。

プラットフォームはレクサス専用のGA-Bを使う

LBXは、1.5L直3(M15A-FXE型)と、モーター出力を向上した軽量でコンパクトなトランスアクスル、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載したHEVモデルを設定。またHEVシステム全体で高効率となるよう緻密に制御することで、優れた燃費性能も実現している。

パワートレーンは、1.5L直3+ハイブリッド

まずはLBX vs ヤリスクロス

まず、気になるのは同じTNGA GA-Bを使うトヨタのコンパクト・クロスオーバーのヤリスクロスだ。

ヤリスクロス
上がレクサスLBX、下がトヨタ・ヤリスクロス

ボディサイズは次の通りだ。
レクサスLBX
全長×全幅×全高:4190mm×1825mm×1560mm
ホイールベース:2580mm
プラットフォーム:レクサス専用TNGA GA-B
パワートレーン:1.5L直3(M15A-FXE)+HEV
デビュー年:2023年

トヨタ・ヤリスクロス
全長×全幅×全高:4180mm×1765mm×1590mm
ホイールベース:2560mm
プラットフォーム:TNGA GA-B
パワートレーン:1.5L直3(M15A-FKS)+CVT/1.5L直3(M15A-FXE)+HEV
デビュー年:2020年

左がLBX、右がヤリスクロス(GRスポーツ)
ヤリスクロスのプラットフォームはTNGA GA-Bだ。

ヤリスクロスはレクサスLBXのトヨタ版(というか、LBXがヤリスクロスのレクサス版)と言われるが、じつはホイールベースから違う。ヤリスクロス2560mm、LBX2580mmで20mm、LBXのほうが長い。が、全長は10mmしか違わない。

だが、全幅はレクサスLBXが60mmもワイドだ。これがレクサスLBXがヤリスクロスと似た印象にならない理由だろう。なぜだろうか?

レクサスLBXのタイヤサイズは225.60R17、225/55R18

レクサスLBXのタイヤサイズは
225.60R17
225/55R18
だ。ヤリスクロス
205/65R16
215/50R18

これを外径サイズでいうと
レクサスLBX
225.60R17(701.8mm)
225/55R18(705.2mm)
だ。ヤリスクロス
205/65R16(673.4mm)
215/50R18(672.2mm)
で、外径が約32mm違う。でも全高は
LBX全高:1560mm
ヤリスクロス全高:1590mm
である。

レクサスLBX vs日産ノートオーラ

日産ノートオーラ

日産の上級コンパクトは、ノートオーラだ。もちろんベースはノート。したがって、パワートレーンは、1.2L+新世代e-POWERだ。では、ノートオーラとレクサスLBXと比べてみよう。

ボディサイズは次の通りだ。
レクサスLBX
全長×全幅×全高:4190mm×1825mm×1560mm
ホイールベース:2580mm
プラットフォーム:レクサス専用TNGA GA-B
パワートレーン:1.5L直3(M15A-FXE)+HEV
デビュー年:2023年

日産ノートオーラ
全長×全幅×全高:4045mm×1735mm×1525mm
ホイールベース:2580mm
プラットフォーム:CMF-B
パワートレーン:1.2L直3e-POWER
デビュー年:2021年

左がLBX、右がノートオーラ

両車のホイールベースは2580mmで同じ。だが、全長は145mmもノートオーラの方が短い。そして全幅は90mmもLBXがワイドだ。こででも際立つのは、LBXの大径タイヤだ。

レクサスLBX vs マツダCX-3

マツダCX-3

次はマツダCX-3だ。レクサスLBXのサイドビューを見たときに、「CX-3と似ている」と思った人もいるのではないか? マツダCX-3のデビューは2015年だから、すでに8年が経っている。実質的にはレクサスLBXのライバルとして考える人は少ないだろうが、並べてみたらどうだろう? 早速、比べてみよう。

上がレクサスLBX、下がマツダCX-3

ボディサイズは次の通りだ。
レクサスLBX
全長×全幅×全高:4190mm×1825mm×1560mm
ホイールベース:2580mm
プラットフォーム:レクサス専用TNGA GA-B
パワートレーン:1.5L直3(M15A-FXE)+HEV
デビュー年:2023年

マツダCX-3
全長×全幅×全高:4275mm×1780mm×1530mm
ホイールベース:2570mm
プラットフォーム:
パワートレーン:1.5L直4+6AT/1.8L直4ディーゼル+6AT
デビュー年:2015年

左がLBX、右がCX-3

こうしてみると、ボディのサイドビューは似ている。とくにC/Dピラー周りの処理には共通点が見られるが、ボンネットフードはCX-3のほうが伸びやかだ。ただし、ここでもキーになるのは、LBXのタイヤサイズの大きさ。これがスタンスの良さに繋がっている。

4モデル並べてみると

上から日産ノートオーラ、トヨタ・ヤリスクロス、レクサスLBX、マツダCX-3

全長を短い順に並べたのが上の画像だ。

左上がLBX、右上がCX-3、左下がノートオーラ、右下がヤリスクロス

インテリア比較

レクサスLBX

レクサスLBX
LBXはオーダーメイドシステム「Bespoke Build」で、ユーザー自身で1からカスタマイズを楽しみ、一人ひとりの感性に寄り添った唯一無二の1台がつくれる。これはその一例。

トヨタ・ヤリスクロス

トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツのインテリア

日産ノートオーラ

日産ノートオーラのインテリア

マツダCX-3

マツダCX-3のインテリア

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