レクサスGX ライバル比較 BMW X5/メルセデス・ベンツGLE/ディフェンダー、やっぱりGクラス?

レクサスLXとRXの間にポジションニングする「GX」の新型。「ザ・プレミアム・オフローダー」のレクサスGX。どうやら日本導入の噂もあるようだ。ライバルとなるのは、やはりプレミアムSUVだ。メルセデス・ベンツGLE、BMW X5、ランドローバー・ディフェンダー、やっぱり王道・メルセデス・ベンツGクラスか?
レクサスの新型GX 全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm

新型レクサスGXは、北米を主戦場するSUV。プラットフォームは、TNGA GA-Fだから、フレーム構造の本格オフローダーである。デザインテイストを見ても本格派であることが明白だ。

レクサスGXのトヨタ版であるランドクルーザープラドのモデルチェンジが近いという噂だ。となると、レクサスGXの日本導入はどういう戦略で行なわれるのか、気になるところだ。

パワートレーンは、2.4L直4ターボ+ハイブリッドと3.5L・V6ツインターボ(354ps/650Nm)+10ATの2種類。ランドクルーザープラドには、ディーゼルが設定されるだろうが、もし日本に導入されたとしても、GXにディーゼルはないだろう。

車両価格帯は
レクサスLX600(1250万円)~LX600エグゼクティブ(1800万円)
レクサスRX350バージョンL(664万円)~RX500h Fスポーツパフォーマンス(900万円)

RX350hは2.4L直4ターボで、RX500hは2.4L直4ハイブリッドだから、GXの2.4Lと同じパワートレーンだ。LXとRXの間にポジションをとるGXは、ざっと考えて900~1300万円という価格帯になると予想できる。

この価格帯で、ライバルになるのは、やはりインポート・プレミアムブランドだ。レクサスGXと比べてみよう。

新型レクサスGXのインテリア

BMW X5 vs  LEXUS GX

BMW X5

BMW X5は、4代目G05系だ。デビューは2018年。プラットフォームはCLARプラットフォームを使う。つまり、モノコック構造だ。

ボディサイズは
BMW X5
全長×全幅×全高:4935mm×2005mm×1770mm
ホイールベース:2975mm
新型レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm

左が新型GX、右がBMW X5
上が新型GX、下がBMW X5

ホイールベースは、X5は125mm長いが、ボディサイズはほぼ変わらない。サイドビューから見るとX5はより乗用車然としているし、フロントビューで見ても、GXのサイドが直立に近いことが見てとれる。タイヤサイズから考えても、X5はよりオンロード志向だ。

X5 xDrive40d Mスポーツ:F275/45R20/R305/40R20
GX 550 Premium:F&R265/55R20
もっともオンロード志向のGX550 Luxuryで265/50R22だ。

BMW X5のインテリア

BMW X5車両価格
xDrive40d Mスポーツ 3.0L直6ディーゼル+8AT 1199万円
xDriver50e Mスポーツ3.0L直6ターボ+48V Mハイブリッド+8AT 1260万円
M60i xDrive 4.4L V8ターボ+モーター+8AT 1520万円

MERCEDES BENZ GLE vs  LEXUS GX

メルセデス・ベンツGLE(PHOTOはMercedes-AMG GLE 63 S SUV)

メルセデス・ベンツGLEは、モデル名にあるとおり、EクラスのSUV版という位置づけだ。現行モデルは2019年デビューのW167系である。GLEもフレームを持たないモノコック構造だ。

ボディサイズは
メルセデス・ベンツGLE
全長×全幅×全高:4930mm×1950mm×1770mm
ホイールベース:2995mm
新型レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm

左が新型GX、右がメルセデス・ベンツGLE
上が新型GX、下がメルセデス・ベンツGLE

メルセデス・ベンツGLE車両価格
GLE300d 4マチック:2.0L直4ディーゼルターボ+48V MHEV+9AT 1120万円
GLE400d 4マチックスポーツ:3.0L直6ディーゼルターボ+9AT 1310万円

メルセデス・ベンツGLEのインテリア

LAND ROVER DEFENDER vs  LEXUS GX

ランドローバー・ディフェンダー

BMW X5やメルセデス・ベンツGLEが、プレミアムながらもオンロード志向のSUVなのに対して、ランドローバー・ディフェンダーは明確にオフロード志向だ。現行モデルは2020年デビュー。D7xプラットフォームを使う。つまり、モノコックボディを持つ。ここは、同じ本格SUVである新型GXと大きく異なるところだ。

ショートホイールベース(2585mm)の90とロングホイールベース(3020mm)の110がある。レクサスGXのライバルとなるのは、110の方だ。

ボディサイズは
ランドローバー・ディフェンダー110
全長×全幅×全高:4945mm×1995mm×1970mm
ホイールベース:3020mm
新型レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm

左がGX、右がディフェンダー
上がGX、下がディフェンダー110

ランドローバー・ディフェンダー車両価格
110S P300コイルサス2.0L直4ターボ+8AT:758万円
110S D300コイルサス3.0L直6ディーゼル+48V MHEV+8AT 823万円

エアサスペンション仕様な5.0L・V8スーパーチャージャーモデルなど、1000万円を優に超える車両価格もグレードもあるが、コイルサス仕様なら(もしGXが国内導入されたら)、ディフェンダーは、もっとも強力なライバルになりそうだ。

ディフェンダーのインテリア

MERCEDES BENZ G Class vs  LEXUS GX

メルセデス・ベンツGクラス

プレミアムなSUVで、もっともオフロード志向なのは、メルセデス・ベンツGクラスだ。といっても、Gクラスの主な生息地は大都会で、オフロードキングというより、ステイタスシンボルという価値の方が高そうだが。

現行Gクラスのデビューは2018年。Gクラスは、GXと同じくフレーム構造を採る本格派だ。歴代モデルと同じく、オーストリア・グラーツにあるマグナシュタイヤ―で生産される。

Gクラスには、新世代のフレームを使う
Gクラスのボディはアルミなどの軽量合金も使われている。

ボディサイズは
メルセデス・ベンツGクラス
全長×全幅×全高:4660mm×1930mm×1975mm
ホイールベース:2890mm
新型レクサスGX
全長×全幅×全高:4960mm×1980mm×1870mm
ホイールベース:2850mm

左がGX、右がメルセデス・ベンツGクラス

ボディサイズは、全長で300mmもGXの方が長い。

メルセデス・ベンツGクラスのインテリア

メルセデス・ベンツGクラス車両価格
G400d 3.0L直6ディーゼル+9AT:1289万円

メルセデス・ベンツGクラス

新型GXが日本に導入されたあかつきには、車両価格がどうなるかわからないが、競合するのはGクラスになるかもしれない。

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