今さら人に聞けないランドクルーザープラドの基本中の基本をサラッと概説、5分で理解!!

【5分でわかる!! 今さら聞けない ランドクルーザープラド概説】 えっ!? ランクルだけどランクルじゃないってどいういうこと???

150系ランドクルーザープラド
新型登場が噂されているトヨタのSUV、ランドクルーザープラド。
ランドクルーザープラドとは、いったいランドクルーザーとどう違うのだろう?
そもそも“プラド”って何だろう?
初心者でも5分でわかるカンタン解説!
初代、70系ランドクルーザー ワゴン プラド(1990年モデル/4ドア EX5)

ランドクルーザープラド(以下、ランクルプラドと略)はトヨタの中~大型SUVで、ランドクルーザー(以下、ランクルと略)の派生車種として1990年に誕生したクルマですが、実際のところは色々とややこしい経緯があるクルマです。

もともとのランクルは1951年、警察予備隊(のちの自衛隊)向けに計画された小型輸送車両(小型トラック)として誕生、1954年に車名を“ランドクルーザー(陸の巡洋艦)”とし、このBJ/FJ型を初代として現在まで続く歴史をスタートさせます。1955年に2代目の20系、1960年に3代目となる40系、1984年に4代目となる70系へと受け継がれて行きます。

2代目、90系ランドクルーザー プラド(1996年モデル/Z ディーゼル)

ちなみにこの「〇〇系」とは、自動車の型式のことです。自動車には車両型式というものがあり、アルファベットと数字の組み合わせで様々な仕様を示していますが、基本形を示す数字あるいはアルファベットがあります。たとえばランクルの場合はアルファベットが車両型式を示し、2ケタあるいは3ケタの数字が歴代を示しています(実際にはランクルにはややこしい経緯があるため、必ずしも数字と歴代は一致しませんが、ここでは飽くまで“原則論”で説明しています)。

2代目ランクルにはFJ21、FJ24、FJ25、FJ28などといった型式名が与えられていますが、アルファベットはすべて“FJ”、数字はすべて20番台が使用されています。ランクルの場合、初代モデルから“FJ”のアルファベットが使用されているため、アルファベットは「そのランクルが何代目モデルなのか?」を知る手掛かりにはなりません。そこで数字の方に着目します。すると20番台の数字が使用されているため、この2代目モデルのことを「20系」と総称するわけです。40系も70系も同様の考え方です。なお、愛好家はよく「20」は「ニーマル」、「40」は「ヨンマル」、「70」は「ナナマル」と呼び習わしています。

3代目 120系ランドクルーザー プラド(2002年モデル/Z“G Selection” V6 3400ガソリン/ライトグリーンマイカメタリック)

さて、1984年に登場した70系には、“本道”であるトラック的な方向性のモデルとは別に、乗用車的な方向性を強めた『ランドクルーザーワゴン』という仕様が1985年に登場しました。

実はここまでの間にも乗用車的な方向性のランクルは登場しており、力仕事に強い“本道”のピックアップトラック的な仕様のランクルのことを“ヘビーデューティ系”、乗用車的(ステーションワゴン的)方向性を強めた、今で言うSUV的な仕様のランクルを“ライトデューティ系”と称します。これらは一般に“ヘビー系”、“ライト系”と略されます。

この“ライト系”の『ランドクルーザーワゴン』という仕様を経て、さらに乗用車色を強めたのが1990年に発売された70系のG/W型です。それまで3ドア車のみでしたが、この型では5ドア車が新設定され、これを機に『プラド』というペットネームが追加されました。これがランクルプラドの“初代”モデルになります。ちなみに『プラド』とはポルトガル語で“平原”という意味で、山岳地やガレ場ではなく、SUVらしく広大な平原を駆け抜けるダイナミックなイメージを持たせた名前だったようです。

4代目 150系ランドクルーザープラド(2009年モデル / X グリーンマイカメタリック/オプション装着車)

ランクルプラドはランクルの派生モデルとされますが、実際のところ、その内容は本家のランクルとはかなり異なっており、直列6気筒エンジンを搭載するランクルに対し、プラドは直列4気筒、フレームもランクルより軽量化され、足まわりもハイラックスサーフと同じものという、ほとんど「ランクルとは別のクルマ」と言っても良いものでした。

従って、ランクルプラドはランクルとは別の道を歩み始めます。1996年に登場した2代目の90系では、フレームもハイラックスサーフ系と共用となり、ランクルよりも、よりハイラックスサーフとの関係を深めます。

2002年には3代目の120系が登場していわゆる3ナンバー・サイズへ拡大し、電子制御も積極的に採用されました。新設計の高剛性フレーム、リヤ電子制御エアサスペンションなど、オフロード走破性・オンロード性能を大幅に高めています。

そして2009年に登場したのが2023年7月現在、現行最新となる4代目の150系です。この150系は世界初のマルチテレインモニターが採用され、クロールコントロールやマルチテレインセレクトの新設定など、電子化をさらに進めて安心・安全な走りを追求しています。

日本では販売終了となったハイラックスサーフだが、アメリカなどでは“4 Runner(フォーランナー)”の名で現在も販売されている。これは2023年発売の40周年記念モデル。ランクルプラドと結びつきが深い。

ランクルプラドはランクルという名前とは裏腹に、実際はハイラックスサーフとの関係が深いクルマです。ピックアップトラック版のハイラックスは日本でも販売されていますが、SUVのハイラックスサーフは海外専売車となってしまったため、ランクルプラドは日本においては、実質的にハイラックスサーフの後継車的な役割も担っています。

かなり大雑把かつ駆け足でしたが、以上がランクルプラドの概要になります。

さて、新型(180系?)の登場が噂されるランクルプラドですが、今度はどのような新機軸を盛り込んでくるのか興味は尽きません。

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