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舗装路での安定感も抜群 ディーゼルの秀逸な走りも◎
今のSUVの多くは、乗用車系のプラットフォームを使うシティ派だ。居住性や取りまわし性に優れ、価格は割安だが、悪路の走破力はあまり追求していない。
エクステリア
しかしランドクルーザープラドは、走破性能を高めたオフロードSUVになるので、耐久性の優れた後輪駆動のプラットフォームを備え、常に四輪を駆動できるセンターデフ式4WDを搭載する。悪路で駆動力を高める副変速機も内蔵した。サスペンションは前後輪ともに伸縮性が優れ、激しい悪路でも四輪を接地させて駆動力の伝達を保てる。最低地上高は220㎜に達し、走破力は総合的に高められている。
インストルメントパネル
悪路を重視すると舗装路の安定性が下がりやすいが、ランドクルーザープラドは、後輪駆動をベースにした国産オフロードSUVの中では最も安定している。基本設計が比較的新しく、舗装路の走りを開発のテーマにも加えたからだ。左右に素早く切り返す場面でも、あおられる挙動が生じにくい。
居住性
エンジンは2.8ℓのクリーンディーゼルターボが注目される。発進直後から高い駆動力が発揮され、アイドリングに近い1200rpm前後でも落ち込まない。高回転域は鈍いが、粘り強さを満喫できてディーゼルを好むユーザーに適する。
うれしい装備
月間販売台数 1713台(18年5月〜18年10月平均値) 現行型発表 09年9月(マイナーチェンジ17年9月) JOC08モード燃費 11.8km/l ※「TX」系のディーゼル車
ラゲッジルーム
実用面では床が高く乗降性は良くない。後席も床と座面の間隔が不足して膝が持ち上がるが、ファミリーカーに必要な機能は備わる。歩行者を検知できる緊急自動ブレーキも装着され、選ぶ価値を高めた。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.112「2019年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。