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合弁会社が目指すEV充電サービス
米国では、2030年にはEVの販売比率が50%を超えると見られており、EVの普及拡大には、信頼性の高い充電インフラの整備が大きな課題となっている。
この合弁会社は、2024年の夏に米国で最初の充電ステーションを開設し、大都市圏や主要幹線道路沿いから順次充電網を拡大していく。ステーション内には高出力のDC充電器が複数設置され、充電規格であるCCS※1やNACS※2に対応した、あらゆる自動車メーカーのEVが充電可能となる。また消費電力は、環境に配慮し再生可能エネルギーのみでまかなう予定とされている。今後、米国とカナダで少なくとも3万基の充電器が設置されることで、EVユーザーが利用しやすい高出力充電網の展開が目指されている。
※1 CCS:Combined Charging System
※2 NACS:North American Charging Standard
待ち時間も充実した充電ステーション
合弁会社の目指す充電ステーションは、利用客にとって利便性の高い立地と信頼性の高い充電サービスの提供を目指している。各ステーションには、日除けの屋根やトイレを設置し、飲食、物販サービスが販売されるほか、より充実したサービスを提供するフラッグシップ型の充電ステーションも一部展開される。また、充電ステーションの予約や決済などは、この合弁会社に参画する自動車メーカーの車載システムやアプリを通じてシームレスに利用できるようになるという。さらに、プラグ&チャージ※3技術も活用するなど顧客にとって質の高いEV充電サービスの提供が目指されている。
※3 プラグ&チャージ:車両に充電ケーブルのプラグを差し込むだけで、自動で認証・充電・課金が行なわれる機能