レクサスが新型「NX」の日本仕様を発表! レクサス初となるPHEV仕様「NX450h+」を含む4機種計13モデルをラインナップ

新型レクサスNX
10月7日、レクサスは6月に世界初公開した新型「NX」の日本仕様を発表した。

次世代レクサスの礎となる走り、デザイン、先進技術を全面刷新したグローバルコアモデル

カーボンニュートラル社会の実現と、多様化するユーザーニーズやライフスタイルに寄り添うクルマづくりを推進する次世代レクサスの第一弾モデルとして登場した新型は、11月以降に発売される。モデルラインアップは以下のとおり。

●レクサス「NX」モデルラインナップ
【2.5ℓエンジン車】
・NX250:455万円(FF)/482万円(AWD)
・NX250“version L”:543万円(FF)/570万円(AWD)
【2.4ℓターボエンジン車】
・NX350“F SPORT”:599万円(AWD)
【2.5ℓハイブリッド車】
・NX350h:520万円(FF)/547万円(AWD)
・NX350h“version L”:608万円(FF)/635万円(AWD)
・NX350h“F SPORT”:608万円(FF)/635万円(AWD)
【2.5ℓプラグインハイブリッド車】
・NX450h+“version L”:714万円(AWD)
・NX450h+“F SPORT”:738万円(AWD)
※価格は消費税込み
NX450h+”version L”

新型NXは、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital x Tech Gear」を開発コンセプトに、走り、デザイン、先進技術を全面刷新した次世代レクサスの幕開けを象徴する第一弾モデルとして生み出された。

ボディサイズは全長4660×全幅1876×全高1660で、ホイールベースは2790mm。従来型と比べて20mm長く、20mm幅広く、15mm高くなり、ホイールベースは30mm拡大されている。

NX350h”version L”

エクステリアデザインは、次世代レクサスのデザインランゲージ確立に向けた挑戦として、運動性能や機能に寄与するプロポーションに根差した「独自性」と、テクノロジーに根差した「シンプリシティ」を追求。スピンドルグリルを起点に大きく張り出しながらリヤフェンダーに向かう立体でスピンドルアーキテクチャーを深化させ、新型NXのリニアな走りが表現された。加えて、フロントフェンダーからキャビンに駆け上がる立体が、リヤフェンダーに向かう立体と交差し融合する造形とすることで、レクサスの独自性を追求している。

NX350h”F SPORT”

より高次元な走りを実現したF SPORTでは、20インチ専用アルミホイールやバンパーロアのスポイラー、存在感のあるフロントサイドガーニッシュなどを設定している。

インテリアは、2019年に発表したコンセプトカー「LF-30 Electrified」で発表した、レクサスのクルマづくりに根付いている人間中心の思想をさらに進化させた新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づいて設計。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を実現している。

レクサスがこれまで拘ってきた握りやすく操作しやすい形状を継承しつつ、ホーンパッドの小型化やスポークデザインの変更によりスポーティさを向上させたステアリングや、しっとりとした触り心地や握りやすく操作しやすい形状を追求したシフトバイワイヤ式のシフトレバーも新開発されたものだ。

「NX450h+」に採用したPHEVシステム

パワートレインは多彩だ。PHEVの「NX450h+」は185ps/228Nmを発する2.5ℓ直列4気筒エンジンにジェネレーターとリヤ駆動用モーター、18.1kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。前後駆動力配分を100:0から20:80の間で最適にコントロールするAWD(E-Four)仕様で、クラストップレベルのEV走行可能距離約90kmと十分なパワーを両立。走行モードはスイッチ操作で4つ(EV、AUTO EV/HV、HV、セルフチャージ)から任意で選択が可能だ。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により高い加速性能を実現する。また、AUTO EV/HVモード選択時には、レクサス初採用の「先読みエコドライブ(先読みEV/HVモード切りかえ制御)」により、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じて自動的にEV走行とHV走行を切りかえ、エネルギー効率の良い走りを実現する。

HV仕様の「NX350h」は190ps/243Nmを発する2.5ℓ直列4気筒エンジンとモーターを搭載。FFとAWDが設定され、AWD車は電気式のE-Four(前後駆動力配分は100:0から20:80の間で最適にコントロール)が採用される。

「NX350」には279ps/430Nmを発揮する2.4ℓ直列4気筒ターボエンンジンと8速ATを搭載。電子制御フルタイムAWDが組み合わされ、前後駆動力配分を75:25から50:50の間でシーンに応じて最適にコントロール。高い接地感とリニアなステアリングフィールを独自の技術で両立している。

そしてエントリーグレードに位置づけられる「NX250」には、201ps/241Nmを発する2.5直列4気筒エンジンと8速ATを搭載。AWD車は前後駆動力配分を100:0から50:50の間で最適にコントロールし、すべりやすい路面におけると走行安定性と低燃費の両立に寄与する。また、多様化するニーズに応えるすべく、FFモデルも設定された。

NX250″version L”

新型NXでは、進化したLexus Safety System+を採用している。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。事故の防止や交通事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指している。また、人とクルマが気持ちを通わせながらお互いを高め合い、仲間のように共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Park」を搭載し、安全/安心でスムーズな駐車を支援する。

アドバンスト パーク[Lexus Teammate Advanced Park](リモート機能付き)

さらにスマートフォンにより、リモートで駐車できる機能を新たに搭載。加えて、ドアのアンラッチを電子制御で行うe-ラッチシステムとブラインドスポットモニターセンサーを連動させた安心降車アシスト(ドアオープン制御付)が、安全/安心な降車をサポート。その他にもスマートフォンによるクルマの操作を可能とするデジタルキーを採用し、利便性を向上させている。

e-ラッチシステム
e-ラッチシステム
デジタルキー

このたびの日本仕様発表に際して、レクサスインターナショナルの加藤武明チーフエンジニアは、次のようなコメントを発表している。
「ワールドプレミア以来、お客様から大変多くの反響をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。レクサスの数多くの挑戦とカーボンニュートラル社会に向けての取り組みの第一弾モデルとして、新型NXを発表できること大変嬉しく思っております。PHEVでは、日常使用の多くの場合でEVモードのみで走り切れることを目指し、クラストップレベルのEV航続距離約90kmを実現。ハイブリッド走行を含むトータルの航続距離は1000km以上となります。それ以外にも新開発の2.4ℓターボ+フルタイムAWDなど6種類の多彩なパワートレインの採用と駆動力を活かしたレクサスの新たな走り、機能美を体現するデザイン、多くの先進技術、予防安全装備など、すべてにおいて日本のお客様の『いいね』をいただけるよう企画開発から生産製造、そして広報販売までチームが一丸となって全力で取り組んでまいりました。生産開始まであと少しの時間が必要ではありますが、この時間をさらなる熟成に活かし、そして私たちレクサスが注いだ情熱を皆さまにお届けできるよう準備を進めてまいります」

●レクサス公式サイト「NX」

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