新旧比較 新型レクサスNXと現行NX、ボディサイズ、デザイン、 パワートレーン、ボディはどう進化したか?

新型レクサスNX
先行受注受付が2021年8月19日からスタートしている新型レクサスNX。日本での発売は21年秋。まずは現行レクサスNXと比較してみよう。新型NXの全ボディカラーも見てみよう。

現行型と新型 ボディサイズはどう違う?

現行NXはMCプラットフォームを使っているが、新型はTNGAのGA-Kプラットフォームを採用する。ボディサイズは、
全長:+20mm
全幅:+20mm
全高:−5mm
とほぼ現行型と同じサイズである。

現行レクサスNX

現行レクサスNX 全長×全幅×全高:4640mm×1845mm×1645mm ホイールベース:2660mm

新型レクサスNX

新型レクサスNX 全長×全幅×全高:4660mm×1865mm×1640mm ホイールベース:2690mm(写真は左右反転させています)

エクステリアデザインはどう進化したか?

現行レクサスNXのデビューは2014年。7年間のモデルライフだったことになる。とはいえ、現行NXは今見ても古くささは感じない。

現行レクサスNX

現行NX

新型レクサスNX

新型レクサスNX

こちらが新型NX。
新型NXでは、次世代LEXUSのデザインランゲージ確立に向けた挑戦として、運動性能や機能に寄与するプロポーションに根差した“独自性”と、テクノロジーに根差した“シンプリシティ”の追求を目指したという。

”「プロポーションに根差した独自性の追求」とは、動的性能に基づく独創的なパッケージに艶のあるフォルムとLEXUSならではの切れ味の両立を目指すとともに、今回の新型NXのエクステリアではプラットフォームの変更による骨太なダイナミックさと艶やかな造形の表現を指します。「テクノロジーに根差したシンプリシティの追求」とは、イノベーティブな機能や技術をシンプルな意匠によって表現することです”

とレクサスは説明する。並べて見ると、新型は紛れもなくNXに見える。

現行レクサスNX
新型レクサスNX

新型はグリル面を垂直に立てながら、ボンネットフードをフロント先端間際まで伸ばし、塊感を強化した。また、グリルのメッキ枠を廃止し、塊の存在感を強調することで、シンプルな構成と軽量化を実現。グリルパターンは、立体感のある縦長U字形ブロックを採用し、下部にはスリット状の開口を設け、冷却性能を向上させるとともに、SUVに相応しい力強さを演出。ヘッドランプは全体を黒基調とすることで、L字型のデイタイムランニングライトを際立たせた。

現行レクサスNX

現行レクサスNX

新型レクサスNX

新型レクサスNX リヤコンビネーションランプは、中央に配置した一文字ランプと、左右のL字型ランプをそれぞれ独立させ、組み合わせることにより新型NX独自の個性を追求した。
新型レクサスNX

中央に配置されたブランドマークが、現行のL字ロゴから新たなLEXUSロゴに刷新されている。
また、バックドア中央に向けて、スピンドル形状をモチーフに絞り込み、さらにリヤフェンダーがスピンドル形状を挟み込む造形とすることで、リヤキャビン周りの凝縮感とタイヤの張り出しを強調したデザインになった。

インテリアはどう変わったか?

現行レクサスNX

現行レクサスNX

現行レクサスNX

新型レクサスNX インテリアカラー ブラック&リッチクリーム

新型NXのインテリアは、2019年に発表されたコンセプトカーLF-30 Electrifiedの人間中心の思想を進化させた新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づいている。

Tazunaは人が馬を操るときに使う「手綱」。ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビやオーディオ、ドライブモードセレクトなどの各種機能の制御が可能な空間を実現した。

インテリアカラーは、Tazuna Conceptに基づく多彩なカラーラインアップを設定する。

新型NX インテリアカラー ヘーゼル
新型NX インテリアカラー “F SPORT”専用フレアレッド

パワートレーンは?

現行NX 2.5ℓ直4+THSⅡ
現行NX 2.0ℓ直4ターボ+6AT

現行型NX 2.0ℓターボと2.5ℓ+THSⅡ

現行NXのパワートレーンは
2.0ℓ直4ターボ+6AT
2.5ℓ直4+THSⅡ

の2種類をラインアップする。

2.0ℓ直4DOHCターボは、8AR-FTS型。直噴+ポート噴射のD-4Sとツインスクロールターボを採用し、238ps/350Nmの最高出力/最大トルクを発揮する。組み合わせるトランスミッションは6速ATだ。

2.5ℓ直4+THSⅡの2.5ℓ直4DOHC(2AR-FXE型)のパワースペックは152ps/206Nm。これにTHSⅡを組み合わせる。

新型NX 4種類のパワートレーンを設定

新型NX 350hが搭載する2.5ℓ直4(A25A-FXS型)+THSⅡ
新型NX 450h+が搭載する2.5ℓ直4(A25A-FXS型)+PHEV

新型NXのパワートレーンは、4種類だ。
まずは、レクサス初のPHEVモデルとなるNX450h+が搭載する2.5ℓ直4+モーターがある。
これは、RAV4 PHVと同じパワーユニットと考えていいだろう。
スペックはRAV4 PHVと同じだとすると

A25A-FXS型+PHEV
A25A-FXS型
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5mm×103.4mm
最高出力:177ps/6000rpm
最大トルク:219Nm/3600rpm
燃料供給:D-4S(DI+PFI)
フロントモーター:5NM型(182ps/270Nm)
リヤモーター:4NM型(54ps/121Nm)
EV走行換算距離:95km

350hのハイブリッドはA25A-FXS型+THSⅡである。

スペックは
A25A-FXS型
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5mm×103.4mm
最高出力:178ps/5700rpm
最大トルク:221Nm/3600-5200rpm
燃料供給:D-4S(DI+PFI)

3NM型フロントモーターは120ps(88kW)/202Nm

新型NX 350が搭載する新開発2.4ℓ直4ターボ(T24A-FTS型)+8AT
新型NX 250が搭載する2.5ℓ直4(A25A-FKS型)+8AT

ノンハイブリッドモデルは、新開発の2.4ℓ直4直噴ターボ(T24A-FTS型)と2.5ℓ直4(A25A-FKS型)を用意する。どちらも8速ATと組み合わせる。A25A-FKS型は、北米のカムリ、RAV4などが搭載するエンジンだ。

スペックは
A25A-FKS型
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5mm×103.4mm
圧縮比:13.0
最高出力:203ps/6600rpm
最大トルク:250Nm/4400rpm
燃料供給:D-4S(DI+PFI)

新開発の2.4ℓ直4ターボはUSA仕様で
最高出力:279ps(275hp)
最大トルク:430Nm(317ft・lb)
となっている。 


TNGA採用で新型のボディはどう進化したか?

現行NXも、アルミ合金や高張力鋼板、ホットスタンプ材などを使用し、高剛性・軽量化を図ったボディだった。レーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤なども使っていた。

現行NXのボディ

現行NXのボディ

新型NXのボディ

新型NXのボディ

新型は、さらに進んでGA-Kプラットフォームに補強ブレーズやパネルを追加。カウル形状を見直し、板厚を上げるなどさらにボディを強化している。リヤのラゲッジ開口部のマッチ箱変形を抑えるために、環状構造に加え、高剛性発泡剤をCAE解析により最も効果的に配置。骨格の接合においては、LSWや構造用接着剤に加え、レーザーピーニング溶接技術を新開発。それらを適材適所に使用し、従来型に比べ約35%接着長を伸ばすことで接合強度を高めた。

現行NXのボディ

現行NXのボディ

新型NXのボディ

新型NXのボディ

また、ロッカーアウターリインフォースメントに1180材の差厚接合(Tailor Welded Blank)を使い、従来構造比約1.6kgの軽量化、またルーフセンターリインフォースメントに1470MPaの引っ張り強さを持つ冷間圧延鋼板を採用することで従来構造比約0.3kgの軽量化を果たした。

現行NXのアンダーボディ

現行NXのアンダーボディ

新型NXのアンダーボディ

新型NXのアンダーボディ

新型NXのボディカラーは全11色

新型レクサスNXのボディカラーは、全11色だ。ここで全色、並べて見てみよう。

ホワイトノーヴァガラスフレーク
ソニッククォーツ
ソニックチタニウム
ソニッククロム
ブラック
グラファイトブラックガラスフレーク
マダーレッド
ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング
テレーンカーキマイカメタリック
ヒートブルーコントラストレイヤリング
セレスティアブルーガラスフレーク

著者プロフィール

鈴木慎一 近影

鈴木慎一

Motor-Fan.jp 統括編集長神奈川県横須賀市出身 早稲田大学法学部卒業後、出版社に入社。…