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タイヤハウスにデッドニングを施して快適な車内音響空間を創り出す
車内の静音性を高めるなどして、優れた音響空間を作り出すことができる、いわゆる“デッドニング”作業。ドアパネルなどを外す作業以外は特別な工具を必要とせず、DIYでも気軽に挑戦できるが、実際の作業では様々なノウハウがあり、ドアやフロアパネル、ルーフパネルなど施工できる個所も多く、実に奥の深いチューニングメニューなのだ。
そこで今回、オーディオテクニカとオートバックス北越谷店の協力により体感したのが“タイヤハウス遮音”である。タイヤハウスカバーにオーディオテクニカ製のダンピングアブソーバー『AT-AQ460』を貼り付けることで、車内に入り込むロードノイズを大幅に低減する効果が得られるのだ。さて、その効果やいかに!?
軽自動車のN-BOXをテスト車に“タイヤハウス遮音”を施してみた
今回、テスト車として使用したのはホンダN-BOX。まずは施工前にテスト走行し、車内の騒音をサウンドレベルメーターで計測してみた。最大68dBほどで、路面が荒れた場所だと前方からのロードノイズがかなり気になった。一般的に軽自動車やコンパクトカーは価格を抑えるために、遮音材などの使用も必要最小限にとどめられている傾向がある。それだけに効果も期待できるのだ。
タイヤハウス遮音の作業工程を順に追ってみる
基本的な作業工程はタイヤとタイヤハウスカバーを外して、タイヤハウスカバーの内側に制振材を貼り付けて、元に戻すだけ。作業時間はフロント2カ所で3時間ほどだった。もちろん車種によって作業時間や難易度は異なってくるが、タイヤハウスは走行距離が増えるほど汚れが溜まるので、できれば新車時に作業するのが理想的だろう。
そして施工後、先ほどの走行コースを再びテスト走行。体感的にもフロントからのロードノイズは激減しており、サウンドレベルメーターの数値も最大61dBまで落ちていた。ただしリヤのタイヤハウスは未施工のため、後部からのロードノイズがかなり気になったが、これもフロアパネルに『AT-AQ460』を貼ることで激減するとのこと。ほかのデッドニングメニューと比較して費用もリーズナブルに済むので、ぜひ実践してもらいたい。