創刊25年の老舗カー用品専門誌が選ぶ2023年「カーグッズオブザイヤー」10アイテムはこれだ!【CarGoodsMagazine】

創刊以来、早四半世紀あまり。代々カーグッズを見続けてきた専門月間誌の経験から、より新しく、登場意義を持った2023年を象徴する傑作をここで讃えたい! このご時世、選ばれしグッズとはどんな顔ぶれか!? いざ確認だ。

「カーグッズオブザイヤー」とは!?

1999年の創刊以降、過去20回にも渡って開催してきた恒例企画、カーグッズオブザイヤーの面々が今年も固まった。
この企画は、カー用品専門誌『カーグッズマガジン』2023年2月号から2024年1月号までに掲載、もしくは発売を開始した全“新商品”を対象とし、直近1年を象徴するカーグッズの名品を選出するというもの。これまでにない機能の獲得や性能面での飛躍に新たな価値観の創出など、その登場意義を何より重視するというものだ。

これまでにない機能の獲得を果たした3アイテム

今回選出したのは計10製品。その顔ぶれを、ここでひとつひとつ見て行こう。
「これまでにない機能の獲得」という趣旨で言うと、まずはセルスターの『RD-40/RD-60』が挙げられる。レーダー探知器とドライブレコーダー機能を二重取りする機器はこれまでありそうでいてなかったもの。多機能化に伴って運転席まわりのスペースに限りが出るなか、ワンボディで主要2アイテムの機能を両取りできるメリットは大きい。

Cellstar『RD-40/RD-60』
STARVIS IMX370を搭載して200万画素で記録するドライブレコーダー機能と、新設計となるフレデリックレンズVer.2を採用するセーフティレーダーをドッキング。安全運転支援機能も充実し、コンパクトな本体に膨大な機能が凝縮されている。

【後付け装備の今! vol.1】ドライブレコーダーとレーダー探知機がこれ1台! セルスター『RD-40/RD-60』で安全運転に憂いなし! 【CarGoodsMagazine】

レーザー&レーダー探知機とドライブレコーダーは、安心安全なドライブに必要不可欠なカーグッズ。しかし、両方を導入するのはコスト的にも取り付けの作業やスペース的にもハードルが上がる。その悩みを解決してくれるのが、ふたつの機能を一体化した『RD-40/RD-60』だ。

ソフト99の『レインドロップ トルネードヴォルテックス300mL』も、シリーズ拡充の追加作のように見えて、より広範囲に拡散させる能力は既存のレベルを大きく超えるものだった。洗車に要するスピード化が要望されるなか、一度のプッシュで広範囲に噴射できるスプレー力は、その対処として極めて有効なものになる。

SOFT99『レインドロップ トルネードヴォルテックス300mL』
時短コーティング剤として人気のレインドロップシリーズに加わるニューフェイス。新技術となるG-RASシールドを採用して撥水耐久性が増し、トルネード式に噴射する新開発のTVヘッドを採用してより広範囲に散布可能となっている。

ソフト99 の『レインドロップ』がさらに進化!トルネード噴射でボディもガラスもより広くスピーディにコーディングできる【CarGoodsMagazine】

2019年の登場以来、手軽な洗車スタイルと高い性能を両立するコーティング剤として人気を博す『レインドロップ』。洗車後の濡れたボディにスプレーして水滴と一緒に拭き上げるだけという作業は、近年のトレンドとなっているコーティング剤同様だが、レインドロップはボディだけでなくガラスにも撥水&光沢被膜を均一に形成。ホイールやヘッドライト、未塗装樹脂など、タイヤ以外の外装にも使用可能であり、独自開発のRASシールドによる撥水効果はボディで約5ヵ月、ガラスで約3ヵ月も持続する。


同じくリンレイの『ウルトラハード 2WAYシャンプー』も、その強力さは元より、頑固汚れまでを対処できる点において、その恩恵は大きい。シャンプーと下地処理剤という2つの用品を使い分けることなく一度で対処できることにより、仕上がりレベルが高まるのはもちろん、作業スピードも作業負担をも減らすことができる点は見逃せない。

リンレイ『ウルトラハード 2WAYシャンプー』
大人気のウルトラハードシリーズに、新たに追加された待望のカーシャンプー。アルカリ性による強力な洗浄力はもちろん、ファインセラミックパウダーとキレート剤をダブルで配合することで、ボディやガラスを問わず、頑固汚れまでを除去してくれる。

水垢に雨染み……ボディのあらゆる汚れを取り除く! リンレイ『ウルトラハード 2WAYシャンプー』を使ってみた!【CarGoodsMagazine】

現在のカーシャンプーは汚れ落としだけでなく、撥水やワックスなど様々な付加機能が備わっている。それらのアイテムは1回の洗車作業で完結するため、時短派にとっては有効であることは間違いない。しかし、根本的な洗車=汚れを落とすという効果に対しては、完璧とは言い難い面もあるだろう。そんな時は汚れ落としに特化したシャンプーを使うのが最適!

性能面で大きく飛躍した3アイテム

続いて「性能面での飛躍」で言えば、ブリッツの『タッチレーザーシリーズ』は、その筆頭とも言えるだろう。ここに来てごく短い期間に次々とニューモデルを投入し、自動取り締まり機の変遷にも着実に対応してきた。その素早いレスポンスと、常に前作を超える価値の上積みで、とりわけ抜き出た存在と言える。

BLITZ『Touch-LASERシリーズ』
レーザー受光部にクアッドセンサーを搭載することでより高速の警報を実現する基本性能に加え、新開発のフルオート機能を搭載。レスポンスの良さと共に情報精度をも高めることで、より信頼に足る探知機となっている。

速度違反で捕まらないために!? 最新レーダー探知機人気モデル・BLITZ『タッチレーザーTL403R』を使ってみた!【CarGoodsMagazine】

取り締まり機のメインは、Kバンド式レーダーが活用されている。このレーダーに対応した探知機はこれまでも数多くデビューしているのだが、最近ではMSSS新周波数帯を取り入れた速度計測機が導入され始めているという。このような最新の取り締まり機になるとここ数年でデビューした探知機では太刀打ちできないのだ。そこでMSSS新周波数に対応するリニューアルを果たしたのが、BLITZ(ブリッツ)の『タッチレーザー』シリーズというわけだ。

他方、25周年を迎えた超ロングセラーも、2023年の記憶に色濃く残る。パイオニア・カロッツェリアの『楽ナビ』は、2023年についにオンライン化にフル対応を果たし、通信ナビの門戸を開く存在として、また一つブレークスルーを果たした。

carrozzeria『楽ナビ AVIC-RF920-DC』
登場から25周年を迎える人気カーナビがついにオンライン対応に。ネットワークスティックの同梱や、モニターサイズの大小まで含め、15のモデルからなる豊富なラインアップを確立。選出モデルはフローティング構造の採用にも踏み切っている。

『楽ナビ』に『サイバーナビ』、スピーカーにカメラ、アプリ……パイオニア・カロッツェリアの最新モデルをまとめてチェック!【CarGoodsMagazine】

デジタル化の浸透からレジャー本位な愛車の使い方まで、マイカーライフのあり方が変わるなか、カーAV機器も大きく様変わりしつつある。ニーズに応えるメーカー側の回答は一つではなく、様々に拡がってバリエーションも豊かになった。なかでも急先鋒たるパイオニア・カロッツェリアの動きにここでは注目。発表されたばかりの最新ライアップ、その見どころを速報しよう。

同様に、本作で5代目のモデルチェンジとなるSEV『ヘッドバランサーPU』も、息の長いロングセラー商品。ハイブリッド車を始めとして、原動機にモーターを使う昨今の事情も加味して、最新型のエンジンはもちろん、モーターへも対応する懐の深さを身につけている。

SEV『ヘッドバランサーPU』
SEVシリーズのなかでも定番中の定番となるヘッドバランサーに最新モデルが登場。五代目となる最新作は、エンジンはもちろんモーターにも作用する現代仕様。パワーユニットの構造をとわず、内部可動のロスを低減し、本来の性能を引き出す。

エンジンやモーターに装着してポテンシャルを引き出すSEV『ヘッドバランサー』の最新モデルをテスト! 効果のほどは……?【CarGoodsMagazine】

クルマの性能向上は著しいものがあるけれど、いまでもパワーユニットの内部ロスは少し前のクルマと変わっていない。そして、これらのロスを少しでも低減させることができれば、クルマは本来持っているポテンシャルを発揮することができるのだ。SEVは、そんなクルマ各部のロスを低減させることができる人気のアイテム。SEVの新製品『ヘッドバランサーPU』は、20年以上の歴史を持つSEV人気の『ヘッドバランサー』の5代目モデルだ。

価値観の創出に貢献した4アイテム

最後にもう一つの基準、「価値観の創出」から意義ある製品を讃えたい。その見た目からして大きなインパクトを持ったKTCの「nepros neXT NBR390X』は、そのバックストーリーにも見るべき点が多かった。昨年受賞のラチェットハンドルneros『NBR390A』という傑作が出たばかりにも関わらず、産学連携の仕組みを新たに採用した別ベクトルの新作に取り組み、その成果を早くもリリース。意欲的な取り組みは、ユーザーをワクワクさせるものだ。

nepros neXT『NBR390X』
トポロジー最適化という最新の手法をとって生み出された新シリーズ第一弾。一見奇抜に見える構造ながらも、全てが理詰めで機能性に富み、軽くて強く、使いやすい工具という理念が細部にまで息づいている。

【クルマいじりテクニカルガイド】KTCの新型ラチェットハンドル『ネプロスneXT・NBR390X』は軽く!強く!スタイリッシュ!【CarGoodsMagazine】

慣れしたしんだ工具の形に、いま大きな変化が起きている。先鞭をつけたのは、かのKTC「ネプロス」シリーズ。より先進的なブランド「neXT」からの新作は、初見から衝撃だ!

ブリッドの『GHOST』シリーズも、スポーツの枠に留まらないファン層の獲得に貢献するものとして、その登場意義は大きい。一見、異端に見えつつも、既存イメージを超える新提案の取り組みに拍手を送りたい。

BRIDE『GHOSTシリーズ』
『ユーロスター』を皮切りに、『ストリームス』に『ジータⅣ』と、定番の人気カーシートに次々と迷彩柄モデルを追加。モデル別にトーンの強弱を含めたアレンジも施され、タフ&スタイリッシュというカーシートの新境地を切り拓いた。

【後付け装備の今! vol.3】バケットシートもファッショナブルに! 迷彩柄が今のクルマにマッチするBRIDE[ブリッド]『ユーロゴーストX/ジータゴースト』【CarGoodsMagazine】

とにかく機能がウリの自動車用シートであるBLIDE(ブリッド)だが、迷彩柄を基調にした新しいデザインを発売した。迷彩柄とはいえ、ミリタリーテイストを強く前面に押し出したというよりは、さりげなく表皮のデザインに採り入れたもので、現代的なクルマの内装にマッチするハイセンスなデザインになっている。これがバックオーダーを抱えるほどの人気アイテムとなっている。

また、根強いファンが占めるウインドウコートのジャンルにおいて、プロスタッフが果敢に切り込んだ新ブランド『レインモンスター』シリーズも、ユーザーの間口を広げる意味で話題性に富んでいた。

ProStaff『レインモンスター スプラッシュ/ストロング A-70/A-71』
ティアドロップ型のボトル造形と広範なフェルト形状は、力も掛けやすく作業のしやすさをアシスト。「スプラッシュ」は雨滴が吹き飛ぶ強力な超撥水効果を約4ヵ月間キープし、「ストロング」は撥水効果を12ヵ月持続させるなど、耐久能力に秀でる。

【クルマいじりテクニカルガイド】効果は最大12ヵ月!? ウインドウ撥水コーティングならプロスタッフ『レインモンスターシリーズ』【CarGoodsMagazine】

愛車のボディはワックスやコーティングでピカピカに仕上げていても、ついつい手を抜きがちなのがウインドウの仕上げ。ざっと拭くだけで済ませていないだろうか。いくらボディがキレイでも、ウインドウが汚れていると正直、台無しだ。ウインドウをキレイにしておかないと、とくに雨天時には視界不良になる可能性がある。最悪は交通事故につながりかねない。また、ウインドウに撥水コーティングをしているから安心と思っていたのに、雨が降ったらまったく撥水が効いていなかったということもある。こんなことがないように、しっかりと撥水コーティングの施工やメンテをしておきたいものだ。

SPASHANブランドによる高級感だけに留まらず、SMACOブランドによる手頃なモデルとして話題を集めた”スパシャン”も、ことあるごとに話題をもたらす洗車アイテムの新機軸。裏を返せば、スパシャンのラインアップ変遷を見ていくことで、洗車ファンの潜在ニーズも透けて見えるとも言える。

SPASHAN『SMACO』
高級イメージが先行するSPASHANながら、簡単施工のスタンダードシリーズとして確立。耐久重視のスマートグラフェンのほか、ツヤと光沢重視のキャンディコートと爆裂撥水のシューティングジャクソンがあり、3モデルを併用するレイヤーコートの楽しみもある。

スプレーして拭くだけ!? 誰でも簡単に美しい仕上がり! 「スパシャン」のボディメンテスプレー『スマコ』シリーズの新製品【CarGoodsMagazine】

クルマ好きなら、いつも愛車をピカピカにしていたいもの。でも、丁寧にクルマをシャンプーして汚れを落としたのち、さらにコーティングしたりワックスをかけるのはなかなかの大仕事だ。たとえ、ボディコーティングを施工済みで、楽に洗車できたとしても、水分を拭き取り、さらにメンテナンスの仕上げをしてあげたいところ。そこで、誰でもお手軽に施工でき、抜群に美しく仕上がるようにと開発されたのが、スパシャンの『スマコ』シリーズだ。

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20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
1999年に季刊誌として創刊後、好評を元に月刊化。当時より続…