トーヨータイヤ装着のランクルがダカールラリー2024の市販車部門でクラス優勝!

トーヨータイヤはこのほど、1月5日から19日にかけてサウジアラビアで開催された「ダカールラリー2024」において、ピックアップトラック/SUV用タイヤ「オープンカントリーM/T-R」の供給を通じてサポートを行なった、トヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下TLC)」の車両「ランドクルーザー300 GR SPORT」が市販車部門で優勝したことを発表した。

「2024はこれまでに経験した大会のなかで最もタフなコースでした。そのなかでオープンカンントリーM/T-Rは高い耐久性と走破性で車両を支え、ドライバーに自信を与えてくれました」(三浦昂選手)

ダカールラリー2024は、サウジアラビア北西部のアル・ウラからスタートし、折り返し地点を経由して西海岸ヤンブーのゴールへと向かうコースとなっており、各所に設けられた計12カ所のスペシャルステージ(競技区間)とその間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)の累積走行タイムを競う。総走行距離は約8000kmに及び、車両とタイヤに負荷の掛かる急勾配の長い砂丘ステージもあるなか、「オープンカントリーM/T-R」の高い悪路走破性が走行をサポートし、TLC参戦車両は2台ともに完走を果たした。市販車部門において三浦昂選手/マイヨール・バルべ選手の車両が1位、ロナルド・バソ選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手の車両が2位のワンツーフィニッシュを飾り、TLCは同部門での11連覇を併せて達成した。

TLC監督の角谷裕司氏は喜びのコメントを寄せている。
「大会の競技難易度が年々高くなるなかで完走するためには、車両の性能を最大限生かすことのできるタイヤが必要になります。トーヨータイヤのエンジニアを含めチーム全員が協力し、市販車部門11連覇を達成できたことを本当にうれしく思います」

また、クラス優勝したドライバーの三浦昂選手は「ダカールラリー2024はこれまでに経験した大会のなかで最もタフなコースでした。そのなかでオープンカンントリーM/T-Rは高い耐久性と走破性で車両を支え、ドライバーに自信を与えてくれました」と振り返った。

トーヨータイヤは2021年よりTLCのダカールラリー参戦へのサポートを行なっており、昨年トヨタ車体とのスポンサー契約を更新し、引き続き本ラリーへの参戦をサポートしていくことを発表。TLCとともに培ってきたオフロードラリーにおける技術と経験を生かし、「ランドクルーザー300 GR SPORT(ダカールラリー2024仕様)」2台へ「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2024用スペック)」を開発、供給してきた。このタイヤは岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を向上させるとともに、重量全体のうち50%にサステナブル素材を使用し、環境負荷の低減を図っている。

●オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2024用スペック)
このタイヤはトーヨータイヤが開発した「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2023用スペック)」をTLCがダカールラリー2024に投入する車両、「ランドクルーザー300 GR SPORT(ダカールラリー2024仕様)」へ適合するようにアップデートしたもの。タイヤ構造の改良、浅溝化、耐パンク性向上と軽量化による加速性能向上を図り、オフロードにおける走破性能を高めている。また、「持続可能なモビリティライフの実現」をめざす同社の方針に沿って、同製品の重量全体のうち50%にサステナブル素材を使用している。従来品と同じくバイオマス(※)由来のブタジエンゴムとスチレンブタジエンゴム、リサイクル素材として再生ビードワイヤーを使用したほか、ダカールラリー2024用スペックでは新たに、籾殻灰シリカ、再生カーボンブラック、植物由来オイル、バイオ由来ポリエステル繊維を採用している。
※植物等の再生可能な材料を由来とする

トーヨータイヤ公式サイト「オープンカントリーM/T-R」

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