ホンダの次世代事業戦略のカギか? GMとホンダ、業界初の水素燃料電池システム製造合弁会社で大規模生産を開始!

ホンダとゼネラル・モーターズ(GM)は、過去10年にわたって共同開発を進めてきた、新型水素燃料電池システムの量産開始を発表した。共同開発の新型燃料電池システムは製造コストを従来の3分の1にまで削減しながら、性能を向上させ耐久性が倍増。ホンダはこの新型燃料電池システムの用途拡大で水素需要の喚起をはかり、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献していくという。

高品質かつ大量生産可能な燃料電池システムを共同開発

ホンダとゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社、フューエル・セル・システム・マニュファクチャリング(FCSM)にて、ホンダの新型燃料電池(FC)システムの量産が開始された。この新しい燃料電池システムは、ホンダの水素事業戦略の鍵となるものだ。

ホンダとGMは、過去10年にわたって、新型の燃料電池システムの共同開発に取り組んできた。腐食耐性の高い材料の適用などで耐久性を2倍に向上させたほか、耐低温性も大幅に向上している。共通の調達先を活用し、高価な貴金属の使用を削減することで、開発・製造コストの削減にも注力されている。この協業により、新しい燃料電池システムは、2019年型のホンダ・クラリティ・フューエルセルと比較して、製造コストが3分の1にまで削減されている。

FCSMで生産される燃料電池システムは、2024年内にホンダが発売を予定している新型燃料電池自動車(FCEV)へ搭載される。さらに、商用車、定置電源、建設機械を加えた4つの適用領域を中心に、BtoBの顧客に向けた製品・事業への適用拡大により、水素需要の喚起を図っていく。

2024年に、新型『CR-V FCEV』を発売へ

ホンダFCEV ボンネット内
次世代燃料電池システム

ホンダは、2050年にホンダの関わる全ての製品と企業活動を通じてカーボンニュートラルの実現を目指すとともに、製品だけでなく、企業活動を含めたライフサイクルでの環境負荷ゼロの実現に向けて、“カーボンニュートラル”“クリーンエネルギー”“リソースサーキュレーション”の3つを柱に取り組んでいる。その中で水素を、電気とともに有望なエネルギーキャリアと位置づけており、30年以上にわたり水素技術やFCEVの研究・開発をおこなっている。

ホンダは今年、新型『CR-V FCEV(燃料電池車)』を発売する。これはオハイオ州メアリズビルにあるホンダ・パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターで製造され、アメリカ国内およびグローバルに調達された部品を使用し、アメリカで製造される唯一の燃料電池電気乗用車となる。

FCSMは、先進の燃料電池システムを生産する自動車業界初の合弁会社として2017年1月に設立。米国ミシガン州ブラウンズタウンにある、70000平方フィートの敷地を有するGMの既存バッテリーパック生産工場内に設置された。両社が同額ずつ拠出した投資総額は8500万ドル(≒125億円)にものぼる。

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