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マツダが発表したCX-70は、マツダのラージ商品群の第3弾だ。第一弾が日本にも導入されたCX-60、第二弾が北米その他で導入済みのCX-90だ。北米、カナダで今春の発売を予定、その後はメキシコ試乗に導入が決まっている。
これで、
北米は2列シートのCX-70
3列シートのCX-90
のふたつのラージ商品群SUVをラインアップすることになる。
日本は
2列シートのCX-60
これから登場する3列シートのCX-80
になる。
CX-70の導入でマツダは2列シートミッドサイズSUVセグメントへ新たに参入。需要が堅調なSUVラインアップを拡充しながら、北米におけるビジネス成長およびブランド向上を図る。また、CX-70は全グレードがプラグインハイブリッドシステムまたはM Hybrid Boost(48Vマイルドハイブリッドシステム)の電動化技術を採用、市場ニーズへ適合させながら同地域における電動化を加速させる。
CX-70のコンセプトは「Passion Pursuer(情熱の探求者)」。好きなことや興味があることへの挑戦を楽しむ、前向きで活動的な顧客の嗜好に合わせたスポーティなデザイン、ゆとりある実用的な荷室空間を備えている。
デザインにおいては、デザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづき、生命感を表現している。また、力強い造形の前後バンパー、新デザインの21インチアルミホイール、各所に施された黒色パーツが特徴的なエクステリア。加えて、鮮やかさと深みをあわせもつ赤系色のバーガンディを基調としたインテリアを採用し、アクティブなライフスタイルを表現する。
荷室空間には、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電気式のリモートフォールド機能を採用。また、2列目シート折畳み時でもリヤの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れる三つの床下収納スペースなどを備える。
安全性能では、最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を採用。CTSの使用時、手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合に、ドライバーへの注意喚起を段階的に行なう。注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援し事故時の被害軽減を図る。
パワートレーンは、e-SKYACTIV G3.3とe-SKYACTIV PHEVの2種類
パワートレーンは、3.3L直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)にM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACIV PHEV」の2種類を用意する。
さらに、トレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」を装備するとともに、5,000lbsのけん引能力、1,500W給電機能などを採用。
Tom Donnelly(トム・ドネリー) President & CEO, Mazda North American Operations
こんにちは。史上初となる「MAZDA CX-70」のワールドプレミアをご覧いただき、ありがとうございます。マツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOのトム・ドネリーです。
新商品の発表は、いつでも心が躍るものです。この「CX-70」も、例外ではありません。私たちはマツダのDNAを失うことなく、さらにプレミアムな領域へ踏み込みながら、「CX-70」を導入します。「CX-70」のデザインについては、私の後に、シニアディレクターの土田さんより紹介いたします。
そして、この2列シートミッドサイズクロスオーバーSUVについてお話する前に、マツダの米国ビジネス近況について紹介させてください。ここ米国において、マツダは今後数年間にわたる意欲的な成長目標を掲げています。私は、強力な商品ラインアップと確固たるディーラー網、そして「人々の暮らしを豊かにする」というパーパスとまっすぐ向き合うことで、この成長目標を達成できると確信しています。
2023年のマツダは、米国で前年比20%超の36万台以上を販売し、めざましい成長を遂げることができました。まず、昨年に発表した3列シートミッドサイズクロスオーバーSUV「CX-90」がご好評を頂いています。3列シートセグメントにおける発売初年度の販売台数として過去最高を記録し、2024年もこの勢いを維持して参ります。また、「CX-50」はアウトドア志向のお客さまのご支持をいただいています。前年比で販売台数は大きく増加しており、その需要に応えるため、アラバマ州の工場(Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.)では2直化による生産も始まりました。
この成長は米国に限りません。カナダでも「CX-90」はとても高い需要があり、初年度の販売台数は、「CX-9」の過去最高実績を上回っています。メキシコでは、キーセグメントにおけるマツダのシェアが拡大しており、今年もより一層の増加を見込んでいます。SUVが全販売台数の62%を占めるオーストラリアでは、「CX-5」「CX-30」「CX-3」が各セグメントの販売台数トップ3に入っています。米国に加え、「CX-70」は、これら3つの市場にも投入されます。各市場での導入タイミングは、後日に公表いたします。
直近の販売状況は、マツダディーラーがお客さまに提供する、格別な体験に支えられています。米国の「Retail Evolution(小売の進化)」に沿って、約300店舗で店舗の改修を完了し、今後さらに約80店舗が改修を予定しています。マツダの強力な商品群、革新的なディーラー体験に加えて、私たちは安全性も重視しています。IIHSによる高評価を獲得し続けるための、マツダの革新性と献身性を、私は誇らしく思っています。直近の「CX-90」が「IIHS 2023 TOP SAFETY PICK PLUS」を獲得し、そのほか、対象となるラインアップすべてが「IIHS 2023 TOP SAFETY PICK」を獲得しています。
この安全性に関する評価に加えて、電動化についてお伝えいたしましょう。私たちがマツダの未来を創造するとき、寄り添うべきはお客さまの感情です。それは、「気持ちが昂ぶるようなドライビング体験」です。私たちにおいては、米国では、PHEVの需要が高まっています。私たちも、PHEVが現時点における最適解と信じています。これからもお客さまの声に耳を傾け、ライフスタイルとニーズに応えるクルマを提供していきます。
現在の動向を踏まえて、マツダは2030年までにすべてのマツダ車を電動化します。その方針をご紹介しましょう。マツダは3つのフェーズによる電動化を、グローバルに計画しています。現時点は第1段階として、新しいパワートレインを投入しています。この第1段階のひとつとして、またラージ商品群のひとつとして、新商品「CX-70」がラインアップに加わるのです。まさに今、皆さまにお披露目となるクルマです。
マツダは、現時点の最適な技術はPHEVと考えています。すなわち「CX-70」こそ、現時点で最適なクルマなのです。そのアグレッシブなデザインは、マツダ最新の電動化パワートレインに基づいています。「e-Skyactiv G PHEV」、または「e-Skyactiv G 3.3 Inline 6 Turbo」と「M-Hybrid Boost」の組み合わせは、どちらも効率性とダイナミックなドライブ体験を両立します。
「CX-70」の素晴らしいパフォーマンスとスタイリングの両立は、マツダの新セグメント参入とラインアップの充実を後押しします。成長を続ける2列シートミッドサイズカテゴリーでは、お客さまの購入判断の背景にある感情が大切です。2列シートSUVにおいて、価値に合うクルマを探しているお客さまに訴求するには、スタイリング、大胆さ、そして力強いイメージが重要です。「CX-70」の魅力的な外観と内装は、このセグメントの鋭敏なお客さまが求めるスポーティーなデザインに合致します。
また、このセグメントのお客さまは趣味やレジャーを楽しむべく、より大きな荷室空間を持つクルマをお求めになります。旅行用品、ゴルフクラブ、キャンプ道具など、「CX-70」は充分な荷室空間を備えています。加えて、多様な純正アクセサリで、クルマをお客さま自身のアクティビティやライフスタイルに合わせることもできます。
さらに、このセグメントのお客さまは快適性と質感を重視し、技術革新による運転や生活の体験向上を意識されています。「CX-70」でもAlexaとの連携など、新たに便利な機能を備えています。音声コマンド機能の強化は、ドライバーが運転に集中しながら、天候や経路などの最新情報を簡単かつ安全に得ることができます。また、新しい「トレーラーヒッチビュー」は、トーイングをさらに容易にします。最大5,000ポンドの牽引能力と合わせて、より多様なアクティビティを楽しめます。
加えて「CX-70」では、クルージング&トラフィックサポート(CTS)利用中に運転手が警告に反応しないことを検知すると、自動的に減速・停止する緊急時対応システムを追加。安全機能を強化しています。安全性評価については、近日中にIIHSのテストとその結果をお伝えしますが、「CX-70」もほかのマツダ車同様の良い結果を期待しています。
最後に、ダイナミックなデザインはマツダの真骨頂であり、「CX-70」もその例外ではありません。スポーティーな外観と大きな荷室容量は、お客さまのアクティブなライフスタイルに妥協することなく、応えてくれます。それでは、デザイン領域のシニアディレクターである土田さんより、「CX-70」のユニークなスタイリングについてご説明します。土田さん、よろしくお願いします。
土田 康剛Senior Director of Design, Mazda North American Operations
トムさん、ありがとう。そして、皆さまこんにちは。マツダデザインアメリカのシニアディレクター、土田 康剛(つちだ やすたけ)です。マツダの最新モデルをご紹介できることを、嬉しく思います。
「CX-70」は、マツダ最大の2列クロスオーバーSUVとしてデザインされています。マツダのラージ商品プラットフォームに、美しくもダイナミックな造形とゆとりある居室空間を織り込みました。まずは、「CX-70」の命題とも言うべきデザイン要素をご紹介します。
「CX-70」は、「もっとアクティブに生活を楽しみたい」というお客さまの志向をもとに開発しています。まずは、興味や趣味を心置きなく楽しめる機能を提供できるよう、居室空間と荷室空間を確保しました。マツダのラージ商品群の特徴とも言える大胆なプロポーションとしつつ、週末の小旅行や長距離ドライブ、ちょっとした探検などに十分な荷室空間があります。一人または二人で乗車する場合、後部座席は折りたたむとトランクのフロアと同じ高さとなり、さまざまな荷物を簡単に収納することができます。この後部座席を折り畳んだ状態は、セグメント最大級の荷室スペースとなります。また、後部座席の折りたたみも非常に簡単です。通常のシート調整機能とは別に、荷室側から後部座席を折りたたむボタンを追加しました。これにより、トランク側からのシームレスな荷物の積み込みが可能です。また、新たに設定したトランクフロア下のサブトランクも、収納力を向上します。純正アクセサリーとして、カーゴオーガナイザー(仕切り箱)も設定。目につかない場所に、常用の道具を収納しておくスペースを増やすことができます。ここまでをまとめると、「CX-70」は実用性と魅力あるデザインを両立した、活動的なライフスタイルのお客さまに最適なクルマです。
この2列シートクロスオーバーSUV「CX-70」のデザインコンセプトは、「Dignified Performance」です。クルマが動いているときも静止しているときも、大胆なプロポーションとボディの造形による映り込みが、ダイナミックな動きを感じさせます。「CX-70」では、マツダらしい洗練されたスタイリングはそのままに、スポーティかつ凜とした存在感により、お客さまに愛着を抱いていただけるデザインを目指しています。フロントバンパーでは、光沢のある黒のハニカムフロントグリルとシグネチャーウィングが際立ち、「CX-70」の高性能を想起させます。また、前後のバンパーはともにワイド&ローな印象を与え、自信に満ちたスタンスを生み出します。グロスブラックのリアルーフスポイラーは「CX-70」をクーペのようなシルエットに仕上げ、そのパフォーマンスを強調します。加えて、ルーフレール、ドアミラー、サイドトリム、ウィンドウトリムなど、エクステリア各所に黒色のパーツを配置することで、スポーティな魅力を高めています。「CX-70」のホイールは21インチで、2種類の新デザインから選択できます。総ブラックメタリック仕上げ、または、ダイヤモンドカットのディテールをあしらったブラックメタリック仕上げです。いずれもスポーティかつ高品質な外観となります。
最後に、インテリアです。インテリアは「CX-70」のダイナミックかつスポーティな性能に合わせつつ、この車両セグメントのお客さまの期待に応えるような品質の良い素材をあしらい、洗練さとクラフトマンシップを表現しています。新採用となるレッドナッパレザーが、スポーティな印象を与えます。ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール、そしてドアトリムに施された赤のダブルステッチは、インテリアを色鮮やかに見せます。私たちは「CX-70」において、快適さと上質さだけでなく、マツダのクロスオーバー・ファミリーの中で最も自信に満ちた存在にしたいと考えました。街中のちょっとしたドライブでも、小旅行の楽しいドライブでも、「CX-70」のインテリアオプションが皆さまの体験を素晴らしいものにしてくれることでしょう。
まだまだ、他にもご紹介したい内容はありますが、ぜひ「CX-70」を細かい部分までご覧いただければ幸いです。ありがとうございました。