30分の充電で250km以上が走行可能! 日産初のEV大型商用バン「インタースター-e」が欧州市場向けに発表

日産自動車の子会社である欧州日産自動車会社(以下、欧州日産)は、新型大型バン「インタースター」を発表した。このモデルは、様々な用途に対応できるよう、顧客のニーズに合わせてカスタマイズをすることが可能なモデルであり、さらに、日産の大型商用バンとして初となる100%電動パワートレインを搭載したモデルだ。あらゆる業種・業態の多様なニーズに応える新型「インタースター」は、効率性、積載量、そして乗り心地を重視して設計されている。トラックらしいデザインが特徴的であり、独特のフロントグリルが存在感を一層高めている。実用性とパワーを追求した「インタースター」は、毎日のビジネスシーンでの移動に求められる信頼性と力強さを象徴するモデルとなるだろう。

日産初の100%電気の大型商用車モデル「インタースター-e」

実用性とパワーを追求した「インタースター」は、毎日のビジネスシーンでの移動に求められる信頼性と力強さを象徴するモデルだ。新型「インタースター」は、「ティッパー」、「ドロップサイド」、「ボックスバン」など、幅広いコンバージョンモデルがラインナップされている。大容量の貨物の積載から、長距離の走行、車室空間の拡大、重量物の運搬まで、あらゆるニーズに対応する。全車には、5年または走行距離16万kmまでの一般保証、そして「インタースター-e」のバッテリーは8年または16万kmまでの特別保証が付帯される。

新型「インタースター-e」は日産初となる100%電気の大型商用車モデルだ。87kWhバッテリーを搭載したモデルは最高航続距離460kmを実現。更に、わずか30分で航続距離252km分もの充電ができる急速充電機能を備えており、40kWhバッテリー搭載モデルの場合、30分の充電で200km以上を走行することができる。また、普通充電は4時間で電池残量10%から100%までの充電が可能。

EVモデルでも最大1.6トンもの積載が可能

また、新型は従来より40mm広いサイドドアと100mm長い積載スペースを誇り、より多くの商品やサービスを詰め込むことができる。EV仕様で最大1.6トン、ガソリン車仕様で約2トンの高い積載能力を誇るため、重量の大きな貨物を輸送するビジネスにも適している。

さらに、積載量1.6トンの「4トン・インタースター-e」は、普通免許でヨーロッパ全土を運転可能で、一般的な3.5トンのディーゼル・バンよりも多くの貨物を輸送することができる。EV仕様とディーゼル仕様はともに、最大2500kgの牽引能力を備えている。

ドライバーを主軸とした使い勝手のいいインテリアデザイン

刷新されたインテリアは、従来のものとは異なりドライバーと同乗者を第一に考えてデザインされている。耐久性の高いシートカバーやヒーター付のシート、またヒーター付きのフロントガラスなどにより、様々な環境下での長時間の運転においても、乗員が快適に過ごせるようになっている。また狭い市街地での移動をよりスムーズにできるよう、前モデルと比較して1.5メートル短い最小回転半径が実現されている。

新型「インタースター」の全モデルには、前方緊急ブレーキ、居眠り防止警告、タイヤ空気圧モニタリングシステムなどの幅広い安全装備を標準装備されている。また、牽引時におけるトレーラーの揺れ防止アシストも新たに装備され、牽引時の安全性を向上。新型は革新的なワンボックス・ブレーキ・システムを搭載し、車両の重さに関係なく、常に最適な制動力を発揮する。更に、緊急ブレーキの反応速度を、前モデルに対し半分に短縮することで、安全性が向上されている。

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