【このキャンピングカーが欲しい!】街中もスイスイ走れるキャブコン。ナローボディがベースだから機動力はバツグン

ホワイトハウス コンパス ビッツ
ホワイトハウス・コンパス ビッツ(車両本体価格:498万800円/展示車価格:666万1600円)
居住空間重視ならもちろんワイドボディが有利だが、普段の扱いやすさのことを考えるとナローボディがリード。ホワイトハウスのコンパス ビッツはナローボディをベースとしたキャブコンだが、シンプルモダンな室内空間には機能的な装備がいっぱい。快適性と利便性を両立した魅力的な1台だ。

TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka)
PHOTO●Motor-Fan.jp

シンプルモダンなインテリアは所有欲も満足させてくれる|ホワイトハウス・コンパス ビッツ ポップ

ワンボックス車をベースにした“キャブコン”は、ドメスティックなカテゴリーだが、インフラを考えると最も日本に適したキャンピングカーとも言える。駐車に広いスペースを要さないから、都市の立体駐車場でも駐められるし、オンタイムでは買い物や仕事に使うことができる。クルマとしての機動力や運動性も持ち、移動もスピーディ&快適にできる。

ベース車両は日産NV350キャラバンか、トヨタ・ハイエースが大半を占め、さらにハイエースがシェアを独り占めしているような状態だ。ハイエースには、ナローボディ(標準ボディ)とワイドボディが存在し、どちらがベースかによって居住性が変わってくる。もちろん、ワイドボディが広いに決まっているのだが、ナローボディの人気は衰えることがない。

というのも、駐車場の問題でワイドボディが駐められないという都市部のユーザーは多くいるし、ワイドだと奥さんが運転できないからという理由を持つ人もいる。さらに、8ナンバー化するなら別だが、ワイドとナローではナンバー区分も違う。ナローのバンだと4ナンバーだが、ワイドのバンは1ナンバー、ワイドのワゴンは3ナンバーとなってしまう。4ナンバーが税制的に有利なのは言うまでもない。

そのため、ビルダー各社はナローボディのハイエースバンをベースにしたモデルを出しているのだが、トップビルダーのホワイトハウスがリリースしているのが、「コンパス ビッツ」だ。

コンパスシリーズには、ワイドをベース車にした「コンパス プロ」や「コンパス グランド」「コンパス ドルク」などがラインナップされているが、シリーズ中でも最もシンプルかつオーソドックスなのがビッツと言える。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
後部には常設ベッドを配置。最大1680mm×1200mmサイズ。

まず車内中央右側にキッチンを設置。シンク、調理台、さらに収納を装備しており、オプションで冷蔵庫をインストールすることもできる。車内後部左右にある家具は、ベッドマット収納と、2段ベッドの一部になる。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
コンパクトなボディに合わせて開発されたスリムなキッチン。冷蔵庫(20L)はオプション。

ダイネットは、セカンドとサードのバタフライタイプシートを向かい合わせにして、テーブルを設置すればOKだ。ワイドボディが3面のシート構成になることを考えれば、若干狭い。また大人4名掛けというのも、ワイド車と違うところ。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
ダイネットはシートをフルフラットにすることでベッドスペースに変身する。

ベッドもオーソドックスなタイプで、セカンド・サードシートを展開することにより、大人2名分の就寝スペースに。さらに、後部の上段ベッドを作れば、子供2名分の就寝スペースがプラスされる。また、ポップアップルーフを選べば、さらに大人1名分の就寝スペースを確保することができる。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
ポップアップルーフはガスダンパーの作用により女性でも開閉可能。左右にはメッシュタイプの窓も備わる。

ポップアップルーフは、内部で寝なくても上げておくことで、車内に開放感を生み、ドアを閉めても爽やかな風を入れられるというメリットもある。またハイルーフ車同様に、キッチン回りの頭上スペースが8ナンバーの要件を満たせるのも大きなメリットだ。ただし、ハイルーフ車の開放感も捨てがたいので、併せてチェックしたい。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
ベッドサイズは1850mm×1180mm。大人2名が就寝可能だ。

右ボディサイズにはエクステンションボックス(出窓)が装着され、居住スペースや就寝スペースに寄与している。8ナンバーなので、ボディサイズの拡大についても登録上の心配はない。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
ボディの右側にはエクステンションボックスが装着されており、室内スペースを稼ぎ出している。

ホワイトハウスのキャンピングカーの特徴は、インテリアのセンスの良さにある。高級感があり、キャンピングカーを所有しているという満足感を与えてくれる。シンプルモダンなインテリアは、長く使っても飽きが来ないはずだ。

都市部でも不便なく乗れて、普段使いもこなしてくれる。そんなキャブコンを探しているなら、コンパス ビッツはうってつけかもしれない。

ホワイトハウス コンパス ビッツ
オプションのクールスター(DC12Vクーラー)。室内の左側後部に装着される。
ホワイトハウス コンパス ビッツ
室外機はボディ床下のスペアタイヤスペースに配置される。

ホワイトハウス・コンパス ビッツ ポップ

■車両本体価格:498万800円/展示車価格:666万1600円
■ベース車両:トヨタ・ハイエースバン DX
■乗車定員/就寝定員:7人/5人
■展示車のオプション装備:LEDヘッドランプ 6万6000円/バックモニター自動防眩ミラー 3万7400円/TSSP・助手席エアバッグ 9万3500円/リヤクーラー&リヤヒーター 9万3500円/エアヒーター・20L冷蔵庫 31万9000円/GLパッケージ 11万円/クールスター・バッテリー増設 63万1400円・スマートシェード 9万9000円/防水テント グレー 6万3800円/外部充電&室内ACコンセント 11万5500円

ホンダカーズ神奈川中 Rakuneru N-VAN

【このキャンピングカーが欲しい!】N-VANで大人2人が寝られる! 運転席&助手席がフルフラットに変身

ビジネスユースだけでなく、レジャーユースでも人気のホンダN-VAN。軽とは思えない広大な室内空間が遊び心をかき立てる。ホンダカーズ神奈川中のRakuneru N-VANは大人2人の就寝を可能とするフラットベッドと、エンジン停止後も電源が使えるサブバッテリーの搭載が2大トピックだ。 TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

AtoZ アンソニーライト

【このキャンピングカーが欲しい!】扱いやすいサイズ、使い勝手はキープ! 長く乗りたいならこんなキャブコンはいかが?

居住スペースで選ぶならキャブコン。しかし、サイズが不安という方も多いだろう。そんな悩みを解決してくれるのが、老舗ビルダーAtoZがリリースする「アンソニーライト」。全長4630mmの凝縮ボディながら、大人4人+子ども3人が就寝可能だ。 TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

オーゼット カノア

【このキャンピングカーが欲しい!】小さくても無敵のキャブコン! 大人2名+子ども2名が就寝可能なスペースを確保

取り回しの良さで人気の軽キャンパーだが、ボディサイズの制約があるため、どうしても居住スペースは限られてしまう。そこでオーゼット・カノアは、軽トラックをベースとしたキャブコンを制作。軽の枠を超えてはいるが、そのぶん、広くて快適な室内を実現できたのだ。 TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

キーワードで検索する

著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…