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シンプルモダンなインテリアは所有欲も満足させてくれる|ホワイトハウス・コンパス ビッツ ポップ
ワンボックス車をベースにした“キャブコン”は、ドメスティックなカテゴリーだが、インフラを考えると最も日本に適したキャンピングカーとも言える。駐車に広いスペースを要さないから、都市の立体駐車場でも駐められるし、オンタイムでは買い物や仕事に使うことができる。クルマとしての機動力や運動性も持ち、移動もスピーディ&快適にできる。
ベース車両は日産NV350キャラバンか、トヨタ・ハイエースが大半を占め、さらにハイエースがシェアを独り占めしているような状態だ。ハイエースには、ナローボディ(標準ボディ)とワイドボディが存在し、どちらがベースかによって居住性が変わってくる。もちろん、ワイドボディが広いに決まっているのだが、ナローボディの人気は衰えることがない。
というのも、駐車場の問題でワイドボディが駐められないという都市部のユーザーは多くいるし、ワイドだと奥さんが運転できないからという理由を持つ人もいる。さらに、8ナンバー化するなら別だが、ワイドとナローではナンバー区分も違う。ナローのバンだと4ナンバーだが、ワイドのバンは1ナンバー、ワイドのワゴンは3ナンバーとなってしまう。4ナンバーが税制的に有利なのは言うまでもない。
そのため、ビルダー各社はナローボディのハイエースバンをベースにしたモデルを出しているのだが、トップビルダーのホワイトハウスがリリースしているのが、「コンパス ビッツ」だ。
コンパスシリーズには、ワイドをベース車にした「コンパス プロ」や「コンパス グランド」「コンパス ドルク」などがラインナップされているが、シリーズ中でも最もシンプルかつオーソドックスなのがビッツと言える。
まず車内中央右側にキッチンを設置。シンク、調理台、さらに収納を装備しており、オプションで冷蔵庫をインストールすることもできる。車内後部左右にある家具は、ベッドマット収納と、2段ベッドの一部になる。
ダイネットは、セカンドとサードのバタフライタイプシートを向かい合わせにして、テーブルを設置すればOKだ。ワイドボディが3面のシート構成になることを考えれば、若干狭い。また大人4名掛けというのも、ワイド車と違うところ。
ベッドもオーソドックスなタイプで、セカンド・サードシートを展開することにより、大人2名分の就寝スペースに。さらに、後部の上段ベッドを作れば、子供2名分の就寝スペースがプラスされる。また、ポップアップルーフを選べば、さらに大人1名分の就寝スペースを確保することができる。
ポップアップルーフは、内部で寝なくても上げておくことで、車内に開放感を生み、ドアを閉めても爽やかな風を入れられるというメリットもある。またハイルーフ車同様に、キッチン回りの頭上スペースが8ナンバーの要件を満たせるのも大きなメリットだ。ただし、ハイルーフ車の開放感も捨てがたいので、併せてチェックしたい。
右ボディサイズにはエクステンションボックス(出窓)が装着され、居住スペースや就寝スペースに寄与している。8ナンバーなので、ボディサイズの拡大についても登録上の心配はない。
ホワイトハウスのキャンピングカーの特徴は、インテリアのセンスの良さにある。高級感があり、キャンピングカーを所有しているという満足感を与えてくれる。シンプルモダンなインテリアは、長く使っても飽きが来ないはずだ。
都市部でも不便なく乗れて、普段使いもこなしてくれる。そんなキャブコンを探しているなら、コンパス ビッツはうってつけかもしれない。
ホワイトハウス・コンパス ビッツ ポップ
■車両本体価格:498万800円/展示車価格:666万1600円
■ベース車両:トヨタ・ハイエースバン DX
■乗車定員/就寝定員:7人/5人
■展示車のオプション装備:LEDヘッドランプ 6万6000円/バックモニター自動防眩ミラー 3万7400円/TSSP・助手席エアバッグ 9万3500円/リヤクーラー&リヤヒーター 9万3500円/エアヒーター・20L冷蔵庫 31万9000円/GLパッケージ 11万円/クールスター・バッテリー増設 63万1400円・スマートシェード 9万9000円/防水テント グレー 6万3800円/外部充電&室内ACコンセント 11万5500円