スウェーデンで捉えられた起亜EV3のプロトタイプは、ボディのほとんどをマスクでカモフラージュしているが、コンパクトボディながらホイールベースがかなり長いことがわかる。また兄貴分のEV9からインスピレーションを得た垂直ヘッドライトが装備されていることが確認できる。
キャビン内は、ダッシュボードに2つの大型ディスプレイや、フローティング センターコンソールを搭載。近年ちょっとしたトレンドとなっているファブリックが多用されている様子がうかがえるほか、従来のHVAC通気口の代わりにエアジェットが取り付けられている。また自転車などの大きな荷物を収納するために、後部シートを上方に折りたたむことができる、ホンダのフィットのような便利機能も搭載している。コンセプトのシートには、キノコの根を培養して作られる菌糸が使われていたが、量産型でも採用されるか注目される。
技術的な仕様は明らかにしていないが、EV9およびEV6、さらにヒョンデ アイオニック5から流用される、E-GMPプラットフォームを採用する可能性がある。おそらく、超急速充電用の800V電気アーキテクチャに基づいた車体構成となり、シングルおよびデュアルモーターを搭載、標準と長距離用の容量が異なる2種のバッテリーパックがセレクト可能となるだろう。
EV3は、同ブランドが2026年までに発売を目指している6台のEVのうちの1台で、2025年にワールドプレミアが予想されている。また高性能EV3 GTや、さらにコンパクトなEV2の登場も噂されている。