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新型トライトンとデリカD:5が急坂を軽々登る!
自動車の魅力を体験&体感できるイベント「モーターファンフェスタ2024」が4月21日(日)に富士スピードウェイで開催された。会場には自動車メーカーの最新モデルや、個性的なカスタムカー&パーツなどが展示され、クルマ好きが満足する多彩なコンテンツで賑わっている。その中でも一際目を引くのが、三菱自動車ブースお馴染みの「4WD登坂キット」の体験同乗だ。空に向かってそびえ立つ最大斜度45°の急斜面に挑む様子は圧巻! 今回は最新モデルの新型トライトンが登場して、デリカD:5とともに観客を魅了していた。
45度の斜面は体感としては“崖”です!
みなさんは、普段の生活において車で45°の坂道を登ろうと思うことはないだろう。
45度の斜面は体感としては“崖”だ。スキージャンプの札幌・大倉山ジャンプ台が最大斜度35度だという。一般の人が『45°くらいの坂』と聞いて想像するには、実際にはせいぜい15°〜20°くらいの坂なので、斜度45°は体感として直角に近い“崖”と感じるぐらいの急斜面だ。
そして、トライトン&デリカD:5の同乗走行を体験するコースは、45°登坂だけでなくオフロードで想定される様々なシチュエーションが再現された複合コースが用意されている。
様々な障害物をグイグイ超えていくトライトンとデリカD:5
まずは、横斜め方向に20°傾いた障害物を横切るキャンバー走行にトライする。右側のタイヤが斜面に乗り上げた状態で進入していき、デリカD:5は右前輪と左後輪が浮いている状態でストップ。そこからASC(アクティブスタビリティコントロール)により、浮いているタイヤの空転を抑えるを抑えることで接地タイヤに駆動力を伝え再スタートし、障害物をクリアしていく。トライトンはサスペンションのストロークが長いので、タイヤが浮くことなく接地しているのも大きなポイントである。
通常のミニバンであれば、対角線状にタイヤが浮いた状態だとボディがよじれるように負荷が掛かり、スライドトアだと開かなくなってしまうのだが、デリカD:5は高いボディ剛性を持っているため難なく開閉することができる。また、傾きに対して通常のミニバンであれば30°〜35°ぐらいで横転してしまうが、デリカD:5は45°の傾斜でも耐えることができるという。
続いては、対角線状にローラーが設置された障害物。スリッパリーな路面で対角線スタックをした状態を再現する。クリープ状態では車輪が空転するが、アクセルを踏み込むとASCでトラクションをコントロールし駆動力を確保するので、ドライバーは特殊な運転操作をする必要はなくスタック状態を脱出することができる。
いよいよ最大斜度45°の急坂登坂に挑戦
いよいよ、最大斜度45°の急坂登坂に挑戦。デリカD:5の低回転から最大トルク380Nmを発生させる2.2Lディーゼルエンジンの回転数は2000〜2500回転、アクセル開度は1/3程度で軽く踏み込めば急坂を登っていく。トライトンは2.4Lディーゼルターボを搭載し、更に低速の1500回転程から470Nmの強力なトルクを発生させ急坂を登っていくという。
斜面の途中、30°の部分で一時停止して再スタートするのだが、ヒルスタートアシスト機能によって、ブレーキベダルを踏まなくても後退しないでスムーズな坂道発進を披露した。斜度45°の最高到達点では、重力でシートに背中が押し付けられ、クルマが後ろにひっくり反ると感じるほどだという。トライトンは頂点から後退するとき、ヒルディディセント機能を活用するためブレーキ操作をしなくても一定速度で下り降りてくることができる。
トライトンもデリカD:5も、見た目だけでなく走行性も骨太な本格派であり、三菱自動車のオフロードに対するこだわりを詰め込んだ「代わりになる商品がない」オンリーワンのクルマであるということは間違いないだろう。