大人気の「ウェイ!」なアイツも『トミカ』デビュー! | トミカ × リアルカー オールカタログ / No.24 三菱 デリカミニ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.24 三菱 デリカミニ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込) フロントビュー
No.24 三菱 デリカミニ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込) リヤビュー

2024年1月の第3土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.24 スズキ ソリオ』に代わって登場したのが『No.24 三菱 デリカミニ』です。デリカミニは「DAILY ADVENTURE(毎日の冒険)」をデザインテーマとした、SUVらしい力強いスタイリングの軽スーパーハイトワゴンです。

さて、デリカの歴史は、1968年に発売された商用車、デリカ トラックから始まりました。69年にデリカ バンを追加するとともに、乗用車版のデリカ コーチを設定、その後のキャブオーバーワゴンのデリカ・シリーズのルーツとなりました。

79年の2代目デリカ スターワゴン、86年の3代目デリカ スターワゴン、94年の4代目デリカ スペースギアは、本格的な4WDシステムを採用して悪路走破性を備えたワンボックス車という独自のポジションを築き、アウトドアレジャーを満喫するためのパートナーというデリカのイメージを確固たるものとしました。そして、2007年に登場した5代目デリカD:5は、三菱自動車ならではのユニークなオールラウンドミニバンとして知られています。このように、乗用車もラインアップしたデリカ・シリーズは、「人と物を安心・安全に目的地まで運ぶクルマ」として三菱自動車の代表的な車種となっています。

三菱デリカミニ 実車フロントビュー(T premium 4WD)
三菱デリカミニ 実車リヤビュー(T premium 4WD)

デリカ・シリーズはSUVとしての走破性とMPVとしての居住性を融合させた、三菱自動車ならではのオールラウンドミニバンとして高い人気を誇りますが、そのデリカ・シリーズの世界観と魅力を軽自動車サイズに詰め込んだ車がデリカミニです。

デリカミニのデザインは、「DAILY ADVENTURE(日常に冒険を)」をテーマに掲げ、SUVらしく力強い外観とアウトドアでも使いやすい機能的で快適な室内が特徴です。

外観は立体的な“ダイナミックシールド”に、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせた独特のデザイン。

外観は力強さと安心感を表現する立体的な“ダイナミックシールド”に、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせ、凛としながらも親しみやすい表情としています。フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには立体的な“DELICA”ロゴを採用。光沢のあるブラックのホイールアーチに加え、前後バンパー下部にプロテクト感のあるスキッドプレート形状を採用し、デリカならではのSUVらしい力強さと高い質感が表現されています。

室内は水平基調のインストルメントパネルに、ワイド感を強調し機能性を感じさせる。

室内はブラックを基調色とした水平基調のインストルメントパネルに、アクティブで明るい印象を与えるアイボリーをアクセントカラーとして配置、ワイド感を強調し機能性を感じさせるインテリアとされています。また、アウトドアでの使用や小さな子どもがいる家庭での使用を想定し、シートには通気性の良い撥水生地を採用。座面や背もたれ中央部に立体的なエンボス加工を施すことで、蒸れにくく座り心地のよい機能的なシートとされています。

アウトドアでの使用などを想定し、シートには通気性の良い撥水生地を採用。
荷室は簡単に汚れをふき取ることができる素材などの採用により、濡れたものや泥の付いたアウトドア用品などを気にせずに積める。

リヤシートは320mmというロングな前後スライド量が確保され、後席の足元空間は前席を一番後ろに下げた状態でも余裕を持って座れるほどの空間が確保されています。また片側ずつスライドや背もたれを倒すこともでき、乗車人数や荷物の量に応じた多彩なシートアレンジを可能としています。後席スライドドアは650mmの開口幅を確保するとともに、足元をフラットにし、乗降性能を確保。加えてハンズフリーオートスライドドアを採用することで、たくさんの荷物で両手がふさがっていても、キックセンサーでドアを開閉できるため、容易な乗降を可能としています。荷室に目を向けると、簡単に汚れをふき取ることができる素材のラゲッジボードと後席シートバックの採用により、濡れたものや泥の付いたアウトドア用品などを気にせず積むことができます。

4WD車は大径タイヤの採用とショックアブソーバーの専用チューニングにより、路面をしっかりと捉えながら車内には振動を伝えにくい設定とされ、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性が高められている。

走行性能と安全装備は、アウトドアから日常まで、毎日の運転をサポートするものとなっています。たとえば4WD車の足まわりは165/60R15サイズの大径タイヤの採用とショックアブソーバーの専用チューニングにより、路面をしっかりと捉えながら車内には振動を伝えにくい設定とされ、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性を高められています。また、アウトドアから日常まで安心してドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールを標準装備。雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御。グリップしている駆動輪の駆動力を確保することで発進をサポートします。さらに、急な下り坂や滑りやすい路面を下る際、電子制御により低車速に抑えて安心して走行することができるヒルディセントコントロールが標準装備されています。

安全装備では、高速道路同一車線運転支援機能“マイパイロット”が搭載されている。

安全装備では、高速道路同一車線運転支援機能“マイパイロット”を搭載。レーダークルーズコントロールシステム(ACC)により、アクセルペダルから足を離していても車間距離の保持をアシスト、また車線維持支援機能(LKA)によるステアリング制御で、車線中央付近を走る手助けをするなど、ドライバーの運転をサポートし負担を軽減します。加えて先進安全装備“三菱 e-Assist”を搭載し、サポカーSワイドに対応。衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM)など8つの先進安全装備を搭載することで、毎日の安全な運転をサポートします。

『トミカ』の『No.24 三菱 デリカミニ』は、小さなボディに実車の特徴的なデザインを上手く再現した1台になっています。実車のデリカミニにはターボエンジン車と自然給気エンジン車が用意されていますが、『トミカ』としてデザインした際には外観上の違いが分かりにくいため、『No.24 三菱 デリカミニ』がどの仕様をモデルにしたかは判然としません。各部のつくりやボディ色から推測する限り、テレビCMなどでよく目にする、ターボエンジン車の“T premium”の4WD車ではないかと思われますが、確証はありません。いずれにせよ細かな事にはこだわらず、可愛らしいデザインを愛でるのが正しい楽しみ方でしょう。幅広い人気となっている1台を、コレクションに加えられてみてはいかがでしょうか?

■三菱 デリカミニ T premium 4WD主要諸元(『トミカ』のモデル車両と必ずしも同一ではありません)

全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1830

ホイールベース(mm):2495

トレッド(前/後・mm) :1300/1290

車両重量(kg):1060

エンジン形式:BR06型直列3気筒DOHC インタークーラー付きターボ

排気量(cc):659

エンジン最高出力:47kW(64ps)/5600rpm

エンジン最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400-4000rpm

モーター形式:SM21型交流同期式

モーター最高出力:2.0kW(2.7ps)/1200

モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100

トランスミッション:CVT

サスペンション(前/後):ストラット/トーションビーム

ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム

タイヤ(前後):165/60R15

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.19 トヨタ プリウス (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2024年5月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.24 スズキ ソリオ』に代わって『No.24 三菱 デリカミニ』が登場します。また、それまでの『No.19 スズキ KATANA』に代わって『No.19 トヨタ プリウス』が登場します。『No.19 トヨタ プリウス』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。

No.19 トヨタ プリウス(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込) *初回のみの特別仕様(特別色)です。

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No.24 三菱 デリカミニ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込) フロントビュー

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No.24 三菱 デリカミニ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込) リヤビュー

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三菱デリカミニ 実車フロントビュー(T premium 4WD)

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三菱デリカミニ 実車リヤビュー(T premium 4WD)

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外観は立体的な“ダイナミックシールド”に、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせた独特のデザイン。

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室内は水平基調のインストルメントパネルに、ワイド感を強調し機能性を感じさせる。

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アウトドアでの使用などを想定し、シートには通気性の良い撥水生地を採用。

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荷室は簡単に汚れをふき取ることができる素材などの採用により、濡れたものや泥の付いたアウトドア用品などを気にせずに積める。

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4WD車は大径タイヤの採用とショックアブソーバーの専用チューニングにより、路面をしっかりと捉えながら車内には振動を伝えにくい設定とされ、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性が高められている。

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安全装備では、高速道路同一車線運転支援機能“マイパイロット”が搭載されている。

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