大型ジエーターグリルは、センサーシステムを持つ、いわゆる「テックデッキ」へと進化
シュコダは、多数のブランドを傘下に持つフォルクスワーゲン(以下VW)の中において、チェコ国内生産シェアNo.1を誇るブランドだ。そのシュコダで初のフルエレクトリックモデルとして誕生したのが「エンヤック」だが、現在同ブランドでもっとも売れているモデルへと成長している。
初代となる現行エンヤックは、2020年秋に誕生、これが初の大幅改良となる。捉えたプロトタイプは、フル偽装ながらディテールはかなり見えている。
改良新型では、ヘッドライトユニットをスリム化し、より大きく威圧感のある下部インテークを備えた新しいフロントバンパーを装着、シンプルな垂直エアカーテンに接続されていることがわかる。また、大型ジエーターグリルは、センサーシステムを持つ、いわゆる「テックデッキ」へと進化する。
リアセクションには、ドイツ語で「Test Drive, Thanks」と「Brake Test」と書かれたステッカーが貼られ、グラフィックが刷新されたテールライトを装備、パンパーを改良するなど、様々なアップデートが期待されている。
カメラマンによると、キャビン内も新設計されているようだ。詳細について話すには少し時期尚早ではあるが、ディスプレイが大型化され、最新のインフォテインメントシステムを搭載する可能性がありそうだ。
現行型「エンヤック 60」には、62 kWh のバッテリーパックと、最高出力179ps、最大トルク310Nmを発揮するリアマウントモーターが搭載されている。これにより、WLTP航続距離は401 kmに達する。一方上位モデル「エンヤック 85x」は、最高出力282psを発揮、528 kmの航続を誇る。そして頂点には最高出力340ps、最大トルク545Nmを叩き出す「エンヤック vRS」がラインナップ、5.5秒で100km/hに達し、航続距離は541 kmという動力パフォーマンスを発揮する。
改良新型では、これらすべてがアップグレードされ、燃費や出力向上が期待できると言う。
エンヤック改良新型のワールドプレミアは、最速で2024年内と予想されている。