ジーカーは、吉利汽車が展開する電動モデル専用のサブブランドで、2021年に設立。これまでステーションワゴンタイプの「001」を始め、高級MPV「009」、サブコンパクトクロスオーバー「X」、セダン「007」がラインナップされている。
ライバルとなるテスラのCEO・イーロン・マスク氏は、今年はSUV「モデルY」はフェイスリフトしないと公言しているが、彼はその決定を後悔することになるかもしれない。なぜなら、コンパクト電動SUV市場での競争は激化しており、ジーカーがCX1E を発売すれば、この市場におけるモデルYへのプレッシャーが高まることが濃厚だからだ。
市販型では、セダンの007から「SEA」プラットフォームを流用、007は「PMA2+」バージョンを使用しており、115インチ(2920 mm)のホイールベースはテスラモデルYの113.8インチ(2891 mm)よりわずかに長く、少なくともモデルYと同レベル以上の広さが期待される。
エクステリアは、クラムシェルスタイルのボンネットを採用。各コーナーにはスリムなLEDデイタイムランニングライトを配置、同様のセットアップでテキストメッセージを表示できる007と主要なデザインキューを共有することを示唆している。
リヤセクションには、007を反映する超スリムなLEDテールライトが見える。今回は車内を見ることはできないが、内装に同じ15インチOLEDインフォテインメントスクリーンと、ヘッドアップ ディスプレイが搭載されている可能性が高い。
パワートレインのオプションもセダンと同じになる可能性が高いため、最高出力422ps/310kWを発揮するシングルモーター後輪駆動モデル、または前車軸にも最高出力224ps/165 kWのモーターを積む全輪駆動バージョンが用意されるだろう。
また、541マイル(870km)の航続距離を持つCATLユニット、または最大500kWによりわずか15分で500km分が充電可能な、ジーカー独自の「ゴールデンバッテリー」の2つのバッテリーもが用意されることも予想される。
ワールドプレミアは、2025年内と思われるが、CX1Eは単なるコード名であり、量産型には「X」が含まれると噂されている。同社が昨年発売したサブコンパクトSUVは、単に「X」と呼ばれているが、CX1Eには「X」と姉妹車であるセダンに使用されている「007」バッジと組み合わせるのではないかと伝えられている。