エクステリアの注目は、フェラーリ Verde Masoni Opacoにインスパイアされたという、フォストラ社製のマット・サンドストーム・ラップの採用だろう。フォストラ社はドイツを代表するラッピングのスペシャリスト。同社のラッピングフィルム、特にツヤ消しのマット調フィルムを用いたカラーリングは今や世界的トレンドだが、そのラッピングフィルムを用いたマット・サンドストームにフロントリップ、サイドスカート、ディフューザーの黄色のアクセントが組み合わされたカラーリングは、フェラーリのエンブレムと見事に融合している。
足まわりには、フロントが21インチ、リヤが22インチの、黒いVossen NF11鍛造アロイホイールを履き、リヤエンドにはノビテックのカーボンファイバーリップスポイラーが装備されている。
インテリアは変更されていないが、元からゴージャスな仕様を考えると、その必要性を感じなかったのだろう。
シャシーではスポーツスプリングが再考され、地面から35 mm(1.4インチ)近く設定された。これらのスプリングは、すでに車両に装着されているオプションのマグネットダンパーと互換性があるという。
パフォーマンスの変更はなく、最高出力620psと最大トルク760Nmを生み出す標準の3.9L V型8気筒が保持されている。しかし、それでは満足しない顧客のため、同ブランドはN-Tronicモジュールと100セルスポーツメタル触媒を使用して、最高出力704psと最大トルク882Nmへのアップグレードしたバージョンも提供するという。