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取りまわしと居住性は高水準 e:HEVの快適な走りも自慢
2013年に発売された初代ヴェゼルはSUV販売ランキングトップの常連だったため、モデルチェンジではキープコンセプトになるのでは？ という予想もあったが、21年に登場した2代目はまったく新しい装いで、より都会的な雰囲気となった。
エクステリア
プラットフォームはキャリーオーバーでボディサイズはほぼ同一。全幅が20㎜拡大しているがそれでも1790㎜に収まるので、日本の都市部でも使いやすい。Bセグメントだが、Cセグメントに近く、取りまわしの良さと居住性の良さを両立した絶妙なサイズともいえる。
インストルメントパネル
ハイブリッドのe:HEVは1.5ℓエンジンとの組み合わせで、日常域ではエンジンの存在が目立たず、基本はモーター駆動のためBEV（電気自動車）のような乗り味。静かで頼もしく実に快適で、アクセルを踏み込んでいくとエンジンが存在感を示す。有段ギヤのようにシフトアップしていくリニアシフトコントロールがスポーティなので、一粒で2度美味しいパワートレインだ。
居住性
1.5ℓエンジン車も動力性能は十分。静かさではe:HEVに譲るが軽快な走りで楽しさがある。シャシー性能は先代よりも大幅に手が入れられ、ボディの剛性感が高まり、サスペンションはフリクションが少なくスムーズにストロークするようになった。そのおかげでコンパクトカーとしては上質で心地いい。
うれしい装備
月間販売台数 7312台 （23年9月～24年2月平均値）
現行型発表 21年4月
WLTCモード燃費 25.0 ㎞/ℓ ※「e:HEV X」のFF車
ラゲッジルーム
MM（マンマキシマム・メカミニマム）思想による室内空間の広さも含め、満足度が高いヴェゼル。コンパクトSUVの定番といえる存在だ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。