三菱自動車は先日、海外専売クロスオーバーSUV「パジェロスポーツ」の改良新型を発表したが、水面下では次期型の開発が進められているようで、そのプロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。
初代パジェロスポーツは、1996年に2代目「パジェロ」のラダーフレームを流用して登場した。日本では「チャレンジャー」として販売されていたが、2001年までの1世代限りで終売。その後は海外専売となり、一部市場では「モンテロスポーツ」として販売され、今回のフルモデルチェンジで第4世代へと進化する。
このたび捉えたプロトタイプは、現行コンポーネントをところどころに使用している次期パジェロスポーツのテストミュールと思われる。
パジェロスポーツは、基本的にピックアップトラックの「トライトン」/「L200」とプラットフォームを共有する。そのため、トライトンと同様の新しいラダーフレームに乗ることが予想されており、剛性の向上と重量の削減のために高張力鋼を使用する。
キャビン内も、モダンなデザインとワイヤレスApple CarPlayを備えた、独立型9インチインフォテインメントシステムを採用するほか、アナログゲージ、7インチマルチインフォメーションディスプレイ、高品質のスイッチギアなどを装備、大刷新される。
パワートレインは、さまざまな出力を備えた2.4L直列6気筒ターボディーゼルエンジンが期待でき、6速トランスミッションと、オプションの4輪駆動システムに接続される予定だ。最高出力は150ps/最大トルク330Nmのエントリーグレードから、184ps/430Nmのミドルグレード、そして最高出力204ps、最大トルク470Nmを誇るハイエンドグレードまでのラインナップとなることが予想される。
パジェロの名称は日本市場での復活が噂されており、「パジェロミニ」も期待されるなど話題となっているが、「チャレンジャー」復活、あるいはピックアップトラック「トライトン」のSUV版として、パジェロスポーツの日本発売も期待したものだ。