BMWは今夏、ガソリンエンジンを搭載するX3の新型を発表したが、そのBEVバージョンがiX3だ。iX3は、内燃機関の X3 とは一線を画すだけでなく、ノイエ・クラッセのスタイリング言語を採用した最初の量産モデルとなり、その後、BMWの内燃機関および電気自動車の全モデルに適用されていくという。また、2020年代の終わりには、ガソリンエンジンを搭載するX3が消滅、BEVバージョンのiX3に一本化される。
Nikita Chuicko氏から協力を得た予想CGは、最新スパイショットやパテント画像をもとに製作されており、実車もほぼこのデザインで間違いないだろう。
エクステリアデザインは、2024 年 3 月に発表されたBMW“Vision Neue Klasse X”コンセプトに驚くほど忠実であることがわかる。とはいえ、実用性のためにいくつかの譲歩が行なわれている。たとえば、未来的なフィン型サイドミラーは従来型のユニットに交換され、フラッシュマウントされたドアハンドルは、ポップアウトハンドルに取って代わられている。どちらも大量生産には必要だろう。
ヘッドライトの内部には、コンセプトと似た、斜めのLEDデイタイムランニングが配置されることが濃厚だ。
キャビン内には、新しいデジタルコックピットが搭載されると予想される。このセットアップには、フロントガラスの土台部分に広げられたBMW パノラミック・ビジョン・ディスプレイの横に、台形の中央タッチスクリーンが配置される予定だ。
量産型では“ノイエ・クラッセ”プラットフォームをi3セダンと共有する。このアーキテクチャは、シングルまたはデュアル電気モーターが適用可能で、最高出力300ps~600psのパワーを生み出すものと噂されている。さらに、新世代バッテリーはエネルギー密度が20%向上、充電速度と航続距離が30%向上しており、航続距離は最大800 km(500マイル)以上に達するものと予想されている。しかし量産型がこの数値を達成できるかは不明だ。
すべてのノイエ・クラッセEVは双方向充電機能を備えており、ユーザーはBMW DC Wallbox Professionalを介して車両から自宅に電力を供給できる。さらに、所有者は電気機器を車両に直接差し込んで電力を供給することもできる。
iX3の量産は、2025年後半に開始することが決定している。