ホンダとの提携が破談となって間もない日産だが、コスト削減による新型クロスオーバーSUVを計画しているという噂を入手、早速予想CGが制作された。
日産は1月、中国・東風との提携で新型の巨大ピックアップトラック「Z9」の生産を開始したが、そのクロスオーバーSUVバージョンとなる。

Z9は、日産と東風企業との合弁会社である鄭州日産によって行われ、Z9ベースのSUVは、同社のフレームSUV「パラディン」の後継モデルになるとも伝えられている。
SUVバージョンでは、ホイールベースが大幅に短縮され、リヤオーバーハングもわずかに小さくなると予想。ピックアップトラックはかなりスタイリッシュでモダンなデザインだが、SUVも同じスタイルで作られるはずだ。

ピックアップトラックの最も特徴的なディテールの1つは、黒の対照的なインサートを備えたDピラーのデザインだ。SUVでも同様のものを採用しているほか、ヘッドライトも維持された。後部では、ナンバープレートのニッチがバンパーからトランクリッドに移動したため、後部が視覚的に少し「軽く」なったイメージに進化している。

Z9ピックアップは、グローバル・オフロード・プラットフォームと呼ばれる新しいアーキテクチャーに基づいて構築されており、全長5520mm、全幅1960mm、全高1950mm、ホイールベース3300mmという大型サイズだ。レンダリングに描かれているSUVに関しては、全長は約5000mm、ホイールベースは約3000mmとコンパクト化されると予想される。

Z9のパワートレインは、最高出力258psを発揮する2.0Lガソリンターボエンジンと、最高出力190psを発揮する2.3Lターボディーゼルエンジンの2つのエンジンオプションを用意、どちらのバージョンに8速 ATが装備されている。

財政難の日産にとって、ピックアップトラックをSUV化したモデルの登場は大きな可能性がありそうだ。





