ホンダとの提携が破談となって間もない日産だが、コスト削減による新型クロスオーバーSUVを計画しているという噂を入手、早速予想CGが制作された。
日産は1月、中国・東風との提携で新型の巨大ピックアップトラック「Z9」の生産を開始したが、そのクロスオーバーSUVバージョンとなる。

日産 ピックアップトラック Z9

Z9は、日産と東風企業との合弁会社である鄭州日産によって行われ、Z9ベースのSUVは、同社のフレームSUV「パラディン」の後継モデルになるとも伝えられている。

日本未発売でテインを純正採用! 謎多い鄭州日産「パラディン」に乗った

テインと言えば、アフターマーケットの車高調において超有名ブランドであり、数少ないそれ専業のサスペンションメーカーだ。 というのも、自動車の重要保安部品は基本性能の高さと同時に高い品質や安定した生産供給体制が求められる。結果、多くのサプライヤは自動車メーカー純正部品を生産することで量産を目指して効率アップするとともに、ブランド力アップを図る。しかし、テインはそこを目指さず、アフターパーツでより良い品質のモノ作りを続けてきたのが特徴だろう。 ところが、そのテインの製品が中国でメーカー純正採用されたというので、これは宗旨替えか?ってことが気になって早速現地で試乗してきた。

https://motor-fan.jp/stylewagon/article/139269
鄭州日産パラディン現行モデルの試乗記。

SUVバージョンでは、ホイールベースが大幅に短縮され、リヤオーバーハングもわずかに小さくなると予想。ピックアップトラックはかなりスタイリッシュでモダンなデザインだが、SUVも同じスタイルで作られるはずだ。

日産 Z9ベースのクロスオーバーSUV 予想CG

ピックアップトラックの最も特徴的なディテールの1つは、黒の対照的なインサートを備えたDピラーのデザインだ。SUVでも同様のものを採用しているほか、ヘッドライトも維持された。後部では、ナンバープレートのニッチがバンパーからトランクリッドに移動したため、後部が視覚的に少し「軽く」なったイメージに進化している。

日産 ピックアップトラック Z9

Z9ピックアップは、グローバル・オフロード・プラットフォームと呼ばれる新しいアーキテクチャーに基づいて構築されており、全長5520mm、全幅1960mm、全高1950mm、ホイールベース3300mmという大型サイズだ。レンダリングに描かれているSUVに関しては、全長は約5000mm、ホイールベースは約3000mmとコンパクト化されると予想される。

日産 ピックアップトラック Z9

Z9のパワートレインは、最高出力258psを発揮する2.0Lガソリンターボエンジンと、最高出力190psを発揮する2.3Lターボディーゼルエンジンの2つのエンジンオプションを用意、どちらのバージョンに8速 ATが装備されている。

日産 Z9ベースのクロスオーバーSUV 予想CG

財政難の日産にとって、ピックアップトラックをSUV化したモデルの登場は大きな可能性がありそうだ。