システム合計出力343ps/252kWを発揮するC-HR+のデュアルモーター構成が流用される可能性

トヨタGRは、現在GRのラインアップ拡大を計画しており、新型「セリカ」や「MR2」をはじめ、次期「スープラ」やGRスーパーカーに至るまでさまざまな高性能スポーツカーが含まれると予想されている。

これらのマシンの多くは従来のガソリンエンジンやハイブリッドで駆動されるが、新たにフルエレクトリックスポーツカーを開発、「bZ86」という名称が噂されている。
お馴染みTheottle氏から提供された予想CGは、トヨタの現在のGR86のスポーティなプロポーションを維持しながら、まったく新しい電動のひねりを加えている。



GR86の全体的な形状を採用しているにもかかわらず、bZ86はまったく異なるデザイン言語を採用している。同氏は、その電気自動車としての性質に合わせて、最近発表された「CH-R+」クロスオーバーと、改良された「bZ4x」からインスピレーションを得て、洗練された未来的な外観を実現した。
フロントエンドは、ハンマーヘッドデザインを特徴とし、その両側には鋭いヘッドライトと幅広のエアインテークが配置されている。側面はアグレッシブにデザインされており、ルーフラインとサイドスカートのバイトーン仕上げがセンスの良さをプラスしている。またフロントフェンダーには特大の充電ポートが配置されている。
後部は、全幅LEDテールライトと傾斜したリアウィンドウを備え、CH-R+から多くの影響を受けている。リヤバンパーのプラスチッククラッディングは万人受けするものではないかもしれないが、スポーティなディフューザーを追加することでバランスが取れていると言っていいだろう。
予想されるスペックだが、システム合計出力343ps/252kWを発揮するC-HR+のデュアルモーター構成が流用される可能性があるだろう。また、77kWhバッテリーパックと組み合わせると、より空力的なクーペフォームにより、326マイル(525km)を超える航続距離が期待できそうだ。
果たしてbZ86は登場するのだろうか? 現在トヨタは、スポーツカーにICEを搭載することを前提としており、BEVはクロスオーバーSUVに委ねられている。そのため、現段階でGR 86のBEV化は実現する可能性は低いとみられるが、今後の市場の動きによっては選択肢に入ってくるだろう。




