ドアハンドルはCピラーに配置、スポーティな3ドア風の外観
キア(KIA)は現在、「シード」後継モデルを開発中だが、その市販型プロトタイプをカメラが捉えた。
現行型となるシード第3世代は、2018年にゴルフの対向車として発売された。7年ぶりとなる第4世代は、「K5ハッチバック」とデビューするが、昨年のニューヨークモーターショーで発表された「K4リムジン」と混同してはいけない。あちらは洗練されたスポーティなセダンであり、このプロトタイプは、5ドアハッチバックで、シード後継モデルとなる。
第4世代は、もはやヨーロッパ専用のモデルではなくなることも注目で、より多くのモデルをグローバル化することを目指している同社は、このK4も北米などで展開される。

厳冬のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、車体全体が先代よりも長く、低くっていることは明らかだ。フロントエンドには、スリムで垂直なヘッドライトを装備、薄い上部グリル、巧妙な黒のトリムの使用など、同社のモダンなデザインの特徴が引き継がれていることがわかるが、そのほとんどは、キアの新しい全電気式EVバッジ車で見ることもできる。これらのLEDライトは、おそらくキアの新しい「スターマップ」デザインを模倣したものだ。
後部ドアの膨らみに騙されてはいけない。本当のドアハンドルはCピラーに配置され、スポーティな3ドア風の外観を与える。全体的な形状も、現行型よりもはるかに幅広く、よりアグレッシブに見える。後部はテールゲートの中央からテールの端までループ状に回るスリムなLEDライトで囲まれている。

キャビン内もK4リムジンから引き継がれるため、薄くてシンプルなダッシュボードの上に、よりモダンなデュアルスクリーンが配置されるはずだ。ヨーロッパではまだ確認されていないが、キアの韓国市場で販売されているK4セダンには、運転席と助手席のドアが異なる色で仕上げられた、ファンキーな非対称カラースキームが採用されている。
パワートレインは、最高出力147ps、最大トルク179Nmを発揮する2.0リットル自然吸気ガソリンが、CVTトランスミッションと組み合わされる。また、1.6リットルターボは、最高出力190psと最大トルク264Nmを発揮、8速オートマチックトランスミッションが標準装備となる。また、より低燃費のガソリンエンジンとディーゼルエンジンもラインナップに追加される可能性があるという。
これらは、なんらかの形のマイルドハイブリッドアシストを備え、すべて前輪を駆動するほか、プラグインハイブリッドバージョンも提供される可能性があるだろう。
K4ハッチバックのワールドプレミアは、2025年内とされ、市場では間違いなくフォルクスワーゲン「ゴルフ」の強敵となるだろう。











