開発中のBMW M3 EV、SNSであの部分が酷評!? 対して圧巻のパフォーマンスには期待

BMW M3 EV 市販型プロトタイプ 公式リーク
BMWは現在高性能セダン「M3 EV」を開発中だ。先日は「ビジョン・ドライビング・エクスペリエンス・コンセプト」を公式リークしたが、公式SNSでは、幅広い層から批判を受けているという。パフォーマンス「M」ブランド初となるコンセプトには、4つの電気モーターが搭載されており、優れた性能が期待できるが、スタイリングは賛否両論あるようだ。
BMW M3 EV 市販型プロトタイプ 公式リーク

特に指摘されているのは、リヤエンドのデザインだ。BMWは、ノイエ・クラッセ コンセプトのフロントエンドのデザインをうまく仕上げたと評価を得ている。既存のいくつかのモデルに見られる隠れたキドニーグリルを廃止し、シャープなLEDヘッドライトとシームレスに結合したよりスリムなグリルを採用しました。しかし、後ろ側は別の話のようだ。

BMW M3 EV 市販型プロトタイプ 公式リーク

このコンセプトカーのフロント部分はスポーツセダンらしくかなり低くなっているが、リヤ部分はもっと直立しており、必要以上に高くなっている。テールライトもテールゲートの最上部に配置されており、違和感を感じているファンが多いという。

公式SNSには、「一体この後ろ姿はなんだ」というコメントに6,500件以上の「いいね!」が付いたコメントが寄せられている。また、「デザイナーを解雇した方がいい」とあるユーザーには、3,000件以上の「いいね!」が付いているほか、「あのリヤライトは一体何なんだ」などと批判が殺到している。

さらに、270万人のフォロワーを持つ人気フィットネスインフルエンサーも、「フロントはスムーズだけど、リヤは一体どうなっているの?」とコメントしているほか、「これを作らないために10億ポンド払う」というものまであるという。

対して、いくつかの肯定的なコメントが散見されるものの、それらはほとんど後付けで、「いいね!」の数は1桁程度だ。

否定的な意見とは裏腹に、そのパフォーマンスは圧巻だ。量産型には4基の電動モーターが各ホイールにひとつずつ搭載されることがわかっている。BMWの開発責任者であるフランク・ウェーバー氏は、これらが最大1360ps(1000kW)の高度なトルクベクタリング技術を備えていると語ったが、量産型では710ps程度に抑えられる可能性が高いことが新たにわかった。しかし、「M3 CS」の550psを考慮すればとんでもない数値と言えそうだ。

このSNSの反応により、BMWがデザインを変更することはありえないだろうが、巨大キドニーグリルの賛否など、常に批判がつきまとうのは、その個性的デザインを放つ、人気ブランドゆえのことだろう。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…