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N-BOXが一部改良を実施、特別感と上質さを高める
ホンダは2025年4月17日、軽自動車「N-BOX」を一部改良し、4月18日より全国で販売開始すると発表した。改良の主な内容は、「N-BOX CUSTOM」の一部タイプにLEDフォグライトおよびフォグライトガーニッシュを新設定した点と、「N-BOX ファッションスタイル」に2トーンの新色を追加した点である。販売好調が続くN-BOXシリーズにさらなる魅力が加わることで、今後の販売にも好影響を与えそうだ。
「N-BOX CUSTOM」にLEDフォグを採用、高級感を演出

今回の改良において、最大の注目ポイントは「N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル」にLEDフォグライトとダーククロームメッキのフォグライトガーニッシュが標準装備されたことだ。これにより、カスタムモデルの存在感と高級感が一段と強調され、従来以上に精悍な印象を与えるスタイルに仕上がっている。
また、「N-BOX CUSTOM ターボ」にも同様のLEDフォグライトとクロームメッキのフォグライトガーニッシュをメーカーオプションとして新たに設定。ユーザーの好みに応じてより精細な装備選択が可能となった。
「N-BOX ファッションスタイル」に2トーンカラーを追加

「N-BOX ファッションスタイル」には、新たにルーフとドアミラーにプレミアムディープモカ・パールを配色した2トーンカラーを設定。ボディ本体と上部のコントラストによって、より上品で洗練された印象を演出している。
これにより、従来のモノトーン3色に加え、「オータムイエロー・パール&ブラウン」などのブラウン系2トーンカラーが選択可能となり、女性ユーザーや個性的なデザインを好む層にも訴求力が高まった。



ボディカラー展開と価格
今回の改良では、ボディカラーのバリエーションと仕様選択の幅が一段と広がった。N-BOX(標準モデル)はモノトーン7色、N-BOX ファッションスタイルはモノトーン3色+2トーン3色の計6種、N-BOX CUSTOMはモノトーン6色、さらにカスタムのコーディネートスタイルではモノトーン6色に加え、ブラックルーフ付きの2トーン 6種が設定されている。
価格帯は以下の通り(すべて消費税込のメーカー希望小売価格)
• N-BOX:173万9100円~187万2200円
• N-BOX ファッションスタイル:183万8100円~197万1200円/(2トーン):189万8600円~203万1700円
• N-BOX CUSTOM:192万3900円~205万7000円
• N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル:216万9200円~230万2300円/(2トーン):222万9700円~236万2800円
• N-BOX CUSTOM ターボ:212万9600円~226万2700円
• N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル:228万1400円~241万4500円/(2トーン):234万1900円~247万5000円
福祉車両の設定も継続

ホンダは今回の一部改良においても、N-BOX/N-BOX CUSTOMをベースにした福祉車両「スロープ仕様」を継続設定。電動ウインチやフラット収納スロープを標準装備とし、車いすのまま乗車できる設計により、日常の移動手段としての利便性を高めている。スロープモデルの価格は、191万5000円から。
今回のN-BOX一部改良は、大きなフルモデルチェンジではないものの、人気グレードへの装備強化やデザインの多様化を通じて、商品力の底上げを狙ったものだといえる。特に、外観上のアクセントとなるフォグライト周辺の加飾や、ツートーンボディの追加は、視覚的な満足度に直結する要素であり、販売現場でも訴求力のあるポイントとなるだろう。
ホンダは今後もN-BOXシリーズを通じて、日本の軽自動車市場におけるプレミアム軽の地位を確固たるものにしていく姿勢を明確にしている。今後のさらなる改良や派生モデルの展開にも注目したい。