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注目の電動プレミアムSUVを展示。コックピット体験も可能
富士スピードウェイで開催中の「モーターファンフェスタ2025」のA1パドック13番ピットのBYDブース屋外で公開されているのは、今月15日に発売されたばかりのDセグメントクロスオーバーSUV「シーライオン7」のRWDモデル。312psと380Nmを発する電気モーターをリヤに搭載する。

ホイールベース間には容量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTCモード航続距離590kmを確保している。

モーターファンフェスタの会場では、車内に乗り込んでその広大な室内空間や先進的なコクピットを体感できるのみならず、フラットな下回りを鏡越しに覗くこともできるので、ぜひじっくりチェックしてほしい。

「シール」に装着された謎のツールは何だ?マニアックな展示に筆者感激!
ピット内には「2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー」の10ベストカーに選ばれたDセグメントスポーツセダン「シール」が展示されているのだが、こちらは一般的なイベントやディーラーのショールームでは見慣れない、何やら物々しいツールがセットされた状態になっている

これらは、ADAS(先進運転支援システム)用センサーのエーミング(調整)を行う際に使用する、ターゲットと呼ばれるツールだ。
今回なぜ、敢えてこの状態で展示したのだろうか?
BYDのスタッフに聞くと、今回のモーターファンフェスタに合わせ、「BYDオーナーズミーティング」を初開催。その参加者であるBYD車オーナーに、全国のディーラーネットワークで万全のサービス体制を敷いていることを、明確にアピールする狙いがあるのだとか。

実際に、BYDディーラーのサービス工場では、ADASのエーミングに必要な認証(特定整備制度における「電子制御装置整備」認証)を取得のうえ、BYD純正のスキャンツール(故障診断機)やターゲットなど整備機器の導入を必須としているそうだ。
なおターゲットは、サービス工場内でクルマを停止させた状態でエーミングを行う(静的エーミング)際に使用するが、実際にこれが必須となるのは、日本導入モデルの中では「アット3」のみ。「ドルフィン」「シール」「シーライオン7」は、スキャンツールをつないだ状態で走行しながら自動的に調整する(動的エーミング)こともできるようになっているとのこと。
最先端の技術を積極的に導入しているBYDだが、メンテナンスしやすいクルマづくりも徐々に進みつつあるのかもしれない。

さらにブースの中には、BYD製BEVのコア技術の一つと言える、薄い長方形のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー「ブレードバッテリー」も展示されている。A1パドック13番ピットのBYDブース、細部まで要チェックだ!
