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ウッドをふんだんに使ったインテリアも必見!
スバル360カスタムのビーチ仕様はペイントでポップに演出
フェローバギィにド肝を抜かれたフォレスト・オート・ファクトリーのブースだが、同時に2台のサブロク軽自動車が並んでいたので2台ともに紹介したい。
まずはスバル360のバンタイプであるスバル360カスタムをベースにしたビーチバンだ。こちらも外観はほぼノーマルながら、カスタムペイントでポップさを演出している。
ルーフを見るとウッドを格子状に並べてあり、夏を感じさせる。ルーフを切り取ってしまったかと思われるだろう。けれどスバル360は開発時から軽量化のためルーフ部だけ樹脂製を採用していた。この樹脂ルーフを取り去り、格子状に並べたウッドに置き換えたというわけ。これはナイスアイデアだ!
内装も基本的には純正を維持しているが、ダッシュボードにウッドパネルを張り、モトリタ風のウッドステアリングを装着することでクラシカルながら明るい雰囲気としている。またシートを始めとする内装材はすべて張り替えられていて、これまたカラフルで明るい柄とされている。見ているだけでも楽しくなってしまうようなスバルなのだ。
バモスホンダのビーチ仕様はビンテージヨットをイメージ
続いてはバモスホンダをビーチ仕様にカスタムした例だ。こちらも外装は純正を維持しつつ、カスタムペイントによりオシャレな雰囲気に生まれ変わっている。カスタムのコンセプトはビンテージヨット。そもそもドアのないバモスホンダは乗り込む位置だけサイドパネルが一段下がっていて、荷台部分が高くなっている。さらに荷台周囲にはバーが採用されていた。この純正スタイルを利用してヨットのようなクルーザースタイルを実現しているのだ。
スタイルの決め手はバギー用タイヤだろう。サブロク時代、軽自動車の多くは10インチタイヤを採用していた。10インチだとちょうどATV用などのバギータイヤが入手可能。このバモスにも、おそらくATV用などのタイヤが履かされているようだ。ホワイトリボンを追加することで、いかにもビーチを感じさせる雰囲気になっている。
室内もスバル360カスタムやフェローバギィと同じ手法でカスタムされている。ウッドをふんだんに使いつつ、純正シートの表皮を明るい素材に張り替えてあるのだ。
この手法は2019年に千葉県へ甚大な被害をもたらした台風15号と関係があるそうだ。台風による倒木で10日間も停電が続して山林の管理が必要だと痛感していた時、農林業から循環型社会へ貢献しようとしていた高村クラフト工房と知り合う。この出会いによりウッドを使ったカスタムを着想されたのだ。
古い軽自動車でも雰囲気を変えることで新たかな価値観が生まれる。そのために使うのが地元産の素材だとしたら、これほど素敵なことはないだろう。