サブロク軽祭り!  スバル360とバモスホンダでビーチへGO 【東京オートサロン2022】

FAFビーチバン
FAFビーチバン。
フォレスト・オート・ファクトリーのブースには、ダイハツ・フェローバギィのビーチバギー仕様のほか、2台の360cc軽自動車も並んでいた。ともにビーチ仕様とされたサブロク軽自動車の人気モノで、注目度の高さも抜群だったのだ。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

ウッドをふんだんに使ったインテリアも必見!

スバル360カスタムのビーチ仕様はペイントでポップに演出

フェローバギィにド肝を抜かれたフォレスト・オート・ファクトリーのブースだが、同時に2台のサブロク軽自動車が並んでいたので2台ともに紹介したい。

まずはスバル360のバンタイプであるスバル360カスタムをベースにしたビーチバンだ。こちらも外観はほぼノーマルながら、カスタムペイントでポップさを演出している。

FAFビーチバギー

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東京オートサロン2022では見ているだけで楽しい気分になってくるカスタム車が数多く展示された…

FAFビーチバン。
FAFビーチバン
スバル360カスタムをポップにアレンジ!

ルーフを見るとウッドを格子状に並べてあり、夏を感じさせる。ルーフを切り取ってしまったかと思われるだろう。けれどスバル360は開発時から軽量化のためルーフ部だけ樹脂製を採用していた。この樹脂ルーフを取り去り、格子状に並べたウッドに置き換えたというわけ。これはナイスアイデアだ!

FAFビーチバン
屋根がない!

内装も基本的には純正を維持しているが、ダッシュボードにウッドパネルを張り、モトリタ風のウッドステアリングを装着することでクラシカルながら明るい雰囲気としている。またシートを始めとする内装材はすべて張り替えられていて、これまたカラフルで明るい柄とされている。見ているだけでも楽しくなってしまうようなスバルなのだ。

FAFビーチバン
ウッドが張られたインパネ。
FAFビーチバン
カラフルな表皮にされたシート。

バモスホンダのビーチ仕様はビンテージヨットをイメージ

続いてはバモスホンダをビーチ仕様にカスタムした例だ。こちらも外装は純正を維持しつつ、カスタムペイントによりオシャレな雰囲気に生まれ変わっている。カスタムのコンセプトはビンテージヨット。そもそもドアのないバモスホンダは乗り込む位置だけサイドパネルが一段下がっていて、荷台部分が高くなっている。さらに荷台周囲にはバーが採用されていた。この純正スタイルを利用してヨットのようなクルーザースタイルを実現しているのだ。

FAFビーチクルーザー。
FAFビーチクルーザー
バモスホンダがポップに変身!

スタイルの決め手はバギー用タイヤだろう。サブロク時代、軽自動車の多くは10インチタイヤを採用していた。10インチだとちょうどATV用などのバギータイヤが入手可能。このバモスにも、おそらくATV用などのタイヤが履かされているようだ。ホワイトリボンを追加することで、いかにもビーチを感じさせる雰囲気になっている。

FAFビーチクルーザー
バギータイヤを履く。

室内もスバル360カスタムやフェローバギィと同じ手法でカスタムされている。ウッドをふんだんに使いつつ、純正シートの表皮を明るい素材に張り替えてあるのだ。

この手法は2019年に千葉県へ甚大な被害をもたらした台風15号と関係があるそうだ。台風による倒木で10日間も停電が続して山林の管理が必要だと痛感していた時、農林業から循環型社会へ貢献しようとしていた高村クラフト工房と知り合う。この出会いによりウッドを使ったカスタムを着想されたのだ。

古い軽自動車でも雰囲気を変えることで新たかな価値観が生まれる。そのために使うのが地元産の素材だとしたら、これほど素敵なことはないだろう。

FAFビーチクルーザー
ウッドを張ったインパネ。
FAFビーチクルーザー
明るい色と柄にされたシート。
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増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…