S2000のエンジンを搭載して完全レーシング化! GTマシン風フィガロ見参【東京オートサロン2022】

日産フィガロ
RFY Figaro GT2000。
一連の日産パイクカーも生産から30年も経ち、れっきとした旧車の仲間入り。近年ではイギリスを中心に最終のパイクカーとなったフィガロが大人気で中古車価格も高騰を続けている。そのフィガロがレーシングカーになって甦ったかのようなクルマが東京オートサロン2022の会場に現れた。手がけたのはホンダNSXやS2000を得意とするチューナー。一体なぜフィガロだったのだろう?

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

RFY Figaro GT2000

強烈なエアロスタイルとなっているフィガロを製作したのは兵庫県にあるR.F.Y、レーシングファクトリーヤマモト。ホンダNSXやS2000のエアロパーツ製作やチューニング、レーシングカー製作を得意としているプロショップなのだが、なぜフィガロを持ち込んだのだろう。R.F.Y代表取締役の山本勝也さんにお話を聞けば、フィガロは完全に趣味のクルマなのだそう。知り合いのショップに頼まれてフィガロのパーツを製作しているうちに自分でも欲しくなり入手したものの、納車直後にエンジンブロー。そこでカスタムすることを思い立ったそうだ。

RFY Figaro GT2000
RFY Figaro GT2000。
日産フィガロ
GTウイングが意外と似合う?

エンジンがブローしてしまったことで自ら得意としているホンダS2000のエンジンや駆動系を用いてカスタムできないか考えた山本さん。そこでフレームを作り直してフィガロのボディを載せてしまえばいいと行動に移すことになる。どうせなら「ビジュアルがファッションのように自己表現できる」と考え、ボディも純正ではなくGTマシン風にアレンジすることにした。だから前後フェンダーや各スポイラー、ステップなどを自分好みのスタイルで製作。こうして出来上がったのが、このスタイルというわけなのだ。

日産フィガロ
GTマシン風のフロントフェンダー。
日産フィガロ
ダクト処理されたリヤフェンダー。

S2000のエンジンや駆動系はフィガロのホイールベースに合わせてプロペラシャフトを短縮。ワイドなトレッドもブリスターフェンダーでカバーすることに。ただ、フィガロのフレームではF20Cエンジンのパワーを伝えきれない。そこでラダーフレームを製作してS2000のパワーユニットを搭載した。ここまでやったのだからとサスペンションはフォーミュラマシンのようにプッシュロッド方式にまでしている。見た目だけではなく、しっかりサーキット走行が楽しめるマシンに仕上がっているのだ。

日産フィガロ
フロントアクスルより後に搭載されたF20C型エンジン。
日産フィガロ
サスペンション取付部と切り離されたラジエター。

室内を見ると、このフィガロがまさにレーシングカーであると実感できることだろう。ラダーフレームはエンジンや駆動系を支持できるものの、上から被せただけだからボディ剛性が足りない。そこでロールケージのようにパイプを張り巡らせて補強してあるのだ。またエンジン搭載位置がフロントアクスルより後方になったことで運転席も後退している。ここまですることでフィガロのボディを加工することなく、オリジナルフレームに載せることが可能になったのだ。

1分の1のおもちゃ感覚で楽しんだ、完全にビジネス抜きの趣味車。見ても乗っても実に楽しそうだ!

日産フィガロ
室内がとんでもないことになっている。
日産フィガロ
フロントガラスから後退した操作系。
日産フィガロ
ロールケージを張り巡らせた。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…