千葉県幕張で開催されている『東京オートサロン2022』で、ロータス・エミーラ V6 First Edition(ファーストエディション)がジャパン・プレミアされた。
すでに日本でも2021年秋に車両概要が発表されており、受注も開始されているが、あらためてその内容を整理してみよう。
エンジンは3.5ℓ DOHC V型6気筒で、最高出力は405psを発生。6速MTと組み合わされ、オプションで6速ATも選択可能となる。シャシーは伝統のアルミニウム製で、ロータスのDNAであるライトウエイトは守られている。
このエミーラ V6 First Editionには、20インチ超軽量Vスポーク鍛造ダイヤモンドカットアロイホイールが標準装備となる。ダイヤモンドカットはプレミアムな2トーン仕様となり、シルバーとグロスブラックも選択できる。2ピースハイパフォーマンスブレーキディスクと、ロータスネーム入りブレーキキャリパーは標準のブラックのほか、レッド、イエロー、シルバーもラインナップされ、TPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)も標準装備される。
ボディカラーはセネカブルー、マグマレッド、へセルイエロー、ダークバーダント、シャドーグレー、ニンバスグレーの6色が用意される。
インテリアトリム&シートは7種類から選択可能。レザーは、ブラックナッパレザー + グレーコントラストステッチ、レッドナッパレザー + レッドステッチ、アイスグレーナッパレザー + アイスグレーステッチ、タンナッパレザー + タンステッチの4種類をラインナップ。アルカンタラは、ブラックアルカンタラ + グレーコントラストステッチ、ブラックアルカンタラ + イエローコントラストステッチ、ブラックアルカンタラ + レッドコントラストステッチの3種類がラインナップされる。いずれも追加料金はかからない。
車両価格は1350万円(税込み)。生産開始は2022年の春からとされているが、すでに今年の販売予定台数は完売となっており、ほどなくして23年モデルの受注が開始される見通しだ。
ちなみにすでにアナウンスされている2.0ℓ直4+7速DCTモデルの生産開始はまだ先のことになるとのことだ。
電動化の波はスポーツカー・カテゴリーにも容赦なく押し寄せ、ロータス自身もエミーラが最後のピュア内燃機関スポーツとアナウンスしている。早ければ30年から始まる欧州での内燃機関搭載車の販売禁止が、果たして本当に実行されるのかどうかは大いに疑問の残るところだが、少なくともそうしたムーブメントがある現状において、「ピュア内燃機関」「後輪駆動」「マニュアルトランスミッション」を楽しめる最後のロータスとして、エミーラの注目度は高まるばかりである。