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特別仕様車「Proto Spec」は696万6300円。240台限定で発売
東京オートサロン2022の目玉の一つといえるのが、日産の新型フェアレデZ、その日本市場向けモデルだ。
2020年9月にプロトタイプが公開され、翌8月にはアメリカで北米市場向けモデルが公開されてきた新型フェアレディZ。今か今かと待ちかねていた日本のZファンは、今回の東京オートサロンでようやく溜飲を下げることとなった。
発表のセレモニーでは、マッチこと近藤真彦さんと内田 誠社長もサプライズ登場。マッチは1982年からマーチでレースに挑戦をはじめた経歴を持ち、日産とのつながりは古い。現在はスーパーGTにチーム監督として携わっているが、2022年から日産のGT500のレース車両は新型フェアレディZに切り替わることがすでに発表されている。
Z33コンバーチブルのオーナーでもあったというマッチは、新型フェアレディZを見た感想を聞かれ、「見た目がエレガントになりましたね。シルエットの美しさをみなさんにも見ていただきたい」とコメント。
「とくに気に入っている部分はリヤ。ドライバー目線だと、クルマの後ろ姿を見ている時間って長いんですよ。田村さん(田村宏志チーフ・プロダクト・スペシャリスト)もリヤのデザインには時間をかけたとおっしゃっていました。このクルマの後ろについたら、幸せを感じられるんじゃないでしょうか(笑)」
また、社会人になって初の愛車がZ32で、自他共に認めるZファンである内田社長は、新型フェアレディZの日本仕様を前にして感無量のご様子。
「プロトタイプのデザインの美しさをそのままでお披露目できたのが一番うれしいです。リヤビューはZ32、フロントはS30をオマージュするなど、過去のZのいいところを全部集めた美しさがあると思っています」
マッチは内田社長とともに新型フェアレディZに試乗済みという。内田社長は「開発チームが本当にがんばってくれた。コーナーでも安心して操縦できる。私が乗っても『運転が上手くなった』という感覚を満喫できる」と走りの仕上がりに太鼓判。一方のマッチは、「ちょっと行き過ぎちゃったかなというときの修正がスムーズにできる。女性でも安心して走れるはず。あとはとにかく楽しい!」と、こちらも試乗を大いに楽しまれた様子だ。
うれしいニュースとしては、6月下旬頃から特別仕様車「Proto Spec」が240台限定で発売されるとのこと。価格は696万6300円だ。
「Proto Spec」は、フェアレディZのプロトタイプから着想を得たモデルで、下記の専用装備を採用する。
・イカズチイエローとスーパーブラックの2トーン・ボディカラー
・専用カラーのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール(チタニウムゴールド)
・4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(イエロー)
・本革・スエード調ファブリックコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン)
・専用カラーステッチ(インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッド)
「Proto Spec」以外には標準グレード、バージョンS、バージョンSTが用意される。それぞれ、6速マニュアルもしくは9速オートマチック(マニュアルモード付き)を選択することが可能だ。
日産フェアレディZ(日本仕様) 主要諸元表
■ボディサイズ
全長×全幅×全高:4380×1845×1315mm
ホイールベース:2550mm
■エンジン
型式:VR30DDTT
形式:水冷V型6気筒ツインターボ
排気量:3L
最高出力:298kW(405ps)/6400rpm
最大トルク:475Nm/1600-5600rpm
■駆動系
トランスミッション:6速MT/9速AT