走行性能は正統進化 開発はデザインが第一!?

1997年に初代が登場したスバルの正統派SUV、フォレスターが2025年春、6代目の新型に生まれ変わった。引き続きスバルグローバルプラットフォーム+インナーフレーム構造を採用し、駆動方式はもちろん、スバル自慢のシンメトリカルAWD。「プレミアム」、「X-BREAK」、「SPORT」の3タイプが揃い、全車に最新のアイサイトを搭載するとともに、高度運転支援システムのアイサイトXや上級装備を備えるEXグレードを用意する。

エクステリア

先代より分厚い顔つきになる一方、リヤは末広がりの形状でつながったコンビランプとガーニッシュでワイド感を強調。広く取られたガラスエリアからは後方視界の良さを予感させる。最小回転半径は5.4m。

新型最大の注目点はストロングハイブリッドを「プレミアム」と「X-BREAK」に搭載したこと。スペックは2.5ℓ水平対向4気筒(160PS、21.3㎏m)+モーター(119.6PS、27.5㎏m)でWLTCWモード燃費は18.8㎞/ℓ! 一方、「SPORT」は1.8ℓ水平対向4気筒ターボ(177PS、30.6㎏m)を搭載し、WLTCモード燃費は13.6㎞/ℓとなる。

乗降性

デザインから開発をスタートしたというエクステリアは堂々たる迫力に満ち、新型ならではのスタイリッシュさと洗練度を醸し出す。また、ツートーンカラーはフォレスター初の設定でもある。先代比で全長、全幅のみ15㎜拡大という大き過ぎないボディサイズ、最小回転半径5.4mの維持はスバルの良心と言っていいだろう。インテリアは広さこそ先代と変わらないものの、11.6インチの縦型ディスプレイを採用し機能を集約。ナビ、ETC2.0も標準装備する充実ぶりだ。荷室は先代の509ℓから485ℓに減少しているが、スーツケース4つ、ゴルフバッグ4セットの積載が可能。ストロングハイブリッドモデルにはAC100V/1500Wコンセントがオプションで用意され、アウトドアや災害時に活躍すること必至だ。

インストルメントパネル

11.6インチセンターディスプレイをはじめ、他のスバル車との共通部分が多い。Aピラーの傾斜が緩く、サイドガラスは天地左右とも広いため視界は良好。スバルの0次安全に対するこだわりを感じさせる。

害時に活躍すること必至だ。19インチタイヤを履く最上級の「プレミアムS:HEV EX」を走らせれば出足はEV走行。駆動バッテリーに余裕があれば粘り強いEV走行を行ない、パワーステアリングの滑らかで気持ち良い操舵感もあって、素晴らしく上質でスムーズかつ静かな走りを披露。動力性能はジェントルで力強い、という表現が適切だ。特筆すべきはシートの掛け心地の良さ。路面、速度を問わない乗り心地の良さは高級車に匹敵する。600㎞を走破した経験もあるが、運転疲労は最小限。雪道、悪路での走破性、安心感も文句なしである。

居住性

ガソリンターボエンジンを搭載する「SPORT」の走りはストロングハイブリッドモデルに対して約100㎏軽量で30.6㎏mもの強大なエンジントルクをもつため、トルキーかつ一段と軽快感ある走行性能が特徴。冬の北海道で雪の高速道路、雪が積もるジャリ道も含まれる極悪路を走行した経験から、ストロングハイブリッド、ガソリンターボモデルともに極めて安定感・安心感ある走破性能を確認済み。急勾配の下り坂ではスバル自慢のX-MODEによって一定速度で不安なく下ることができる。脱出性能を高める効果もあり、シンメトリカルAWDとの組み合わせで鬼に金棒のオールラウンド性能を発揮。

うれしい装備

キックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲートを「X-BREAK S:HEV」以外の全車に標準装備。両手が荷物で塞がっていてもリヤバンパー中央の下に足を入れて引くと、電動で開閉でき、荷物の積み込みを楽にする。
赤外線カメラでドライバーの脇見や居眠りを検知。警告を発しても反応がない場合は「ドライバー異常時対応システム」が作動する。
フルモデルチェンジ発   25年4月17日 
月間販売台数        2962台(25年6月~11月平均)
WLTCモード燃費      18.8km/ℓ ※「X-BREAK」系

ラゲッジルーム

そうした全方位におよぶ商品力の高さから、新型フォレスターは2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.174「2026年 国産新型車のすべて」の再構成です。

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