「250は大きすぎる」、「ジムニーでは物足りない」と感じていたユーザー層を取り込む可能性

トヨタ・ランドクルーザーシリーズの人気が中古車市場でも衰える気配を見せない。長納期と世界的な需要の高まりを背景に、中古車価格は高値圏で推移しており、モデルによっては新車価格を上回るケースも珍しくない。

トヨタ ランドクルーザー FJ

なかでも現在の主力は「ランドクルーザー250」だ。2024年の国内導入以降、高い人気を維持し、2025年も月間2000〜3000台規模で販売。納車待ちが続くことで中古車相場も高水準を維持している。

トヨタ ランドクルーザー 250

その理由はシンプルだ。需要に対して供給が追いついていないのである。新車の納車まで長期間待たなければならないため、「今すぐ乗りたい」というユーザーが中古車市場へ流入。その結果、中古車価格が押し上げられている。そんなランクルシリーズに新たな主役候補として登場したのが、2026年発売の「ランドクルーザーFJ」だ。

近年のランドクルーザーは大型化と高価格化が進み、250でも500万円台後半から700万円超という価格帯に達している。一方、FJは約450万円という比較的手の届きやすい価格設定を実現。全長約4.5mの扱いやすいボディサイズも大きな魅力だ。

さらに、本格ラダーフレーム構造や副変速機付き4WDを採用し、ランクルらしい高い悪路走破性を継承。これまで「250は大きすぎる」「ジムニーでは物足りない」と感じていたユーザー層を取り込む可能性を秘めている。

販売面でも期待は大きい。価格とサイズのバランスに優れるFJは、シリーズのなかで最も幅広いユーザーに訴求できるモデルとみられており、将来的には販売台数で250を上回る存在へ成長する可能性もある。

もちろん中古車市場からの注目度も高い。ランクルブランドの強さに加え、「扱いやすいサイズ」、「比較的手頃な価格」という条件はリセールバリューの面でも有利に働くと考えられる。

現在の納期は約8ヵ月とされるが、今後需要がさらに高まり、納期が1年以上へ長期化すれば、中古車市場でプレミア価格が付く可能性も十分考えられる。

ランドクルーザーFJは、シリーズで最も身近な存在でありながら、本格クロカンとしての実力も兼ね備えた注目モデルだ。果たして「250」を超える人気モデルへ成長し、新たなランクル神話を築くことができるのか。今後の販売動向と中古車相場に注目が集まる。