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今日は何の日?■高級化の頂点に立った7代目カローラ

1991(平成3)年6月12日、トヨタ自動車は7代目「カローラ」を発売した。7代目カローラは、ホイールベース・全長・全幅・全高ともに拡大、ボディデザインのボリューム感を増すことでさらに高級感を増し、カローラの高級化路線の頂点に達した豪華な大衆車となった。
徐々に大型化した7代目カローラまでの歩み
今から60年前の1966年11月、日本を代表する大衆車カローラが誕生。半年前の同年3月にデビューした日産自動車「サニー」とともに小型大衆車市場を開拓し、日本のモータリーゼーションをけん引した。

スタイリングは、当時最先端のデザインだったセミファストバックを採用。パワートレーンは、最高出力60ps/最大トルク8.5kgm を発揮する1.1L 直4 SOHCエンジンと4速MTの組み合わせ、駆動方式はFRである。カローラは発売から3年半で100万台を超える、当時のミリオンセラー最短記録を達成し、小型大衆車トップの座に君臨した。

その後カローラは、時代のニーズに応えながら進化を続け、ハッチバックやワゴンなどバリエーションを増やしながら、徐々にボディは大型化した。
・2代目(1970年~):カローラスプリンターが独立して兄弟車「スプリンター」が誕生、1972年には「カローラレビン/スプリンタートレノ」も追加。
・3代目(1974年~):衝突安全性能に対応するため大型化し、ハードトップやリフトバックなどバリエーションを拡大し、生産台数世界一を記録。
・4代目(1979年~):直線的なスタイリングとなり、現在のカローラフィールダーの元祖となるワゴンが登場。
・5代目(1983年~):FRからカローラ初のFFに変更。ただし、「レビン/トレノ」はFRを継続、このタイミングで誕生したのが、“ハチロク”と呼ばれ現在も人気のAE86レビン/トレノ。
・6代目(1987年~):バブル景気を背景に上級志向となり、DOHCエンジンを多くのモデルに採用し、レビンにはスーパーチャージャー搭載モデルを設定。1990年に国内の年間最多販売台数30.8万台を記録。
高級感ある大衆車となった7代目カローラ

1991年6月のこの日にデビューした7代目カローラは、バブル時代の潤沢な資金を背景に、ホイールベース・全長・全幅・全高ともに拡大、ボディデザインのボリューム感を増すことでさらに高級感が増した。

スタイリングは、ワイド&ローを一層際立たせ、角のない重厚さを感じるデザインへと進化。サイドにまで回り込むヘッドライトは大型化し、ウインドウ枠はメッキモール仕上げするなどゴージャスさを強調。インテリアについても、インパネ・トリム・ダッシュボードなど、人が多く触れる部分にはソフトパッドが採用された。
エンジンは多彩で、最高出力100ps/最大トルク11.8kgmの1.3L 直4 DOHC、105ps/13.8kgmの1.5L 直4 DOHC、115ps/15.0kgmの1.6L 直4 DOHC(ハイメカツインカム)、160ps/16.5kgmの1.6L 直4 DOHC(スポーツツインカム)の4機種。駆動方式は当初はFFのみだったが、1991年9月には4WDが追加された。
また側突安全対応としてサイドドアビームが標準装備され、快適装備ではオートエアコン、電動格納式ドアミラー、車速感応式ドアロックなどの選択が可能だった。

車両価格は、89.8万円(1.3L)/115.3万~139.8万円(1.5L)/158.6万~170.1万円(1.6L)/149.1万円(2.0Lディーゼル)に設定。当時の大卒初任給は17.5万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約118万~224万円に相当する。

1966年の誕生以来、高級化路線を進んできたカローラだが、7代目はその頂点となったモデルであり、あらゆる面にわたって豪華で高品質な大衆車となった。
7代目以降、コンセプトが変化したカローラ
7代目で高級感のある大衆車に変貌したカローラだったが、1995年の8代目ではバブル崩壊の影響もあって“シンプルで使いやすい大衆車”に原点回帰し、軽量化を達成。2000年の9代目では、ユーザーの若返りを狙って若々しいデザインが採用された。
そして2006年の10代目では、セダンに「アクシオ」というサブネームが与えられ、3ナンバーボディのグローバルモデルとは別に、5ナンバーの国内専用車セダン「カローラアクシオ」とワゴン「カローラフィールダー」が設定された。2012年の11代目も、5ナンバー国内専用モデルでダウンサイジングが進められた。

2019年に登場した現行の12代目は、TNGAプラットフォームを採用し、日本もグローバルモデルに近い3ナンバーへ拡大。走行性能、静粛性、操安性などすべてにおいて上質化が実現された。またセダン、スポーツ、ツーリング、クロスオーバーSUV「カローラ クロス」とさまざまなスタイルを用意してユーザーの多様性に応えた。
長く日本を代表するファミリーカーのカローラも、時代とともに変貌し続けているのだ。

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未曽有のバブル景気やバブル崩壊による市場変化、セダン低迷の影響で1990年代~2000年代のカローラのコンセプトも大きく変化した。従来のカローラを刷新して、ユーザー層の若返りと多様性への対応がクルマづくりの焦点となっていたようだ。
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