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ミニバンだけど走りに妥協なし。ホンダらしいこだわりが詰まった新型ステップワゴン
ステップワゴン e:HEV スパーダ コンセプト
東京オートサロン2022のホンダブース、その中心に陣取っていたのが新型ステップワゴンをベースとした「ステップワゴン e:HEV スパーダ コンセプト」だ。
新型ステップワゴンは1月7日に初お披露目されたばかりという、発売前のニューモデル。したがってのカスタム度は控えめだが、注目は足元。18インチのOZホイールにブリヂストン・ポテンザRE004(225/45R18)という、かなりスポーティな組み合わせとなっているのだ。その狙いは、新型ステップワゴンの走りの良さを表現したかったからだとか。
LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)を務めた蟻坂篤史さんは、もともと実験部門の出身で走りに一家言あるお方で「新型ステップワゴンは、白線が踏めるクルマにしたかった」という。つまり、コーナリングで思った通りのラインをトレースができるくらい、自由自在のハンドリングを備えているということだ。また、ハイブリッドもガソリンも、パワートレーンにもかなり細かく手を加えているとのこと。
原点回帰を果たしたかのようなプレーンなスタイルが賛否両論(!?)の話題を呼んでいるが、ミニバンでも走りにこだわりたいというクルマ好きにはピッタリのミニバンになっているようだ。
ヴェゼル e:HEV モデューロX コンセプト
走りといえば、ホンダアクセスが開発を手がけているコンプリートカー、モデューロXの最新作「ヴェゼル e:HEV モデューロX コンセプト」にも注目だ。実効空力、つまり日常の速度域でも体感できる空力効果を重視しているのはいつも通り。さらにヴェゼルではSUVで車高が高いため、ボディ下に流れる空気をいかに整流するかにも注力しているそうだ。2022年内の発売を楽しみに待ちたい。
N-WGN PICNIC
ファニーなフロントフェイスが魅力的な「N-WGN PICNIC」は、その名の通り、「ピクニック」がカスタマイズのテーマ。ガチなキャンプではなく、週末、気軽にアウトドアを楽しむ人のための提案だ。リヤのウッドボードは、目的地に着いたら取り出して折りたたみ式の足を展開するとテーブルになるという仕掛けも盛り込まれている。また、フロアマットがリサイクルデニムだったり、グリルの模様が七宝だったりと、クルマというジャンルにとらわれない要素が採り入れられているのも、このクルマの魅力といえるだろう。
3rd Place VAN
テレワークやレジャーに大活躍しそうな「3rd Place VAN」も、イマドキのライフスタイルにマッチしそうな1台。室内にはカフェのテーブルをイメージしたウッドテーブルが備わり、そのテーブルにポールを刺すだけで展開できるルーフタープと相まって、まるで移動カフェのような雰囲気が楽しい。また、このモデルに使われているテーブルは、設計図をホンダのホームページからダウンロードすることが可能だ。DIYが得意なN-VANユーザーは、ぜひチャレンジしていただきたい。
フィット e:HEV クロスター カスタム
最近は街中でもアウトドアファッションを身につけている方が多い。クルマも同様で、都会でもカッコいいと思えるSUVを作りたい…という思いでカスタマイズされたのが「フィット e:HEV クロスター カスタム」だ。ボディのサンドカラーとつや消しブラックのフェンダーアーチ、両者のコントラストがアクティブな雰囲気。タイヤもルーフラックに載せているトランクも、スタイル重視でゴツめなものがチョイスされている。グリルには丸い小さな穴がいくつも開いているが、これはハンターカブのマフラーガードからインスパイアされたものだそうだ。