マークX ジオは280psのV6、エクシーガはEJ20搭載!50万円で狙える3列シートロールーフミニバン【モーターファンおすすめ中古車】

一昔前、大人気だった車高の低いロールーフミニバンがついに姿を消してしまった。オデッセイやウィッシュ、ストリームなど一時期大ヒットしたモデルがここ数年で姿を消してしまった。また、最近だとプリウスαやジェイドなどのハイブリッドモデルも生産終了となった。ただロールーフのミニバンにも重心が低く、走行性能が高いなど魅力が多くある。そこで今回の【モーターファンおすすめ中古車】は、50万円で買える走りの良いロールーフミニバンを紹介する。

トヨタ・マークX ジオ マークX譲りの滑らかな加速が気持ちいい

写真は後期型

マークX ジオは、「Saloon’s Future」をテーマに、マークXの名にふさわしい洗練された高級感と優れた走行性能に加え、使用シーンに応じて自由にアレンジすることのできる室内空間を備えた、新しいコンセプトのクルマとして開発されたモデルだ。エクステリアデザインは、「セダン×3列車の新しい骨格」「縦の流れ×横の流れの立体構成」「やわらかさ×硬さの面造形」を追求。フロントは、低い全高とフードの押し出しを活かした造形により、精悍さを演出し、サイドは、低い全高に加え、前出ししたフロントピラーと前傾したクォーターピラー、バックドアのノッチ形状により、伸びやかなスタイルを創出。リヤは、絞り込んだキャビンからバックドアへ流れる面構成により、安定感を表現した。このデザインの美しさこそマークX ジオの特徴だ。ただしモデル名に「マークX」とつくものの縦置きエンジン後輪駆動ではない。また3列目もお世辞にも快適とはいえず、緊急用と割り切らなければならない。

パワートレーンは2.4ℓと3.5ℓの2種類のエンジンを採用。どちらもスポーツ性の高い走りが楽しめるが、特におすすめは圧倒的な加速を発揮するV6 3.5ℓエンジン。組み合わされるトランスミッションは「6 Super ECT」(6AT)が採用されている。魅力はスーパー滑らかな加速。「マークX」とつくものの縦置きエンジン後輪駆動ではないと先述したが、この快適な加速は「マークX」という名にふさわしいものだ。クラウンにも匹敵するほどの乗り心地の良さだといっても過言ではない。また最高出力は280psもあるため、アクセルを踏めば気持ちよく吹け上がりどんな場面でも余裕のある走りをみせる

平均中古価格は48万円
たとえば3.5ℓモデルでも安いものだと「マークX ジオ 350G 2007年式、走行2万2000kmで車両本体価格39万円」というような中古車がある。ただし3.5ℓモデルは2.4ℓモデルに対してタマ数が極端に少ないので注意が必要だ。
マークX譲りの余裕ある走りを楽しみたい人向けだ。

詳細スペック:350G

全長×全幅×全高(㎜)=4695×1785×1550
ホイールベース(㎜)=2780
エンジン:3.5ℓ V型6気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:280ps(206kW)/6200rpm
最大トルク:35.1kgm(344Nm)/4700rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6AT
車重(kg):1660
新車価格:333万円
※2007年発売当時のスペック

2代目ホンダ・ストリーム 低床と1545mmの低全高フォルムによる走りの良さが光るスポーツミニバン

写真は後期型

ホンダ・ストリームは、コンパクトなロールーフミニバンだ。今回紹介する2代目は、5ナンバーの取り回しの良いサイズで、低床プラットフォームによりスタイリッシュでほとんどの立体駐車場に入庫可能な1545mmの低全高フォルムや快適な室内空間、力強い走行性能を実現した。フロアの設計も突き詰め、足元の隅々までフラットな床面と3列目の大幅な低床化を実現し、初代より居住性を向上するとともに、高次元な走りを生み出す低重心化も達成した。ただ3列目は、やはり大人が長時間乗るには厳しく、子供用と割り切って使うことをおすすめする。ステーションワゴン+αと考えておくと良いだろう。実際に2009年のマイナーチェンジでは、3列目を廃した2列シート仕様も登場している。

ホンダ・ストリーム(後期型)全長×全幅×全高(㎜)=4570×1695×1545というサイズがいい。

パワートレーンは、2.0ℓと1.8の2種類の i-VTECエンジンを設定。スポーツミニバンとして走りを極めるなら2.0ℓモデルをおすすめする。全域でトルクフルな特性が得られる3ステージ可変管長インテークマニフォールドを採用することで軽快な走りが楽しめる。また、リニアなハンドリングとフラットな乗り心地を両立するため、サスペンションのジオメトリーを追求するとともに、ステアリングギヤボックスのサブフレームへの取り付けや、サスペンション取り付け部を強化するなどし、シャシーまわり全体の剛性および剛性バランスを向上させているのもポイントだ。

また、おすすめグレードはRSZで、リヤスタビライザーや大径17インチタイヤ、フロントスポイラー、フロントストレーキの採用に加えて、ダンパーの減衰力特性やスプリングレートを専用チューニングされている。乗り心地を損なうことなく高い操縦安定性を実現させているのがポイントだ。そしてスポーティな雰囲気がストリームの性格にぴったりだ。また、3列目にこだわらない方には、後期型から加わった2列シート仕様のRSTがおすすめ。3列目を廃したことで実現した軽量化による優れた加速性能とサスペンションの専用チューニングによりさらなるリニアなハンドリングを実現している。

平均中古価格は約32万円。
たとえば「ストリーム 2.0 RSZ 2007年式、走行 3万1000kmで車両本体価格34万円」というようなものがある。
ただし2.0ℓモデルは、1.8ℓモデルより比較的相場価格が高いので注意が必要だ。

詳細スペック:RSZ(2.0ℓ)

全長×全幅×全高(㎜)=4570×1695×1545
ホイールベース(㎜)=2740
エンジン:2.0ℓ 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
駆動:FF
最高出力:150ps(110kW)/6200rpm
最大トルク:19.4kg・m(190N・m)/4200rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1770
新車価格:272万円
※2003年発売当時のスペック

スバル・エクシーガ 名機と言われるEJ20を積んだスポーツミニバン

写真は前期型

スバル・エクシーガは、“7シーター パノラマ ツーリング”をコンセプトに開発されたスポーツミニバンだ。 スバルが培ってきたワゴン造りのノウハウを活かし、7人までしっかり乗れる高い居住性と開放感 あふれる室内空間を実現。スバル独自の水平対向エンジンレイアウトや、SI-シャシー(SUBARU Intelligent-Chassis)コンセプトによる高い操縦安定性、優れた静粛性、しなやかで上質な乗り心地が魅力だ。全長×全幅×全高=4740mm×1775mm×1660mmと扱いやすいボディサイズでありながら、3列目は決してエマージェンシー用ではなく、充分な室内空間を確保している。

2008年発売当初のエンジンは150psを発生する2.0ℓNAエンジンと、225psを発生する2.0ℓターボエンジンを設定。翌年の2009年には170psを発生する2.5ℓNAエンジンも追加されている。NAエンジンでも必要十分な走りをみせるが、おすすめはやはりEJ20型2.0ℓターボモデル。専用ターボチャージャーを採用しており、コンプレッサー、タービン翼形状の最適化により、特に低速域よりトルクを発生させ、スムーズで力強い加速を楽しむことができる。安定した走りはミニバンというよりスポーツワゴンのような感覚だ。またリヤサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用することで7名乗車時でもしなやかな乗り心地としっかりとした車両安定性を両立している。走りに特化したモデルでも後席の乗り心地が悪くないのもうれしい。

平均中古価格は約47万円。たとえばターボモデルだとNAモデルよりは価格が高いが、
「スクシーガ 2.0 GT 4WD 2008年式、走行3万8000kmで車両本体価格49万円」というような中古車がある。
3列目までしっかり乗れて、走りも楽しめるミニバンを求める人におすすめの一台だ。

詳細スペック:2.0GT

全長×全幅×全高(㎜)=4740×1775×1660
ホイールベース(㎜)=2750
エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:225ps(165kW)/5600rpm
最大トルク:33.2kgm(326Nm)/4400rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5AT
車重(kg):1590
新車価格:78万2500円
※2008年発売当時のスペック

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