大雪に備えよう!大雪の運転で心がけたいこと、除雪のポイントを雪国出身の編集スタッフが紹介!

先日、首都圏に4年ぶりの大雪警報が出された。久々の積雪ということもあり、雪による交通渋滞や事故も少なくなかった。北海道や東北、北陸など、今現在も雪が降り続いている地域もある。そこで今回は北陸、福井県で生まれ育った編集スタッフが、積雪時の運転やクルマの除雪の注意点をまとめてみた。

除雪する際のポイント

雪の予報が出たら、ワイパーを立てる(特にリヤワイパー)

雪の予報が出たら、ワイパーを立てることをおすすめする。ワイパーは雪の重さに弱く、雪が積もったまま放っておくと、根元から折れる場合も少なくない。とあるディーラーの方に聞いたところによると、大雪時はワイパーの修理は非常に多いようだ。

特にリヤワイパーは雪の重みをもろに受け止めてしまうので、必ずあげておこう。

ワイパーに雪が乗った状態で放置するとゴムの劣化にもつながる
この雪の重さがかかっていたら、ワイパーも折れていただろう

まずは排気口を確保してから除雪しよう

除雪を始める時は、まず排気口をから除雪しよう。排気口が雪に覆われたまま除雪をすると車内が一酸化炭素で充満する可能性があり危険だ。また、ガスが排気されなくなるとエンジンが止まってしまう恐れもある。出先で除雪を強いられる場合もあるので雪が多い地域ではクルマにスコップを積んでおくと良いだろう。

まず排気口から除雪しよう

大雪の際はこまめに除雪をしよう

大雪の際は、こまめに雪かきをしよう。筆者が昨年、福井市で遭遇した大雪の時は3時間に一度は雪かきをするようにしていた。重い雪が乗ることで先述したワイパーだけでなく、ドアミラーや車体についたセンサー、カメラなどの故障の原因にもなりうる。また、一度に大量の雪を除雪するとなると怪我にも繋がりやすい。雪の性質にもよるが、降った直後の雪の方が何日か放置した雪より軽く除雪しやすいという利点もある。

大雪で放置しておくとエンジンやバッテリーにもよくない。

こまめの除雪を心がけよう
大雪で放置しておくと完全に雪で覆われる場合もある。氷点下の中だとエンジンやバッテリーにもよくない

雪は完全に落としてから運転しないと危険

クルマから雪を完全に落としてから運転しよう。特に屋根の雪。屋根に雪が乗っていても窓ガラスさえ綺麗にすれば運転できるが、天井に雪を乗せたままブレーキをかけると天井の雪が前にスライドしフロントガラスに積もってしまう。視界が悪くなり事故にもつながるのと同時にワイパーも壊れてしまう恐れがあるので気をつけよう。また、自分の車だけでなく大量の雪が道路に落ちることで他のクルマにも危険なので除雪の際は必ず全ての雪を除去していただきたい。

雪道を走る際の注意点

スタッドレスへの履き替えは必須 スタッドレスがないならレンタカーを借りるのもあり!

雪道を運転するなら、スタッドレスへの履き替えは必須だ。雪に慣れていない太平洋側の地域でスタッドレスに履き替えないで走行し、事故を起こしてしまったというニュースを何度か見たことがある。そのほとんどが「止まれなかった」事故だ。走り出すことはノーマルタイヤでも可能だが、道路が凍っていると止まらないので必ずスタッドレスに履き替えよう。またスタッドレスがない場合は、レンタカーを借りるのもひとつの手だ。そこまで雪が多い地域でなければ、オールシーズンタイヤを履くという方法もある。先日の都心部の積雪時に、編集長がリポートしているのでぜひ合わせて読んでいただきたい。

雪道でのスタッドレスへの履き替えは必須

ゆっくり進む、ゆっくり止まる、車間距離は長めにとろう

雪道ではゆっくり進む、ゆっくり止まるが基本だ。いくらスタッドレスを履いていても路面が凍っていればタイヤが空転したり、タイヤが止まっていても滑り続けることがある。あまり速度を出しすぎず、余裕を持ってブレーキをかけると良いだろう。

また前車との車間距離は、気持ち長めに取っておこう。車間距離に余裕を持たせることで、様々な状況に対応できる。

除雪された雪が交差点付近の歩道などに積まれている場合があり、歩行者や走って来たクルマが充分に見えない場合もあるので除雪後も普段以上に注意深い運転を心がけよう。

除雪車が置いていった大きな雪の塊が道路に残されている場合も少なくない、慎重な運転をすればイレギュラーな状況でも対応できる。
雪がタイヤで押し固められている時はブレーキをかけても止まりにくいので注意が必要だ

できるだけ轍から逸脱しないよう心がけよう

除雪されていない道路ではできるだけ轍に沿って走行しよう。轍からはみ出すとタイヤが埋まりスタックして可能性がある。また轍も直線とは限らず、凹凸があったりや曲がってたりするところもある。そのため轍を走行する時はステアリングをある程度軽く持つと、タイヤが勝手に轍の通りに進んでいってくれる。

除雪されていない道路はできるだけ轍に逆らわずに進むのがポイントだ
スタックしてそのまま動けなくなってしまったクルマ

もう一歩先の状況を確認しながら運転しよう

大雪時での運転は、目の前の状況に対応するのにいっぱいなりがちだが、できるだけもう一歩先の状況も確認しながら運転しよう。たとえば積雪時は、道幅も普段の半分ほどですれ違いが難しい。遠くから対向車が来た場合、手前で待機できる場所があれば先に待機して道を譲ろう。

速度を出しすぎず、もう一歩先の状況を確認しながら運転しよう

大通りの方が走りやすい!たとえ遠回りでも時間を短縮できるかも?

細い道より、大通りの方が除雪されている可能性が高い。また雪国の大通りは消雪パイプのような融雪装置が備わっている場合もある。どこかへ向かう際は、遠回りになったとしても大通りを通った方が、スタックする可能性も少なく、結果的に目的地に早く着く場合があるので頭に入れておくと良いだろう。

重機での除雪作業は大通りから始まるのでできるだけ大通りを通る方が運転しやすいだろう。ただし、普段より道幅は狭くなっているのでいつも以上に注意しながら運転しよう。

スタックしたら焦らずゆっくりアクセルを踏む、何かタイヤにかませると良い

もしもスタックしてしまったら、まずはギヤを低速に入れて焦らずにゆっくりアクセルを踏もう。小刻みに前進、後進を続けると抜け出せる場合がある。それでもダメな時は、タイヤと雪道に緊急脱出用のプレートをかませ、ゆっくり発信させよう。プレートがない場合はフロアマットや毛布などでも良い。筆者はたまたまクルマに積んであった段ボールを使って脱出したことがある。また近くの人がいる場合は押してもらうと良いだろう。

普段は車通りの多い道路も大雪の時は、このように何台もスタックして渋滞があちこちで起きる。筆者もこの後除雪を手伝った。交差点は轍が入り混じるのでスタックしやすい

大雪に強いクルマは?

最低地上高が大事

雪道を走行する際に重要なのは、最低地上高だ。いくら4WDのクルマでも最低地上高が低ければ底がつっかえてしまい、前に進まない。4WDのセダンよりFFのSUVの方が雪道ではよっぽど使えるのだ。筆者の家族はSUVを所有していないので、仕方なくステーションワゴンで雪道を走行すると気付かぬうちに何度も雪に当たっていたようで、フロントバンパーに傷が入ってしまった。特に積もってから数日経った雪は水分も含んで硬くなっているので注意が必要だ。

車高が低いといくら4WDでも車体に傷が入ってしまう
気付かぬうちにクルマに傷が、、

小さくて軽いクルマが雪に強い!雪道でも楽?

大雪時は、大きくて力のあるクロスカントリー車が強いという印象があるが、実際は軽くて小さいクルマも便利。除雪作業で道が開かれたとしてもしばらく道幅は通常の半分程度となるため、大きいクルマだとすれ違うのが難しい。また小さいクルマの方がすれ違いの際に楽で、車重が軽いと、もしスタックしても後ろから押せばすぐに脱出できる。筆者も大雪の時、軽乗用車(FF)で移動したが他のSUVが雪にはまっているところでも難なく進んでいった。一度スタックしたが、同乗者に押してもらうとすぐに抜け出せた。

できるだけ軽いクルマの方がもしスタックしても抜け出しやすい
【除雪する際のポイント】
・雪の予報が出たら、ワイパーを立てる(特にリヤワイパー)
・まずは排気口を確保してから除雪しよう
・大雪の際はこまめに除雪をしよう
・雪は完全に落としてから運転しないと危険
【雪道を走る際の注意点】
・スタッドレスへの履き替えは必須 スタッドレスがないならレンタカーを借りるのもあり!
・ゆっくり進む、ゆっくり止まる、車間距離は多めにとろう
・できるだけ轍から逸脱しないよう心がけよう
・もう一歩先の状況を確認しながら運転しよう
・大通りの方が走りやすい!たとえ遠回りでも時間を短縮できる
・スタックしたら焦らずゆっくりアクセルを踏む、何かタイヤにかませると良い
【大雪の時に役に立つ車は?】
・最低地上高が大事
・小さくて軽いクルマが雪に強い!

今回は、大雪の運転で心がけたいことや除雪のポイントを紹介した。特に大雪の際は慎重で安全な運転を心がけていただきたい。

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著者プロフィール

伏木幹太郎 近影

伏木幹太郎

福井県出身。自動車部品業を営んでいた祖父の影響で、幼い頃から自動車に囲まれて育つ。初めて憧れたクル…