海の向こうでは先代ヴェゼルが絶好調! それでも北米ホンダの2月セールスは2割ダウン

ホンダHR-V
北米ホンダ(American Honda)の2022年2月の販売台数は、前年同月から約2割ダウン。半導体不足に加えて冬の嵐の影響もあって在庫不足を解消できなかった。そんな2月で気を吐いたのがHR-V(日本名ヴェゼル)だ。2022年内に新型が登場予定のモデル末期車なのだが、ここ最近、販売好調が続いている。

新型コロナだけでなく大寒波も販売の足を引っ張る

北米ホンダ(American Honda)の22年2月の総販売台数(ホンダブランドとアキュラブランドの合計)は、8万4394台。前年同月から約20%もダウンしてしまった。クルマを買いたいお客さんはいるのに、販売店には売る在庫がない。販売店へ出荷される車両のうち、約6割が予約販売済みという状況だ。

車両の供給不足は新型コロナの流行に伴う半導体不足が主要な原因。それに加えて、2月に北米大陸を襲った冬の嵐「ランドン」の影響も小さくなかったようだ。

そんな中でも好調だったのがHR-V(日本名ヴェゼル)。すでに日本では新型に切り替わってまもなく1年が経とうとしているが、北米では先代モデルが継続販売されている。そのHR-Vが前年同月比で+63.1%となる1万3340台をセールスした。

ホンダHR-V

北米ホンダは1月に新型HR-Vのイメージスケッチを発表済み。日本のヴェゼルとは異なる独自のデザインとなることが明らかになっている。発売は2022年内とのことだが、それまで現行型HR-Vの勢いが続くかどうか、見守りたいところだ。

2023年型ホンダHR-Vのイメージスケッチ
2023年型ホンダHR-Vのイメージスケッチ

そのほかの車種で前年同月を上回ったのは、ホンダブランドではアコード(1万3971台/前年同月比+5.1%)、アキュラブランドではILX(1223台/同+49.3%)、NSX(21台/同+425%)のみ。

ホンダ・アコード
アキュラILX

北米ホンダの冬はもう少し続きそうな気配である。

北米ホンダ(ホンダ部門)・車種別販売台数【2022年2月】
アコード:1万3971台(+5.1%)
シビック:1万4472台(−9.0%)
クラリティ:41台(−90.2%)
インサイト:546台(−55.1%)
CR-V:1万5232台(−49.6%)
HR-V:1万3340台(+63.1%)
オデッセイ:3537台(−36.1%)
パスポート:3314台(−10.1%)
パイロット:8163台(−23.6%)
リッジライン:2479台(−36.0%)

北米ホンダ(アキュラ部門)・車種別販売台数【2022年2月】
ILX:1223台(+49.3%)
NSX:21台(+425.0%)
RLX:1台(−97.7%)
TLX:985台(−44.9%)
MDX:4332台(−19.5%)
RDX:2737台(−22.2%)
※( )内は前年同月比

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