GR86を買ってみた。チョット面倒くさい印鑑証明と車庫証明取得方法を解説!【TOYOTA GR86 長期レポート3_AE86~GR86への道】

こちらがクルマの購入に必要な申請書類一式だ。
86後期からGR86への乗り換えを決意し、手続きを進める加茂。車両が来る目処が立ったら、車庫証明の申請と印鑑証明の取得が必要になる。そのちょっとめんどくさい手続きをあらためて解説。 長期レポート第3回。

TEXT&PHOTOS 加茂 新(KAMO Arata)

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元レブスピード編集長であり、現在はフリーのチューニングジャーナリストである加茂。AE86に加…

まずは手付金を払って車両を注文

クルマを買うとなるとディーラーや自動車販売店で車両を注文する。
ディーラーではない “●●モータース” のようなお店も、ディーラーと協力関係にありそこで購入することは可能。受けられるサービスもほぼ変わらないのでご心配なく。

クルマの購入時には、まず注文をして手付金を支払う。通常、納車までは数ヵ月が普通。昔はとんでもなくすぐ来ることもあったようだが、現在は数ヵ月。現在、GR86だと5ヵ月くらいがめど(トヨタのHPには5〜6ヵ月と書いてある)。ちなみに人気に対して供給が間に合っていないスズキ・ジムニーだと約1年待ち。フルモデルチェンジでまたたく間に人気になったトヨタ・ランドクルーザーはなんと4年待ちだとか……。
そういった場合の多くは手付金を5~10万円ほど払い、あとは納車が確定してから車両代を払うのが普通。最近、自動車販売店が顧客からの車両代を持ち逃げして行方不明というニュースがあったが、高額なだけに気をつけたいポイントでもある。通常は納車1ヵ月前までに支払うことが多いようだ。

この紙を書いて警察署で申請した上で、最終的に陸運局に提出する。

なにはなくとも車庫証明!

手続きで大切なのは車庫証明の取得だ。これは実際にその車両が置く場所があるかどうかを確認するための作業。まず、最寄りの警察署に行って申請書類をもらう。申請書をもらうだけだが、月~金のビジネスタイムしかくれないことが多い。まずそこが一般の方にはハードルが高い。申請書類のフォーマットだけネットでダウンロードできるようにならないものでしょうかね。
書く内容は、車検証に従って車両の大きさ、車台番号などの情報。そして、駐車場の住所とその地図だ。
具体的に自宅の場所がわかる手書きの地図と、駐車場内の寸法なども書き込まなければならない。今回は自宅駐車場なので使用許可証なども自分で書く。
賃貸駐車場の場合は大家さんや管理会社などにその書類を書いてもらう必要があり、別途お金を払うことになることが多い。払わなくていい申請の方法もあるらしいが……。

面倒なのがこの地図である。過去10数台クルマを購入してきた加茂としては面倒極まりない。以前、フリーハンドで警察署に持っていったら突っ返された(笑)。
なので、ちゃんと定規を使って書いていく。最近はグーグルマップのプリントアウトを添付してもいいようだが、そこはホラ、自宅にプリンターがないからさ、手書きで頑張るのだよ。

書けたら2100円の印紙とともに警察署に提出する。提出可能な時間もいわゆる平日の皆さんが働いている時間限定。月~金の9時~17時というようなね。自由な人生を選択した加茂にはなんてことないが、サラリーマンの方々には結構ハードルが高い作業となるだろう。

ちなみに、新車購入の場合はこれらの手続きまでをディーラーが行なってくれることもあるが、今回は自分で取得した。そのほうが手続き代行料が節約できることもある。
手続きをすると数日以内に現場確認に警察官が来ると言われているが、形式上だけで来ない場合もあるようだ。しかし過去に購入したときには、我が家に警察官がちゃんといらっしゃってね、塀の上から覗いて場所の確認をしていたのよ(ある意味、怪しいってば)。
で、それらを経て問題がなければ申請から一週間ほどで車庫証明証が取得できるってわけ。ちなみに受け取るときには、さらに500円の印紙が必要。
あとは車両取得のための委任状に実印を押し、委任者欄に自分の情報を書き込む。それと区役所で取ってきた印鑑証明書が必要になる。この車庫証明、委任状、印鑑証明書がそろって初めてクルマを自らのものになる準備が整うことになる。

印鑑証明も取得しないとクルマを所有できないぞ

印鑑証明書は区役所などで取れるのが、こちらも基本的に平日のワーキングタイムしか取得できない。加茂の住む川崎市では専用カードを取得していれば、土曜日も専用機械で発行できたような気もするが……いま、そういう自治体が増えてるよね。とにかくクルマを買うには、平日に警察署と区役所をはしごする必要があるのだ。
で、車庫証明と印鑑証明を購入店に送ったら、手続きは終了。送られてきた見積書に従って金額を振り込んで、納車を待つばかりとなった。
当初12月上旬と言われていた納車日だが、モロモロの半導体不足が関係あるのかないのか、やや送れたものの12月下旬、GR86がついに販売店に到着。期せずしてクリスマスに引き取りに行くことになった。

38歳のクリスマス。自分で自分へのクリスマスプレゼントである。

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著者プロフィール

加茂 新 近影

加茂 新

1983年神奈川生まれ。カメラマンの父が初代ゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継ぐ影響で16歳で中型バイ…