力強さを増した3代目BMW X1が、EV版の「iX1」と併せて初公開された!

シャープになった3代目BMW X1が新登場!X1初のEVモデル「iX1」もラインナップ。欧州での販売は2022年10月から

BMWより、さらにスタイリッシュになった3代目 X1の詳細が発表された。パワートレインはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの計4種が用意されている。併せて、EV仕様の「iX1」が登場したのもトピックだ。

BMWより、今年10月に発売される新型X1の詳細が発表された。X1は今回で3代目のモデルチェンジとなる。またこれに伴って電気自動車仕様の初代iX1も販売されることが告知されている。より際立ったデザインのエクステリアと優れた室内空間、そして初の電動駆動システムと盛りだくさんの内容。今回はBMWが掲げるスポーツ・アクティビティ・ビークル、通称SAVを先駆ける新型X1について掘り下げていこう。

EVモデル iX1 xDrive30

2022年10月の発売時には、ガソリンエンジン搭載モデルとディーゼルエンジン搭載モデルがそれぞれ2種類ずつ用意される。この発売後すぐにEV仕様のiX1 xDrive30が追加される予定となっている。プラグイン・ハイブリッド・モデル2種、48Vマイルド・ハイブリッド技術を搭載した従来型エンジン搭載モデル2種が用意される。EV車の走行では100km走行あたり18.4~17.3kWhの電力を消費する。

エクステリアはクリーンなホワイトカラーが用意され、エアインテークやサイドスカートはブルーで塗装されている。

ソリッドが際立つエクステリア

新型BMW X1のフロントエンドは垂直の広いボディ面が特徴的な造形となっている。肉厚なフロントフェイスだが、重さを感じさせるイメージはまったくなく、むしろキリッとした華麗さを持ち合わせている印象だ。SUVモデルなのでどうしても高さ方向にフェイスが大きくなってしまうが、ヘッドライト下部やボンネット、フェンダーなどに直線的なラインを多用することで腫れぼったいようなイメージを取り払い、ソリッドでスピードを感じさせる造形に仕上がっている。

パーツの塗装はクロームカラー。ディテールの違いでキャラクターが分けられている。

中央のBMW伝統のキドニーグリルは、ボンネットラインにも干渉している程の大きな造形。ヘッドライトはフルLED式の細めのタイプ。オプションで、マトリックス・ハイビーム、パルス式ターンインジケーター、可変配光を選択することができる。X1 xDrive23iのボディでは、キドニーグリルやフロント下部のエアインテークパーツ類はクローム仕上げで塗装され、車両の高級感にアクセントを入れてくれている。

BMW X1 xDrive30eでは、23iでは煌びやかに仕上げられていたディテール部分が全てブラックのパーツで統一され、シックで疾走感のあるイメージになっている。またフェイス下部のグリルの形状も変更。面積が増えよりワイドになっている。エアインテークの吸入口も空気が通りやすいように広く設計されている模様。

ミラー、グリルがブラックで塗装されたシックな塗装。

ダイナミックな造形のシルエットだが、ボディラインはリアエンドで綺麗に収束しフットワークの軽さを際立たせている。リアオーバーハングは控えめに抑えられ、テールゲート・ウィンドウとLEDテールライトはよりスリムに。フロントで特徴的だった鋭いヘッドライトはボディのサイドにも回りこみ、一目見ただけでBMWだと分かる。フェンダーはより四角形に近い形となっている。

サイドスカートをはじめサイドウィンドウを大きく囲んでいるモール、さらにサイドミラーまでシルバーのクロームで仕上げられ、高級感を漂わせている。

ホイールは全モデル共通で17インチのライトアロイホイールが標準装備されている。xLineとM Sportには18インチの軽合金製ホイールが装着されているが、これらのモデルには19インチと、BMW X1では初となる20インチのホイールも用意されている。

ボディカラーは2種類のソリッド・カラーと10種類のメタリック・シェードから選択が可能で、BMW Individualのフローズン・ペイントも初めて採用された。


高級レザーがなすインテリア空間

BMW iXをベースにデザインされた高めの着座位置は、コンパクトなSUVの中で際立ったドライビングフィールを体感させてくれる。新開発のシートはセンサテックレザーとヴェルナスカレザーによるシートの両方を選択することができる。これらは全てメモリー機能付きの電動シート位置調節に、マッサージ機能付きランバーサポートをオプションで追加することが可能。新型X1のリアコンパートメントには3つのフルサイズシートがあり、座り心地が大幅にランクアップされている。リアシートは40:20:40の割合で分割でき、折りたたむことでトランク容量を拡大することが可能。トランク容量は540Lから最大1,600リットルまで使いきれない程の大きさがある。

インパネ中央部には運転席から伸びるカーブディスプレイが備えられている。座席間にはコントロールパネル一帯型のアームレスト。コンソール下部のスマートフォン用トレイは間接照明付き。操作系の多くがディスプレイに内蔵されているというのもあるだろうが、全体的に操作スイッチが少なくベージュカラーのレザーがコックピットを囲んでいるので、居心地の良い高級な空間が作り上げられている。

間接照明付きのスマホトレイ
リアシートを倒せばトランクを最大1,600Lまで拡大可能

4種類のパワートレイン

新型BMW X1は、BMWグループの新世代エフィシェント・ダイナミクス・エンジンのガソリン・エンジン2基とディーゼル・エンジン2基を搭載した従来型の内燃機関から選択して発売される。7速ステップトロニック・トランスミッションに電気モーターを組み込んだ第2世代の48Vマイルド・ハイブリッド技術によって、最もパワフルな2つのエンジンの効率と出力特性の両方が向上させられている。

■BMW X1 xDrive23i
100km走行あたり消費燃料:6.5L~7.2L
エンジン最高出力:160kW/218hp(最大150 kW/204 hpの内燃エンジンと最大14 kW/19 hpの電気モーターの組み合わせたもの)

■BMW X1 xDrive18i
100km走行あたり消費燃料:6.3L~7.0L
エンジン最高出力:100kW/136hp の3気筒エンジンを搭載。

■BMWX1 xDrive23d
100km走行あたり消費燃料:4.8L~5.4L
エンジン最高出力:155kW/211hp(最高出力145 kW/197psの4気筒ディーゼルエンジンと最高出力14 kW/19psのマイルドハイブリッドモーターを組み合わせたもの)

■BMW X1 sDrive18d
100kmあたり消費燃料:4.9L~5.5L
エンジン最高出力:110kW/150hp の4気筒ディーゼルユニットを搭載

新型BMW iX1
新型BMW X1

新型BMW X1の欧州での販売は2022年10月が予定されている。電気自動車iX1はその後発売される予定だ。

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